毎月のようにさまざまな袋麺をご紹介している筆者。そんなことを知ってか知らずか、友人から「この袋麺知ってる?」とか「これがすごくおいしいよ」といろんな商品を薦められるようになりました。すでに紹介したものもあれば、筆者的にはいまいちかな、と思うものもありますが、ありがたいことです。先日、友人から「これぞ、絶品の九州ラーメン。だまされたと思ってだまって食ってみろ!」と強く推薦された商品があります。筆者は初めて聞く商品名だったのですが、なんとなく押し出しの強い商品名に引かれたこともあって、友人の薦めるままに購入いたしました。
それがこちら。ねっ、漢字ばっかりでなんとなく押し出しが強いでしょ♪
筆者が購入したのは、株式会社マルタイの「稗田の博多豚骨拉麺(ひえだのはかたとんこつらーめん)」。マルタイといえば、黄色いパッケージの「棒ラーメン」が有名。ポークとチキンをベースにあっさりしょうゆ味に仕上げた「棒ラーメン」は筆者も大好きな袋麺の1つです。そんなマルタイが発売するのだから期待も高まります。
ラーメン一筋40年の職人、稗田藤美さんの名前入り
商品名になっている稗田とはマルタイに在籍していた稗田藤美さんのこと。マルタイで40年以上も商品開発を支えたがんこ一徹のラーメン職人だそうです。その稗田さんが、「袋麺でもこれだけおいしいものが作れるんだ」という信念のもと、おいしさを徹底して追求した渾身の逸品こそが、この「稗田の博多豚骨拉麺」なのです。そんな話を知ってしまうと、早く食べたくてたまりません。
1袋に2人前入っています
なんとスープと具材だけで4種類も。左から液体スープ、粉末スープ、調味油、ねぎ・ごま
麺はノンフライのストレート細麺
まずは鍋に500mlの水を沸騰させ、麺を1束入れて90秒ゆでます。まあ、麺の硬さを決めるゆで時間はお好みで
麺がゆであがったら、具材とスープを入れて軽くかき混ぜます。麺の湯きりが必要ないのはいいですね
筆者はいつものように玉子を入れます。さらに、特別に市販のチャーシューも加えました
筆者は、少し柔らかめの麺が好みです
この白濁したクリーミーなスープは、まごうことなき九州ラーメンのスープです
さて、気になるお味ですが…かなりの高レベルです。麺の完成度も非常に高く、食感は生麺と遜色ありません。気になるスープは濃厚ながら口当たりのよい味わいで、やさしい甘みを感じます。その昔、博多の中洲の屋台で食べた九州ラーメンの感動を思い出しました。また、いわゆる臭みはほとんど感じないので、「九州ラーメン独特のにおいが苦手」とおっしゃる方でもまったく問題なくおいしくいただけるはずです。逆に臭みのあるラーメンが好きとおっしゃる方には物足りないかもしれません。
このままお客さんに提供しても、九州ラーメンのお店として成立するレベルでしょうし、はっきりといってしまえば下手なお店や屋台で食べるより、はるかにおいしいです。店舗ではあまり売られていないので、ネットで購入することになりますが、九州ラーメン好きの方ならぜひ一度お試しください。
筆者からもあえて申し上げたい。「これぞ、絶品の九州ラーメン。だまされたと思ってだまって食ってみろ!」