今回はみんな大好き「機動戦士ガンダム」の一年戦争をフィギュアで振り返ります。扱うのは、これまでも何回かご紹介してきた「機動戦士ガンダム」の可動フィギュアシリーズ「ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.」。このたび、ジオングとガンダム最終決戦版が発売され、一年戦争登場モビルスーツがひと段落したため、一気に紹介という試みです。テレビアニメ放映を基準に、ガンダムの軌跡をたどっていきましょう。長文、写真多めですが、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.で名シーンを振り返ってみました
「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツを、テレビなどの劇中基準で製作したロボットフィギュアシリーズです。A.N.I.M.E.の総称は「Action New Imagination Memory Emotion」。そしてその名のとおり、アニメのようなプロポーションと、アニメのようにダイナミックな動きを再現する可動機構を持ち、最新の技術を使ってアニメで見たあの動きを再現できる人気のシリーズです。本体のほかに多数の武装やエフェクトパーツが付属しているのも特徴的。
手持ちのシリーズです
2016年2月に第1弾「RX-78-2 ガンダム」を発売以来、プレミアムバンダイ限定発売品などを含め合計55種がラインアップされています(2019年2月現在)。発売されているモビルスーツは、一年戦争にアニメなどで登場した地球連邦軍、ジオン公国軍のモビルスーツのほか、MSVシリーズで設定上に登場するモビルスーツ、OVA「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」に登場するモビルスーツなど。
単価が5,000円以上のものがほとんどで、ガンプラと比べるとやや割高感がありますね。しかし筆者はこのシリーズが好きで、可能な範囲で集めてきました。前述のとおり、一年戦争に登場したモビルスーツの発売がひと段落したため、本シリーズでアニメの名シーンを振り返っていこうと思います。
シリーズ発売の起点となるのは、いつもこの機体。RX-78-2ガンダムです。ジオン公国軍のザクに遅れること数か月、地球連邦軍のモビルスーツはとんでもない性能を秘めたバケモノでした。
テレビアニメのプロポーションを再現したガンダムです。最新のガンプラに比べ、ややスマートさに欠けるところがあるも、あーテレビで見たガンダムはこれだったな! と実感できます。ビーム・ライフル、ハイパー・バズーカ、ビーム・サーベルの基本武装はもちろん、湾曲したサーベルエフェクトやバルカンエフェクトなど、従来のガンダムトイにはなかったエフェクトパーツが付属しており、このシリーズの方向性がうかがえた製品です。
記念すべき第1弾は当然ガンダムです
シンプルながらも、ちょっとずんぐりした胴体周りなどアニメっぽいガンダムです
ビーム・ライフル発射エフェクトパーツや湾曲したビーム・サーベルなど、アニメの劇中を再現できるこのシリーズならではの付属パーツが魅力的です
シリーズ発売順ではシャア専用ザクが先なのですが、アニメ放映順として紹介していきます。ジオン公国軍の主力モビルスーツ、ザクIIこと量産型ザクです。おなじみの緑色の機体と動力パイプがトレードマーク。セット内容にはヒート・ホークやザク・マシンガンの武装のほか、クラッカーや脚に付けるミサイル・ポッドに、マゼラ・トップ砲までついた豪華仕様。宇宙戦や地上戦でのザクを再現できます。
ブリスターパックにこれでもかと武装が盛りだくさんのザクです
ヒート・ホークは2種類付属。脚に付けるミサイル・ポッドは発射エフェクトも付いています
ガンダムとザクの初戦になった第1話。アムロの乗るガンダムが2機のザクと相対します。そしてなんといってもこの見せ場。ザクを破壊して、その爆発でコロニーに影響が出ないようにコックピットだけを狙ってビーム・サーベルを突き刺すガンダム!
両手でビーム・サーベルを握って、ザクのコックピットめがけて突き刺す!
ガンダムの前に立ちはだかる赤い彗星(すいせい)ことシャア・アズナブル。アムロの宿命のライバルとなるシャアが駆るのは赤いカラーリングのザク。通常のザクの3倍速いといわれるザクとの運命の対決が始まります! シャア専用ザクにはバズーカのエフェクトや爆破エフェクトなどが付属。そして真っ赤だと思っていた色は薄いサーモンピンクのようなカラーリング。アニメではこんな色合いだったんですね。
赤というよりはピンクに近いカラーリング。ガンダムを苦しめる機体となります
ガンダムの思わぬ反撃に遭い、補給に頼ることになったシャア。そこにガンダムとコア・ファイターの奇襲攻撃が! でもシャアはこう言い放ちます「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる」と。
機体性能は下でも、パイロット性能が上だといわんばかりのシャア専用ザクキック!!
ザクといえばプロトタイプになった機体も多いのですが、テレビアニメ版ではザクIこと旧ザクと呼ばれる機体が登場します。わずか1話だけ(第3話)の登場ですが、そのフォルムに愛着を感じるファンも多いとか。旧ザクにはガス弾発射器やマガジンを本体横に付ける独特の105mmマシンガンが付属。劇中では単体でガンダムに突っ込んでいく姿が見納めとなりましたが、このシリーズだといろいろな遊び方ができそうです。
まさにザ・シンプル! 緑と青いカラーリングも旧ザクの特徴です
そして旧ザクといえば、武器も持たずにタックル姿勢でガンダムに突っ込んでいくこの姿勢!
コラム:劇中登場モビルスーツ以外に、MSVの機体も続々製品化!
ここで、アニメ再現以外の楽しみについてもご紹介。ver. A.N.I.M.E.シリーズの特徴として、テレビや劇場版で登場した機体のほかに、MSVと呼ばれる設定上に登場するモビルスーツ、および試作品なども製品化しているところがあります。多くが、プレミアムバンダイの限定発売で一般販売はないのですが、中には一般販売で買えるモノもあり、ラインアップに幅が出ます。
たとえば、劇中には登場しないフルアーマーガンダムを以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
<初代ガンダムが超武装! 幻の機体「フルアーマー」がROBOT魂化>
では一年戦争の振り返りに戻りましょう。
一年戦争の舞台は宇宙から地球へ。地球に降下したホワイトベースを待ち受けていたのは、ジオンの熟練の兵士たち。そして新型のモビルスーツ。熱砂の激闘、南米のジャングルを舞台に哀・戦士たちは何を思うのか?
地上に降りたガンダムを狙う小規模な戦闘部隊。それを率いるジオン軍大尉ランバ・ラルが搭乗する青いモビルスーツ。右腕から放たれるヒート・ロッドは長短2種類が付属。軟質素材なので自在に曲げられ、劇中での動きを再現。またガンダムとの戦いで破損する両腕を再現すべく、ダメージパーツとエフェクトが付属。発売当時のキャンペーンで付属したカットインシートを使うと、まさにアニメのいちシーンを再現できるようになっています。
ザクとは違うのだよ! ザクとは!!
ヒート・ソードを構えてガンダムとの戦いを再現可能
両肩にキャノン砲の付いた中距離支援モビルスーツ、ガンキャノン。劇場版で登場した「C-108」号機と「C-109」号機を再現できるように、「108」と「109」のデカールが付属しています。そのほかセット内容は、キャノン砲発射エフェクトやハンド・グレネードなど。また上体を反らすことができ、地上での膝立ち発射体勢なども再現可能です。
赤くずんぐりむっくりしたルックスが特徴的なガンキャノン
テレビでおなじみの発射体勢も再現できます
ジオンの熟練兵士ランバ・ラルの部隊がホワイトベースを急襲。脱走したアムロのかわりにカイがガンキャノンでグフと対戦するも、ヒート・ロッドに巻き付かれ爆発の危機が! そこにアムロのガンダムが到着。グフとの一騎打ちに出る!
巻き付いたヒート・ロッドに電流が走りガンキャノン危機一髪! そのとき!
アムロとランバ・ラルの悲劇的な再会! モビルスーツ越しに交わされる会話をカットインシートで再現
※カットインシートは初回購入特典
ランバ・ラルの猛攻を振り切ったホワイトベースに襲いかかるのは黒い三連星の異名を持つオルテガ、ガイア、マッシュの3人。地上戦に特化した重量級モビルスーツのドムが補給中のホワイトベースを狙う。アニメ同様のずっしりとしたプロポーションを再現したドム。名シーンを再現できるように、ガンダム用の壊れたシールドが付属。本来は3機並べてジェットストリームアタックを再現したいのですが……。予算のある方はぜひ!
大型のボディながら、上半身の可動領域が広くポージングがつけやすいドム
平手パーツ付きでジェットストリームアタックを仕掛けるドムを再現
3機のドムが連係して攻撃を仕掛けるジェットストリームアタック。初見のガンダムにかわされて、再びジェットストリームアタックを展開するドムだが、アムロは予想外の行動に出て……。
「お、俺を踏み台にした!?」最初のドムを踏み台代わりに! 2機目のドムの攻撃を避けるガンダム
戦いは熱砂のオデッサから南米ジャブローへ。途中、ホワイトベースは水陸両用のモビルスーツから攻撃を受ける。シリーズの発売順としてはシャア専用ズゴックが先に発売され、カラーリングの変更と追加エフェクトパーツを付属した量産型ズゴックが発売されました。ガンキャノンと対峙した際の排気煙演出が可能なエフェクトパーツなど一風変わった付属品も。
腕、脚の可動領域が広く、さまざまなポージングができるズゴック
ホワイトベースを降りたカイの代わりにガンキャノンに乗り込んだハヤトにズゴックが急襲。胸のダクトから排気煙を巻き上げ、ガンキャノンを羽交い締めにしようとするのだが……。
このシーンのためだけに付属する胸部ダクト排気エフェクト。これもシリーズならでは
ジオン公国軍の水陸両用モビルスーツ第1弾。なんというかずんぐりむっくりしたスタイルとカラーリングで怪獣のようなフォルムです。ゴッグの付属品もまた魅力的。腹部メガ粒子砲発射エフェクトやダメージパーツに、アニメでも一度しか登場しない重装甲車や、テレビ版にしか登場しないハイパー・ハンマーなどが付属。
腹部のメガ粒子砲発射状態を再現できるエフェクトパーツ付き
そしてやられシーンを再現できる、モノアイに突き刺したビーム・サーベルエフェクトパーツがいいですね
南米ジャブローにある連邦軍の基地に対して攻撃を仕掛けるジオン公国軍。地上の大部隊とは別に、シャアのズゴックをリーダーにした潜入部隊が登場。その役割を担うのがモビルスーツのなかでも1,2のかわいさを競うアッガイです。そのフォルムはROBOT魂でも完全再現。印象的なシーンを再現できるようひざを抱えて座るポーズがとれるなど、柔軟な可動領域を持っています。キャラシートも付属しており、パイロットの赤鼻やカツ、レツ、キッカのシーンが再現できます。
まさかのかわいさ!? どら焼きのような頭が印象的なアッガイ
第30話でアッガイの頭の上を渡るカツ、レツ、キッカのキャラシート付き
復活のシャア。ガルマ護衛任務に失敗以降、姿を消していた赤い彗星がズゴックに乗って復活。ジャブロー潜入作戦の中、再びガンダムと相まみえる! ガンダムとの戦いで傷ついたシーンを再現するための腕部切断ダメージエフェクトや、ジム貫通攻撃を再現できるパーツ付き。量産型ズゴック付属のエフェクトパーツも使用可能。
赤いズゴックはカニそのもの。ジオンの塗装チームはどんな思いで塗ったのでしょう
ガンダムとの対戦で破壊された腕を再現できるダメージエフェクトが付属
地球連邦軍の量産型モビルスーツとして開発されたジム。見るからにやられ役の匂いがぷんぷんしてくるモビルスーツですが、ドズルいわく「戦いは数だよ兄貴!」のとおり、ジム量産が結果的に連邦軍を勝利に導いたのではと思っております。可動領域の広さでいろいろなポージングがとれるので、実に格好いいジムからへたれなジムまで再現可能。バーニアエフェクトが多数ついているのでガンダムなどにも流用できます。
まさかのジムですが、ポーズ次第では格好よくなりますよ
大部隊による戦闘になったジャブロー。連邦軍の量産型モビルスーツ、ジムの初戦闘にもなるシーンですが、赤い彗星の前には太刀打ちできず。大きなクローでコックピットごと貫通されてしまいます。
シャアの素早い動きからのこの攻撃! ジャブロー戦での印象的なシーンです
テレビアニメ版に登場したガンダムの支援戦闘機で、ガンダムとの合体が可能。Gスカイ、Gブルなど合計7種類の形態に変化できます。初登場は23話の「マチルダ救出作戦」。ジャブロー以降はもう1機が追加され、セイラ、スレッガーがパイロットとして活躍。ROBOT魂ではガンダムとの合体変形を完全再現。現在は入手困難なアイテムになっていて、筆者も持っていません。劇場版では登場せず、コア・ブースターが代わりに登場。そのコア・ブースターはプレミアムバンダイ限定発売で今年発売予定。
コラム:プレミアムバンダイ限定発売の商品も多数あり
ver. A.N.I.M.E.シリーズは一般販売品以外にも、プレミアムバンダイの「魂ウェブ商店」という通販サイトでの限定発売の商品が多数あります。プレミアムバンダイで事前予約が必要になるので、予約時期が終わってしまうと購入できないのですが、最近は大手通販サイトなどでプレミア値がついて販売しているものもあります。
プレミアムバンダイ限定発売は主にMSVシリーズが多いのですが、テレビや劇場版で活躍した機体もあり、買い逃してしまうと入手しづらいのも現状です。
そんな、テレビ版で活躍しながらもプレミアムバンダイ限定発売となった商品を一部ご紹介します。
・RX-75-4 ガンタンク ver. A.N.I.M.E.
2種類が発売されており、コア・ファイターの射出シーンを再現できるバージョンと、ホワイトベースのデッキと同梱(どうこん)されたバージョンがありました。
・MS-09R リック・ドム ver. A.N.I.M.E. & RB-79 ボール ver. A.N.I.M.E.
ジオンの宇宙型ドムと連邦軍のボールがセットになったという不思議な組み合わせの商品。しかもボールの数をチョイスできる販売方法が話題になりました。リック・ドムは通常版のドムとはバーニア形態などが異なります。
・MS-14A 量産型ゲルググ&C型装備 ver. A.N.I.M.E.
一年戦争後期に登場する、ジオン公国軍のザクに代わる量産型モビルスーツ。シャア専用の赤い機体は一般販売されましたが、緑の量産型はゲルググキャノン(C型装備)とのコンパチで通販限定販売でした。
ジャブローでの激戦を終えたホワイトベースは大きな作戦のため、再び宇宙へ上がります。ニュータイプとして覚醒しつつあるアムロの前に現れる1人の女性。一年戦争のクライマックスには運命の出会いと宿命の別れが待っているのでした。
テレビアニメ版に登場するジオン公国軍のモビルスーツ。中世の騎士を思わせるデザインと特徴的なシールド、そしてこすっからい戦法でガンダムに挑むも無残に散りました。セット内容はニードル・ミサイルエフェクトや、やられシーンのダメージパーツなどが付属。機雷の爆発エフェクトも付属しており、ガンダムの肩などに取り付けられます。
青い甲冑をまとったようなモビルスーツ。劇場版では登場しません
シールドから発射するニードル・ミサイルエフェクトが4つ付属
シャアの見ている前でいいところを見せたいマ・クベは専用モビルスーツ、ギャンに搭乗し、テキサスコロニーにガンダムを誘導。ただ真っ向勝負ではかなうわけもなく、シャアの見ている前で無残に撃沈。劇場版ではこのくだりがシャアのゲルググとの戦闘に変わっています。
ビーム・サーベルで真っ二つにされるギャン。ビリビリとした閃光エフェクト付きです
宇宙に上がったシャアが搭乗する新型モビルスーツ。ジオン初となるビーム・ライフルを装備し、柄の両側から刃が出るビーム・ナギナタでガンダムと対峙(たいじ)。劇場版ではテキサスコロニーにてガンダムとの初戦があります。このビーム・ナギナタ用のエフェクトパーツがふんだんに付いていて、回転した刃を再現するパーツや、長短刃が付属。ガンダムとの戦闘で破壊される腕を再現するダメージパーツも付属。
回転した刃を再現するエフェクトパーツ付き。ガンダムとの対戦を再現可能
エルメスのララァ、シャアのゲルググと相まみえるガンダム。ララァとの戦いの中で人がわかりあえる世界を模索するアムロ。戯れ言といってはねつけるシャア。3人の思いが交錯する中、ガンダムのビーム・サーベルがゲルググを捉える!
ゲルググの腕を切り落とすガンダム、「シャア覚悟!」
コラム:発売されなかったモビルスーツとモビルアーマー
一年戦争に登場したモビルスーツの大半はver. A.N.I.M.E.で発売されているのですが、中には発売されていないものもあります。まずは水陸両用のモビルスーツからゾック。そしてビグロ、ザクレロ、ブラウ・ブロなどのモビルアーマーたちです。巨大なビグ・ザムなどは販売したらいったいいくらになるのだろう? と戦々恐々ですが、あの名シーンを再現できるようにララァのエルメスだけは発売してほしいなと思っています。
ではラストスパートとまいりましょう。
いよいよ一年戦争もクライマックス。ソロモン攻略戦、ララァとの戦いを経て、最終決戦地、ア・バオア・クーへとたどり着きます。連邦軍の星一号作戦に対して、ギレン総帥率いるジオン公国軍の決戦が始まります。
ここからは一般販売されなかったプレミアムバンダイ限定発売、魂ウェブ商店のみで発売されたモビルスーツになります。シャアの一年戦争最後の機体となったジオング。サイコミュを搭載し、有線ながら両腕を遠隔攻撃できるニュータイプ専用モビルスーツです。最終決戦にふさわしい迫力と、ニュータイプとしての自覚を持ち始めたシャアの葛藤が戦いの中で感じられます。
ROBOT魂は大型パッケージで、これまた最後のモビルスーツにふさわしい圧倒的ボリュームとなっています。シリーズ最大数のバーニアエフェクトの付属や、名シーンを再現できるように大型の格納庫パーツやスタンド、カットインプレートなど多数のエフェクトパーツが付属。販売価格もシリーズ最高値になりますが、その完成度、可動領域、シーンの再現度も最高のver. A.N.I.M.E.商品です。
シリーズ最大数のエフェクトパーツ付き。プラス格納庫やラストシューティングを再現できるパーツもふんだんに付属しています
大型モビルスーツですが、肩、腕、腹部の可動が秀逸
両手に付けるメガ粒子砲エフェクトも付属。両腕は有線ワイヤーで遠隔攻撃を再現できます
バーニアエフェクトは胴体下部以外にも胸部、遠隔攻撃できる腕や頭にもセットできます
最終決戦に赴くシャアには完成度80%といわれるジオングが渡されることに。80%と怪訝な顔をするシャアにジオン兵は「80%? 冗談じゃありません。現状でジオングの性能は100%出せます」と反論します。そしてこの名台詞が生まれるのです。
このシーンの再現のためだけに、格納庫パーツが付属。シャアとジオン兵のキャラプレートと台詞プレートが付属しています
ジオングで出撃するシャア。最初は「私にララァほどの素養があるかどうか……」といぶかっておりましたが……
ROBOT魂 ver. A.N.I.M.E.シリーズ開始から2年の時を経て、ガンダムが最終決戦仕様で再び販売されました。こちらもプレミアムバンダイ限定発売で、魂ウェブ商店のみの販売。初代のガンダムをリファインした内容になっており、カラーリングをよりホワイトに、また劇場版用の新規フェイスパーツが付いているほか、脚周りがやや細身になっています。武装の大きな違いとしては、ハイパー・バズーカが2本付属していること。そして初代ガンダムにあったバルカン砲エフェクトは付属していません。ジオング同様、名シーンを再現すべくカットインシートも多数付属。そしておそらく商品化は初なのではないか? と思われる脱出用のランチが付属しています。
最終決戦仕様になったガンダム。カラーリングがより白っぽく変更されています
脚が細身になりました。フェイスは劇場版作画をベースとした新規造形の頭部と、ver. A.N.I.M.E.版頭部の2種類が付属(写真は前者)
最終回を再現すべく、脱出用スペースランチとダメージを受けたコア・ファイターも付属
倒すべきはザビ家と理解したアムロ。ハイパー・バズーカ2本を手持ちに、腰にビーム・ライフルを装備した最終決戦仕様で出撃します。そして新型の大型モビルスーツと相まみえることに。
バズーカ2本は格好よかったですね。テレビ版ではバズーカの発射音もビーム・ライフルと同じ発射音になっているのはご愛敬
そして宿命のライバル同士がア・バオア・クーで最終決戦を迎えます。ジオングの遠隔攻撃に翻弄されることもなく、アムロはジオングに接近。いまだニュータイプとしての自信を持てぬシャアに問いかけるのでした。
このシーンだけは、テレビ版ではなく、劇場版「めぐりあい宇宙」版で鑑賞していただきたく。もちろんBGMに「めぐりあい」を脳内でかけてください!
ジオングの腕をつぶすガンダム。ガンダムの左手を破壊するジオング。そして一瞬早くジオングの胸部にビーム・ライフルを撃ち込むガンダムですが、頭部を分離して逃げるジオングのビーム攻撃で、ガンダムの頭部も破壊されます。「まだだ、たかがメインカメラをやられただけだ」。ガンダム、ジオングともにダメージを再現するダメージパーツが付属
ガンダム最後の一撃! 伝説のラストシューティングを完全再現
背景シートやビームが交錯する円形のエフェクトパーツでラストシューティングを演出できます
すべてが終わり、脱出用スペースランチでア・バオア・クーを脱出したホワイトベースのクルーの元に、アムロがコア・ファイターで戻ります。「ララァにはいつでも会いに行けるから……」
長くなりましたが、一年戦争をver. A.N.I.M.E.で振り返ってみました。自分はガンダム大好きなので、数々の名シーンをこうやって再現できることがうれしくてたまりません。アニメを意識して商品化されているシリーズならではの醍醐味といえるでしょう。再現はもちろんですが、自分だけのオリジナルのシーンをディスプレイできることも楽しみの1つ。一般発売品であれば今も手に入るものが多いので、好きな機体を集めてみてください。
シリーズは続々と発売中で、現在は一年戦争の外伝ともいうべきOVA「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」に登場するモビルスーツなどが発売されています。ケンプファーやチョバム・アーマー装備のガンダムNT-1(アレックス)などが今後発売され、こちらも名シーンを再現できそうです。