レビュー
「においの少なさ」と「味わい」のバランスのよさが印象的

《吸ってみた》“第4の加熱式タバコ” 「PULZE(パルズ)」の味わいは?

インペリアル・タバコ・ジャパンの「PULZE(パルズ)」は、2019年5月現在、福岡県内限定で販売が行われている加熱式タバコだ。主要タバコメーカーとしては国内で4社目となる加熱式タバコ市場への参入となり、製品が出そろった感がある。今回はこのパルズを試してみた。


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国内で4番目となる、“専用スティックを販売している”加熱式タバコ

インペリアル・タバコは、イギリスに本社を置く世界4位のタバコ会社。同社の製品としては、2018年にニコチンフリーのポッド式電子タバコ「myblu(マイブルー)」が国内で販売されたのが記憶に新しいところだ。そして今回、新たに世界先行販売として日本市場に投入されたのが加熱式タバコ「パルズ」だ。

「パルズ」は、フィリップモリスの「IQOS(アイコス)」、ブリティッシュ・アメリカン・タバコの「glo(グロー)」、JTの「Ploom S(プルーム・エス)」に続く高温加熱式タバコだ。アイコス互換の加熱式タバコデバイスを除き、タバコ葉が詰まったスティックを含めて販売している製品としては4番目の製品となる。

既存の加熱式タバコと同様、デバイス本体とそこに挿入するスティックで構成され、差し込んだスティックを高温で加熱して蒸気を発生させて吸い込むという基本的な仕組みは同じだ。

タバコのスティックは、「アイコス」のそれより少し長く、「グロー」や「プルーム・エス」よりは短いというサイズ。アイコスは「ヒートスティック」、グロー「ネオスティック」、プルーム・エス「タバコスティック」と呼び方はそれぞれだが、「パルズ」では「iD(アイディー)・スティック」と呼んでいる。

本体はコッパーとグレーの2色で、価格は6,980円(税込)。iD・スティックは3つの味があり、20本入り460円(税込)または480円(税込)だ。

デバイス本体は細長の握りやすいサイズ。iD・スティックは3種類あるが、写真は上がミント、下がレギュラー。いずれも460円(税込)だ

スムーズに吸うにはコツが必要。慣れるまでは吸いにくいかも

本体はスティック状のデザインで、手のひらよりも長いが、細身なので握るようにして持つと持ちやすい。重さはないがひんやりとした手触りで安っぽくは感じない。正面に4つのLEDがあり、これがすべて点灯すると充電完了。満充電で連続20本まで吸うことができるので、iD・スティックを1箱分は充電せずに吸い切れることになる。

なお、充電は底部にあるUSB Type-C端子を使う。最近は多くのスマートフォンのUSBポートがType-C化しているため、ケーブル類はそのまま流用でき、何かと便利だ。

なかなかスタイリッシュな外観の「パルズ」(コッパー)。金属素材ではないが、質感は悪くはない

なかなかスタイリッシュな外観の「パルズ」(コッパー)。金属素材ではないが、質感は悪くはない

本体底面にUSB Type-C端子を装備。対応製品ならスマートフォンから充電することもできて便利だ

本体底面にUSB Type-C端子を装備。対応製品ならスマートフォンから充電することもできて便利だ

iD・スティックは、アイコスのように内側から熱するタイプだ。きりのようなとがったヒートバーにスティックを差し込む形で、挿入自体に力はいらない。スティックを差し込んだら正面にあるボタンを1度押して電源を入れ、そのままもう1度押すとバイブが振動して加熱が始まる。ちょっと動作にクセがあって、ほぼ連打するようにすばやく2度押ししないと加熱が始まらないようだ。

「アイコス」のようなブレード状ではなく、細いきりのような形状のヒートバーを搭載

「アイコス」のようなブレード状ではなく、細いきりのような形状のヒートバーを搭載

加熱後、もう1度バイブが振動すると吸い始められる。ただ、最初の数回は吸っても蒸気が出ないようで、このあたりの動作は少し謎ではある。その後は、普通に蒸気を吸い込むことができる。吸い終わり前には1度バイブが振動し、さらにもう1度バイブが振動すれば吸い終わりとなる。

加熱温度に345℃の「標準モード」と、315℃の「エコモード」の2種類があるのは特徴的だ。電源オン後にもう1度ボタンを押す長さによってモードを変更でき、最初の長押しでバイブが振動して指を離せば「標準」、さらに押し続けると「エコモード」になる。実際に試してみると、温度差による味の違いはそれほど大きくはないが、吸いごたえを好みで選べるのは強みと言えるだろう。

iD・スティックを差し込んで電源ボタンを2度押す。2度目に押したまましばらく待つと1回バイブが振動し、加熱モードが「標準」となる。そのまま押し続けると「エコモード」

吸いごたえとにおいの少なさのバランスが◎

吸い心地としては、「アイコス」ほどタバコ感は強くないが、「プルーム・エス」よりもタバコ感は感じられる。おおむね加熱温度とタバコ感は比例するため、温度自体は「アイコス」(350℃)並みではあるものの、タバコ感はそこまでは強くないという印象だ。ただ、十分に吸いごたえは感じる。

興味深いのはにおいだ。加熱式タバコは低温加熱の「プルーム・テック」系を除けば独特のにおいが発生する。「パルズ」は、このにおいが比較的少ない。独特のにおい自体は発生するし、慣れていない人だと気になるにおいではあるようだが、「アイコス」に比べるとそれが少なく、慣れるのは早そうだ。

iD・スティックの味については、「レギュラー」はシンプルでクセのない味。「アイコス」よりもにおいが少ないので、ライトなタバコといった印象だ。「ミント」は一般的なメンソールに比べていわゆるメンソールらしさは弱め。個人的に強めのメンソールは不得手なので、ちょうどよく感じた。

簡単なクリーニングができるピックを本体に内蔵

手入れは、普段は本体に収納されている「クイッククリーニング用ピック」を取り出してキャップを開け、加熱するヒートバーの周囲からタバコ葉を取り除くことができる。よりきちんとしたクリーニングをしたい場合の専用器具も付属している。

クイッククリーニング用ピックが本体に内蔵されているのはちょっと便利

クイッククリーニング用ピックが本体に内蔵されているのはちょっと便利

試用中、特に汚れることはなかったが、このキャップを上に持ち上げた状態で掃除を行う

試用中、特に汚れることはなかったが、このキャップを上に持ち上げた状態で掃除を行う

まとめ

今回試した「パルズ」は、初代モデルということでいくつか物足りない部分もあり、特に加熱後すぐの吸引で蒸気が出ないのは気になるところだ。また、吸引時間の最後のほうになると蒸気が少なくなるので、吸い始めから吸い終わりまで安定して蒸気が出ないという点が課題だろう。

それでも、本体のスタイリッシュなデザイン、においの少なさとタバコ感のバランスは大きなメリットだ。現時点では福岡県限定の先行発売ということで、まだ入手機会が少ないのが難点だが、今後オンライン販売も開始するようで、そうすれば全国でも購入可能になる。

4社目の参入で、加熱式タバコ市場の競争がさらに激化してきた。新登場の「パルズ」がどれほど市場に受け入れられるかが興味深いところだ。

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小山安博

小山安博

編集者からライターに転身。PC、デジカメ、スマホ、セキュリティ、決済などのジャンルをつまみ食い。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。

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