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7デバイスが新登場! 加熱式タバコ市場の2019年を振り返る

今年も多くの加熱式タバコ関連の記事を公開したが、2019年は各社とも新しいデバイスの発売に積極的な1年だった。この1年で、気がつけば7つものデバイスが発売されているのだ。本記事では、加熱式タバコ市場の2019年を、シリーズごとに振り返ってみよう。気になるトピックの詳細は、<関連記事>からチェックしていただきたい。

「アイコス」は「ヒーツ」の全国展開開始&「アイコス3 デュオ」を発売

「アイコス(IQOS)」に関する2019年の大きなトピックは、「マールボロ」ヒートスティックよりリーズナブルな「ヒーツ(HEETS)」が全国展開されたことと、2本連続喫煙可能な「アイコス3 デュオ(IQOS 3 DUO)」の発売だ。

<1月>リーズナブルな専用スティック「ヒーツ」の全国発売が開始

2018年秋より地域限定で販売がされていた専用スティック「ヒーツ」が、全国のコンビニエンスストアなどでも展開を開始。これによって、2019年末現在、全国販売されているアイコスの専用スティックは14種類(うちヒーツは6種類)になった。

価格は、520円(税込)の「マールボロ」より50円安い470円(税込)

価格は、520円(税込)の「マールボロ」より50円安い470円(税込)

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(↑2019年末現在、50円安い)

<9月>2本連続で吸える「アイコス 3 デュオ」発売

従来機「アイコス3」では、ホルダーへの充電1回につき、ヒートスティック1本しか吸えなかったところ、1回の充電で2回の連続喫煙が可能となった「アイコス 3 デュオ」が発売。2019年11月より、全国のコンビニエンスストアなどでも展開が開始された。

「アイコス 3 デュオ」のデザインや使用感は、「アイコス3」を踏襲。ホルダー充電時間も短縮され、1本分なら約1分50秒、2本分なら約5分15秒の充電で使用することができる

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「グロー」は初の低温加熱式を含む4機種を発売

「グロー(glo)」シリーズでは、今年だけで4種類のデバイスが発売された。また、「グロー・センス(glo sens)」の発売によって、低温加熱式への参入も果たした。なお、「グロー」シリーズは現在5機種で、デバイスの選択肢がダントツに多い。

<3月>ほんのり小さい「グロー シリーズ2 ミニ」を発売

既存モデル「グロー シリーズ2」よりもひと回り小さい「グロー シリーズ2 ミニ」が発売。連続喫煙本数15本で「グロー シリーズ2」の半分だが、小さな手でも握りやすいサイズだ。

ミニとはいえ、ほんのひと回り小さくなった程度のため、正直そこまでのインパクトはなかった。左が「グロー シリーズ2」、右が「グロー シリーズ2 ミニ」

<8月>シリーズ初の低温加熱式「グロー・センス」が都内限定発売

「専用のフレーバー・カートリッジ内のリキッドが加熱されて生じるニコチンを楽しむ」という「プルーム・テック」に似たスタイルの低温加熱式タバコ「グロー・センス」を発売。ローンチ時点では都内の限られた店舗でのみの販売だったが、2019年11月には全国展開が開始された。

2019年末現在、専用「フレーバー・カートリッジ」は10種類

2019年末現在、専用「フレーバー・カートリッジ」は10種類

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<10月>IH採用・ブースト機能搭載の「グロー・プロ」と、シリーズ最軽量「グロー・ナノ」を発売

加熱方式にIHを採用したほか、シリーズ初搭載の「ブーストモード」によって吸い応えを高めることができる「グロー・プロ(glo pro)」と、シリーズ史上最軽量・コンパクトを実現しつつ、10本の連続喫煙ができる「グロー・ナノ(glo nano)」を発売した。

「グロー・プロ」(左)と「グロー・ナノ」(右)

「グロー・プロ」(左)と「グロー・ナノ」(右)

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<順次>「ネオスティック」のフィルター改良で、さらに吸いごたえが高まった

「グロー」の専用スティックである「ネオスティック」のフィルターを改良。紙巻きタバコの「ケント」で採用されているチューブのような形状の「ジェットフィルター」になり、煙が凝縮されることで味が濃厚になっている。

左が従来のフィルター、右が新たに採用されたジェットフィルター

左が従来のフィルター、右が新たに採用されたジェットフィルター

「プルーム」シリーズは加熱温度の違う3機種体制に。フレーバーも順次拡充

「グロー」とは反対に、2018年までは唯一の低温加熱式タバコメーカーだったJTは、1月の「プルーム・エス」発売によって高温加熱式に参入。それぞれ加熱温度の違う3機種体制となり、フレーバーも順次拡充されている。

<1月>「プルーム・テック・プラス」「プルーム・エス」発売

基本的な構造は「プルーム・テック(Ploom TECH)」と同様だが、専用カートリッジのタバコ葉とリキッドの量を増やして吸いごたえも高めた「プルーム・テック・プラス(Ploom TECH Plus)」と、シリーズ初の高温加熱式となる「プルーム・エス(Ploom S)」を発売。2019年6、7月にそれぞれ全国展開が開始された。

「プルーム」シリーズの3デバイスのリフィルに互換性はなく、それぞれ専用のもののみ使用できる

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<7月>「プルーム・テック・マウスピース」の販路を拡大

2017年から「プルーム・テック」用として発売されていた「プルーム・テック・マウスピース」が、2019年7月より対応機種に「プルーム・テック・プラス」を追加。全国のコンビニエンスストアでも取り扱いが開始され、手軽に手に入るようになった。

カスタマイズアイテムやアクセサリーの豊富さは「プルーム」シリーズがピカイチ

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<10月>「プルーム・テック・スターターキット・1.5」発売

実は「プルーム・テック」もバージョンアップを遂げている。吸いごたえに関わるアップデートではないが、充電時間が1.5倍となり、充電時間が従来の約90分から約60分に短縮された。

ほかにも、電池残量20%でLEDが紫色に変化する、電池残量インジケーターを搭載。LEDの視認性も向上しているなど、仕様面もブラッシュアップされた

第4の加熱式タバコ「パルズ」が登場

2019年5月には、専用スティックを販売している加熱式タバコとしては国内で4番目のシリーズとなる「パルズ(PLUZE)」が登場。ローンチ時は福岡県内でのみ展開されていたが、10月には全国の主要コンビニエンスストアなどでも取り扱いがスタートした。

全国展開されている専用の「iD・スティック」はメンソールとミントの2種のみとまだ少ない

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2019年まとめ

加熱式タバコブームの火付け役である「アイコス」の全世界ユーザー数が1,100万人を突破(メーカー調べ)したという2019年。新デバイスの発売が相次いだ分、市場の動きもめまぐるしく、1月の「プルーム・テック・プラス」「プルーム・エス」発売に至っては、「え、まだ発売から1年経ってないの?」と驚くほど、遠い昔のことのように思える。

この1年でデバイス・フレーバーともに選択肢がますます広がって、機種選びは難しくなったものの、自分に合った組み合わせに出会いやすくなったのはユーザーにとってうれしいことだろう。2020年もまだまだ盛り上がりそうな加熱式タバコ市場。4月には改正健康増進法の完全施行も控えているので、加熱式タバコ市場にどのような影響をもたらすのかにも注目していきたい。

大泉瑠梨(編集部)

大泉瑠梨(編集部)

美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。

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