自ら開発した、奇想天外な電子制作物を使ったユニークなパフォーマンスで人気の芸術ユニット『明和電機』。彼らが開発した、ちまたで話題の電子楽器を試してみました!
「オタマトーン」というその名のとおり、台所の“おたま”のような本体を八分音符のようなデザインにした楽器。音符のことを“おたまじゃくし”と呼ぶことがありますが、目や口を付けておたまじゃくしにも似ていて、インテリアとして飾っておくだけでも十分かわいいです。
演奏方法は、柱になっている部分にあるセンサーのような部分を触るだけ。触る位置によって音程の高低が変わり、ちょうど弦楽器を奏でるような感じです。裏側にあるスイッチで音程の範囲を3段階に切り替えられるほか、本体を揺らしたり、下側の“顔”の部分を握ったりすることで、音を揺らしたり微妙に変化をさせることができます。
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“頭”の部分に電源スイッチと音程の切り替えスイッチがあります |
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“頭”の部分の両側を押さえると口がパクパクし、音響を変化させることが可能です |
という感じに、音自体を出すのはとても簡単。でも、これを音楽として奏でるのはかなりの技術力と音感センスが必要かも。というのも、音階が微妙に“ドレミファ”音階とはズレているのです。それがまた、ちょっとオンチな歌い手のような“味”があっていいのですが、これを活かすのにはそれなりの練習が必要そう。
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付属の練習シート。オタマトーンの音の位置をまずはこれでマスター |
とはいえ、我が家の6歳の子供には大ウケ。実際に触らせてみると、音を出すこと自体は簡単なので、気軽に音楽に親しむことができます。その上、大人が想像もしないような使い方をして自分なりに楽しんでいるようで、意外と飽きずに遊んでいます。
型にハマらない子供向けの音感教育のひとつとして、また一芸ツールとして、ヘンテコ楽器奏者を目指して筆者も練習に励みたいと思います。