初代ガンダムファンのみなさま、お待たせしました! 今回は青い巨星ことランバ・ラル大尉のグフの登場ですよ! アニメ準拠でフィギュア化された「ROBOT魂ver. A.N.I.M.E」シリーズから、「MS-07Bグフ」が発売されました! 名セリフ同様「ザクとは違う!」すばらしい出来となっております。同シリーズのガンダム、量産型ザク、そしてガンプラHGシリーズの「グフ」などとも比較しながら紹介していきますね。
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ヒートロッドを構えて! グリグリ可動するグフです |
以前同シリーズのガンダムを紹介させていただきましたが、このシリーズは最新の技術を盛り込みながらも、色彩やディテールをテレビアニメ時代のものに合わせたものとなっております。なので、最新のガンプラに比べるとディテールなどが野暮ったくも見えるのですが、これこそが昔テレビで見たガンダムやザクだよ! と共感でき、おっさん世代には懐かしくも楽しい可動フィギュアとなっています。さて、そんなグフですが、写真のとおり、アニメらしい青になっていますね。しかもパイロットが名セリフ連発のおっさん兵士、ランバ・ラル大尉という魅力あふれるキャラだけに期待も高まってしまいますよ!
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左手にはフィンガーバルカン! 交換用の手首も豊富です |
まずは可動です。とにかくよく動きます。肩は引き出しすことができ、腕、脚ともによく曲がります。完成フィギュアなのでガンプラのようなパーツポロリもなく、とてもスムーズ。胸部の幅も変化するので、腕を前に出すポーズに躍動感がでます。ここらへんは最新の技術が盛り込まれて、ポーズをつけるのがとても楽になっています。さらに武装のヒートロッドは、新工法(ヒートプレス)により、自由に曲げられるようになっており、長短2種類が付属しています。これ、ガンダムのバズーカに巻きつけたりできて劇中のシーンを完全再現できるんですよ! 他の武装はヒート・ソードのみですが、同シリーズのザクのマシンガンやバズーカなども持てるようになっています。
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ヒートロッドは自在に曲がります。こちらが短いバージョン |
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長い版だとバズーカに巻きつけることも! |
このROBOT魂版が発売されたのが2016年の7月。それに先駆けて、5月にはガンプラHGシリーズで「リバイブ版のグフ」が発売されています。こちらは最新のディテールで解釈されたグフで、スタイルがよくとてもかっこいいのですが、やはりファースト世代の筆者としては、アニメで見たROBOT魂版のちょっとずんぐりむっくりしたグフのほうが好みですね。ただ定価の値段はガンプラ版の3倍しますので、それもまたよしあし。可動に関してはガンプラ版もとても優秀です。
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右がHGガンプラグフ。色合いや顔の大きさが異なりますね。ROBOT魂版のほうがぎゅっと圧縮されているようなバランスです |
このシリーズは単体ではなく、ぜひほかのモビルスーツを購入して一緒に楽しんでいただきたいです。ガンダムと絡めるのはもちろん、ラル大尉の部下であったアコース、コズンを引き連れてのゲリラ戦を再現できるように、量産型ザクは必須だと思いますよ! まーお財布事情の関係で筆者は1体しか購入できていませんが、ぜひ2体そろえて、ランバ・ラル隊出撃を再現してほしいですね。
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まさに「ザクとは違うのだよ!ザクとは!」のとおり。グフのほうが強そうに見えます |
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「行くぞ! アコース、コズン!」ラル隊出撃!(1体だけですが…) |
そしてこのグフは、初回限定のキャンペーンとして、劇中のセリフとカットインが楽しめるパーツが付属しています。これを使うことによって、テレビアニメ第19話「ランバ・ラル特攻」から、あのガンダムV.S.グフの名シーンが再現できるのですよ!
さっそく再現してみましょう。まずは空中からのビームライフルの狙撃をかわすグフ
ラル「正確な射撃だ! それゆえコンピューターには予想しやすい」。
そしてライフルを捨てるガンダムに対して
ラル「ほーう、思い切りのいいパイロットだな。手ごわい。しかし…」。
サーベルで斬り合う両者! しかしグフが斬ったのはガンダムのシールドのみ。そしてガンダムは!!
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シールドからヒート・ソードを抜くグフ、そして斬り合う両者! |
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しかし捉えたはずのガンダムは上空からグフに対して攻撃!! |
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さらにグフの攻撃をかわし、その腕を切り落とすガンダム! ここで名セリフ! |
とこんな感じで劇中のカットインを入れて名シーンを再現できるようになっています。これすごく楽しいです! テレビアニメでリアルタイムにガンダムを見ていた自分は当時小学生でしたが、内縁の妻を連れて、小部隊でホワイトベースにゲリラ戦を仕掛けるランバ・ラル大尉のかっこよさが大人になるにつれてわかってきました。あれこそがかっこいい大人、かっこいいおっさんなんだなーと、自分がおっさんになった今だからこそわかるシーンでした。さらに大尉はガンダムに負けた後も「見事だな。しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞ。そのモビルスーツの性能のおかげだということを忘れるな」と子供に対して負け惜しみをいって去るという。これまたおっさんの見苦しさを体現していてよかったです。
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ガンダムとの対戦は見ていた視聴者をも大人にしてくれた名シーンです |
長々と書きましたが、とにかくこのシリーズは我々ファースト世代にビンビン訴えかけてくる商品でついつい購入してしまいます。どうせならシリーズ全部を揃えて、あの一年戦争の名シーンを再現できるようにしたいですね! 同士のみなさま、ぜひ一緒に楽しみましょう!