いいモノ調査隊

感動するほどキレが甦る! 素人でも簡単な3ステップ包丁研ぎ器

切れ味のよい包丁はお料理も快適。包丁研ぎ器を使って割とこまめにメンテナンスをしているものの、最近切れ味がいまいち復活していない、あるいはすぐに切れ味が悪くなっているように感じていました。もしかすると、包丁研ぎ器のほうが寿命なのかもしれないと、新調することに。そこで周囲で評判がよさそうなこちらの商品を購入し、試してみることにしました。

右側が包丁を研ぐ部分。左側は持ち手になっていて、本体をしっかり押さえて包丁を研ぐことができます

右側が包丁を研ぐ部分。左側は持ち手になっていて、本体をしっかり押さえて包丁を研ぐことができます

「業務用庖丁研ぎ器ウォーターシャープIII」です。“ウォーターシャープ”という名が付いているとおり、水を使って包丁を研ぐ機器。筆者がこれまで使用していた包丁研ぎ器は、セラミックの棒状のものを包丁の刃に当てて擦り合わせるという簡単なものでしたが、伝統的なスタイルの包丁研ぎは水を使ってやるものなので、それだけでもなんとなく本格派な感じがしますね。

本格派ですが、使い方はとてもカンタン。本体には3種類の研石があり、3ステップで包丁を研いでいきます。手前側から水色、白色、ピンク色で色分けされている研石は、それぞれ「荒研石」、「中研石」、「仕上研石」の順。本体の中に水を入れて、包丁の刃をそれぞれの溝に挿し込んで、前後に7〜8回往復させる作業を繰り返していくだけ。それぞれの研石にはローラーのように装着されており、力を入れなくても軽く動かすだけで楽に刃を研ぐことができるのです。

水を入れる専用の穴はなく、包丁の挿し込み口になっている3つのスリットから出し入れします

水を入れる専用の穴はなく、包丁の挿し込み口になっている3つのスリットから出し入れします

そして、それぞれよく見ると、溝と研石は平行ではなく、包丁の刃が研石に対してやや斜めに当たるように設計されています。製造元によると、包丁を研ぐ際にはこの角度がポイントなんだそう。それで素人が何も考えなくてもうまくガイドしてくれるようになっているのです。

ではさっそく、筆者が普段愛用している文化包丁を研いでみました。

左側から「荒研石」、「中研石」、「仕上研石」。色分けされているのでわかりやすいです。スリットに対して、研石は真っすぐ平行ではなく、若干角度がついています。この絶妙な角度の違いにより、研石に対してちょうどいい角度で包丁を当てることができるのです

左側から「荒研石」、「中研石」、「仕上研石」。色分けされているのでわかりやすいです。スリットに対して、研石は真っすぐ平行ではなく、若干角度がついています。この絶妙な角度の違いにより、研石に対してちょうどいい角度で包丁を当てることができるのです

スリットに包丁の刃を挿し入れ、ノコギリをひくように前後に7〜8回往復。これを3つの研石で繰り返します

スリットに包丁の刃を挿し入れ、ノコギリをひくように前後に7〜8回往復。これを3つの研石で繰り返します

いともカンタンに包丁が研げました! 見た目にはわかりにくいですが、はたして効果はいかに!?

いともカンタンに包丁が研げました! 見た目にはわかりにくいですが、はたして効果はいかに!?

最近は研いでも数回使用するとなんとなく切れ味が悪く、少々ストレスに感じていたのですが、これで研いでから試しに長ネギを切ってみると、買ったばかりの頃のような切れ味に見事復活! そういえば、買ったときにはよく切れて使いやすい包丁だと感動していたんだったと記憶がよみがえったほど。最近は包丁を手前に引かなければ下側がつながってしまっていたネギの小口切りが包丁を1回下ろしただけでスパスパと切ることができ、まるで料理人になったような気分でした。同じようにかぼちゃも皮ごとスパッと気持ちよくカットできました。

まずは長ネギをカット。刃を当てて、サッと引くだけでスパッと軽快に切れました!

まずは長ネギをカット。刃を当てて、サッと引くだけでスパッと軽快に切れました!

切れ味の悪い包丁で切ると、下側がしっかり切れずに数珠つなぎのようになってしまってストレスに感じていた小口切りも素早くカット! まるで料理人の気分♪

切れ味の悪い包丁で切ると、下側がしっかり切れずに数珠つなぎのようになってしまってストレスに感じていた小口切りも素早くカット! まるで料理人の気分♪

文化包丁では硬くて切りづらいサツマイモですが、力を入れなくても皮ごと簡単に。よく切れる包丁は余計な力を入れる必要がなく、スライスも楽にできます

文化包丁では硬くて切りづらいサツマイモですが、力を入れなくても皮ごと簡単に。よく切れる包丁は余計な力を入れる必要がなく、スライスも楽にできます

サツマイモで気をよくして、かぼちゃの解体にもトライ。さすがに出刃包丁でなければ無理かと思っていましたが、多少力は要るもののスパッと半分に! 面倒なのでいつもスーパーでスライスされたものを買っていましたが、硬いかぼちゃのスライスもクリアできるまでに切れ味が復活

サツマイモで気をよくして、かぼちゃの解体にもトライ。さすがに出刃包丁でなければ無理かと思っていましたが、多少力は要るもののスパッと半分に! 面倒なのでいつもスーパーでスライスされたものを買っていましたが、硬いかぼちゃのスライスもクリアできるまでに切れ味が復活

切れが悪い包丁は刃が突っかかったり、余計な力が入って手元が狂ってしまったりしてケガの原因のもと。包丁の切れ味がなんとなく悪くてストレスに感じてはいるものの、どの研ぎ器を選んでよいのかがわからないという人は一度こちらの商品を試してみる価値アリです。ただし、一般的な金属製の包丁用なのでセラミック包丁や、波形のパン切り包丁や鋸刃の包丁、出刃包丁、刺身包丁には使用できないのが残念です。

えみぞう
Writer
えみぞう
日々のムダをとにかく省くことに執念を燃やす母ライター。好きな言葉は「時短・節約・自作」。なのに非生産的な活動にも必死になることも多々。意外にアウトドア、国際派。
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しえる(編集部)
Editor
しえる(編集部)
生活雑貨・食品に加え、ウォーターサーバーなど、サービス系商品の記事をメインに担当している2児の母。自称「ポテチマスター」。ポテトチップスを中心に1日3袋のスナック菓子をたいらげるお菓子狂です。
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