モノ系ライターのナックル末吉です。最近はネットニュースが中心で新聞や雑誌を読まない人が増えています。それでも世の中の動向を知るツールとして新聞が支持されているのも事実。
そこで、新聞で得た情報を手軽にデジタル化してスクラップできたら…。と考える人も多いのではないでしょうか。
現在では新聞や資料をスマホで撮影してEvernoteのようなクラウドサービスに放り込む手法が確立されていますが、もし、スクラップしておきたいところだけ切り抜けたらその後の情報整理がはかどること間違いなし。
また、今まで新聞をハサミで切り抜いてスクラップしていたアナログな手法と同じような作業でデジタル化できるとしたら非常に便利です。
文房具メーカーのナカバヤシが販売している「カットペン」は、スクラップしたい新聞記事をペンで囲んでスマホで撮影するだけで、デジタル化しクラウドに保存してくれるという「サービス」です。
まずは製品を見てみましょう。
パッケージです。一般的なペンと違って箱に入っています
ペン本体です。見たところ普通のゲルインクペンに見えますが……
ペン先です。特にデジタルツールというものではなく、普通の赤ペンです
では、このカットペンの実力とやらを見せてもらいましょう!
新聞風味のダミー誌面を印刷してみました
スクラップしたい箇所を赤ペンで囲んでいきます
とりあえずこんな感じで囲んでみました
専用アプリを起動してiPhoneのカメラで赤い囲みを画角に入れてみます
アプリが赤い枠を認識したようです
するとハサミが動きだし、赤い線に沿って切り抜き始めました
切り抜きが終了!
切り抜かれた紙面はiCloudと連携することで自動的にクラウドに保存される仕組みになっています。
紙面を撮影する際に、実は囲み以外の部分も撮影されており、スワイプ操作により赤枠の拡大縮小操作が可能
スクラップした記事に、マーカーや囲みを追加して強調することができます。これもウレシイ機能ですね
スクラップした記事の中に出てくる関連語句を自動で検出してWeb検索し、関連するページの候補を表示してくれます。記事に書かれていることをより追究したい場合に便利な機能です
さてこのカットペン。冒頭で「普通のペンに見える」「サービスです」と強調しましたが、そうなんです。実はコレ、ペン自体は至って普通のゲルインクの赤ペンなのです。
カットペンの正体は、アプリを介してスクラップをクラウドに保存したり、関連語句でweb検索したりする「サービス」のことなのです。試しに他社製の赤ペンでやってみたところスクラップできました。
パッケージには、このサービスを1年間使用できるシリアルコードが同梱されており、コードを登録することによって広告を非表示にしたり、web検索の回数制限を解除したりすることが可能になります。
新聞をスクラップしてため込む派の人には画期的なサービスといえるでしょう。ただし、記事執筆時点では残念ながらAndroidには対応しておらず、iOSのみとなります。