いいモノ調査隊
バット材の育成基金にもなっています

あの選手のバットかも!? 本物の“折れたバット”で「お箸」作っちゃった

木製バットの材料をご存じですか?

プロ野球で使われる木製バットの材料がなんだかご存じですか? 主に「アオダモ(「トネリコ」とも)」と呼ばれるモクセイ科の温帯性広葉樹が利用されています。硬い材質ながら粘りがあるのが特徴で、バット材としては主に北海道産のアオダモが採用されています。

アオダモの幹と花

アオダモの幹と花

しかし、計画的な植林や伐採が行われてこなかったこともあり、近年はバットに使える高品質なアオダモ材の確保が困難になっています。というのも、プロ野球などでは年間約20万本もの木製バットが消費される一方で、木製バットの主な素材となるアオダモの木は、材料として使える大きさに育つまで60〜70年もかかるためです。そのため、危機感を持った球界関係団体などが集い「アオダモ資源育成の会」を発足。植林や育成を行うなど資源を確保するための取り組みを行っています。

折れた木製バットを「箸」に再利用

今回は野球ファン必見の、「アオダモ資源育成の会」に参加する育成パートナーでもある福井県に本社を置く、株式会社兵左衛門が販売するステキな商品をご紹介しましょう。

まずは筆者が購入した商品を並べてご紹介しましょう。個々の商品のご説明は後ほど

まずは筆者が購入した商品を並べてご紹介しましょう。個々の商品のご説明は後ほど

実は兵左衛門は、100%天然漆仕上げにこだわった箸作りで有名な会社。漆を何層も塗りこんで仕上げる伝統の若狭塗の高級な箸もあれば、うどん用、ラーメン用、焼き魚用といった用途別の箸、女の子気分が盛り上がるガーリーなデザインの箸など、多彩なラインアップの箸を作っています。

ご紹介するのは、同社の「折れたバットから作ったシリーズ」の商品。このシリーズの特徴は、プロ野球界はもちろん、社会人野球や大学野球などで使用された際に折れたバットや、バットを作る際にできる端材を再利用して作っていること。適度な硬さとしなやかさを併せ持つバット材は、箸の素材としても最適なんだとか。

また、このシリーズ商品の売り上げの一部は「アオダモ資源育成の会」を通じ、アオダモの植樹・育成に使われ、再び未来のバットを産み出していることも、もう1つの特徴といえます。

こんなふうに折れたバットを再利用しております

こんなふうに折れたバットを再利用しております

商品と回収元の球団は同じではない……残念

それでは、購入した商品を見てみましょう。まずは、シャレの効いたネーミングがステキすぎるお箸「かっとばし!!」です。ペットマークかロゴマークが入ったプロ野球12球団の「かっとばし!!」が用意されています。なお、商品に入った球団名と折れたバットの回収元の球団が同じというわけではありませんので、ご注意ください。

今回は読売ジャイアンツバージョンを購入しました

今回は読売ジャイアンツバージョンを購入しました

兵左衛門の方に伺ったところ、素材となる折れたバットは、かつては燃料として破棄されていたようです。たまたま同社社長が折れたバットに関する新聞記事を目にし、問い合わせたところからこの企画が始まったとのこと。

一般的な箸は、黒檀(こくたん)や紫檀(したん)、あすなろ、クメアなどの箸用の素材を使っていますが、きめ細かくしなやかさのあるアオダモは、箸用としてもすばらしい素材だそうです。ただし、折れたバットには外から見えないヒビが入っていることがあって、熟練した職人が1つひとつ細かい箇所までチェックしながら、折れたバットから箸の形状まですべて手作業で切り出しているそうです。

球団ごとにロゴマークとペットマークの2種類があります

球団ごとにロゴマークとペットマークの2種類があります

持ち手の部分がバットの形状というのもナイスです

持ち手の部分がバットの形状というのもナイスです

角のない四角形の形状なので、転がりにくいこともプラスポイント

角のない四角形の形状なので、転がりにくいこともプラスポイント

口をつける箸先は合成化学塗料を一切含まない100%天然漆仕上げ

口をつける箸先は合成化学塗料を一切含まない100%天然漆仕上げ

同じく、バット素材でできた箸置き「ベンチ」。このネーミングも最高です!

同じく、バット素材でできた箸置き「ベンチ」。このネーミングも最高です!

さらに、こちらは「ブルぺん」。笑えますねぇ〜。こちらも読売ジャイアンツバージョンを購入

さらに、こちらは「ブルぺん」。笑えますねぇ〜。こちらも読売ジャイアンツバージョンを購入

ハイ! ボールペンでした♪

ハイ! ボールペンでした♪

筆者が最も気に入ったのがこちらの「すべりこみ」。グリップのところで折れたバットの一部にしか見えませんが……

実は靴べらでした♪

実は靴べらでした♪

「かっとばし!!」を片手に、自宅で野球を見ながらの食事は格別です。もちろん、「別に野球ファンじゃないよ」という方には無地の「かっとばし!!」もありますよ。

また、「折れたバットから作ったシリーズ」には、今回ご紹介できなかった「かっとばし!!スプーン」や「かっとばし!!フォーク」や「ホーム印(印鑑)」といった商品もあります。

それにしてもこのネーミングセンス、最高だなあ〜。

わたる

わたる

主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。

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