スチールよりも錆びる心配がなく、切れ味が長持ちするとして、包丁などでも人気のセラミック素材。今回ご紹介するのは、そんなセラミック刃を使ったカッターです。
刃の先端に使われているセラミックは、ジルコニウム酸化物と呼ばれる、ダイアモンドの次に耐久性があるとされている素材。紙はキレイに切れるのに、手は切れない安全性も魅力です。
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セラミックを使用しているのは、ペンの先端部分。一般的な金属のカッターのように刃の接触面が少なく指を切る心配も少ない |
実はこちらの商品は、刃がセラミック素材というだけでなく、デザインも個性的。キャップ付きでまるでペンのような形状をしています。細くて丸みがあるフォルムは、ほどよいグリップ感があり、使用感もペンのよう。直線はもちろん、フリーハンドでの曲線のカットもペンを持つように紙の上を滑らせてスムーズにカットできます。
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カットのサンプル。全体がペンのように細くて握りやすく、ペンのように動かせるので細かい曲線もカットしやすい |
この商品を手掛けたのは、米カリフォルニアのセラミックツールブランド“slice(スライス)”。
“シンプル”、“シャープ”、“セーフ”の3つをコンセプトに、5人のデザイナーにより安全性とデザイン性を追求した商品を生み出していることで知られています。
実際の使用感は、小さな刃先で「本当に切れるの?」と半信半疑でしたが、スチール刃のカッターと遜色ない切れ味。その上に、ペンのように握って使える勝手のよさと、何より指を切る心配がない安心感。ボールペンと同じようなサイズ感なので、ペンケースに1本入れて持ち歩いておくと重宝しそうなアイテムです。