食器コレクターとして、最近は和洋の食卓シーンで両用できる和食器探しをしている筆者ですが、今回ご紹介するのもその1つ。美濃焼の産地として知られる岐阜県土岐市の大正10年創業の窯元「小兵」で作られるブランド“ぎやまん陶”です。
“ぎやまん”とは、江戸時代から明治初めにかけて用いられたガラスを意味する外来語とのこと。その名のとおり、ガラスのような質感と、漆器を思わせる風合いを磁器で表現したシリーズです。菊の花をモチーフにしたデザインが基本形で、高級感があります。趣のある艶感と輝きや、モダンとレトロをミックスしたデザイン、繊細さと大胆さ、渋さを併せ持った微妙な色合いは、和のメニューにはもちろんですが、洋食メニューを盛り付けてもエキゾチックなコーディネートになってステキです。
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陶器ながら、ガラスのような輝きと漆器のような美しい光沢がある |
色は茄子紺ブルーと漆ブラウン、利休グリーンの3色。それぞれお皿から小鉢、猪口、コーヒーカップなど、幅広い種類がラインアップされています。耐熱性は、オーブンの使用は不可ですが、食洗機と温める程度の電子レンジには対応。日常使いにはもちろん、パーティーシーンにもひと花咲かせてくれるオールマイティーなメイドインジャパンな食器です。
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ちょっとした和食の惣菜を盛り付けるのはもちろん、モダンなデザインがデザートや洋風のおかずにも調和する |