芸術の秋。久々に色鉛筆を使ってイラストでも描いてみようかと、久しくお目にかかっていなかった色鉛筆を探し出しました。手動式鉛筆削りでピーン! と色鉛筆の芯先をとがらせ、なめらかな線を描こうとした瞬間…ポキッ! 芯先が折れてしまいました…。
気を取り直してほかの色鉛筆で臨むもことごとく玉砕。筆者の筆圧が強いのか、色鉛筆に問題があるのか、どうしたものかとネットで解決方法を検索していたらよさそうなものを発見。ドイツの老舗筆記具メーカーSTAEDTLER(ステッドラー)の鉛筆削り「ノリスクラブ 蓋付きシャープナー」です。芯先が30度になるよう削られるので、とがりすぎずスムーズに書けるとのこと。これは期待大! ということでさっそく試してみました。
![]() |
穴は2つあいています。それぞれ、直径8.2mm(色鉛筆用)と直径10.2mm(色鉛筆、太軸用)。鉛筆の太さで使い分けが可能。いわゆる、ダブルシャープナーというやつですね。色鉛筆はどちらも使えるようです |
![]() |
刃は合金製。キレ者の予感がします |
では、実際に削ってみます。まずは普通の鉛筆(2B)と色鉛筆でお試しです。せっかくなので、自宅にあったステッドラーの色鉛筆を使ってみます。それぞれの穴に差し込んでみると、直径の違いがわかりますね。
![]() |
本体の重さは45.6g。ジョリジョリジョリ…、適度に安定感があるので削る動作に負担がかかりません。ちなみに、サイズは42×40×57mm。シンプルで場所をとらない大きさ、むだのないデザインはさすがドイツ製といった感じです。
![]() |
削り終わった芯先はこんな感じになります。ちなみに下が色鉛筆、上が普通の鉛筆です。新品の色鉛筆セットを開けたときのようなキレイな三角にホレボレ。次は、我が家にある一般的なハンドルを回して削る、手動式の鉛筆削りと比較してみます。
![]() |
下が自宅のいわゆるハンドルを回して削る手動式鉛筆削りで削ったもので、上がステッドラーの色鉛筆専用穴で削ったもの。これはもう一目瞭然ですね。黄緑色のギューンと伸びきった芯先と茶色の芯先では、芯の長さが倍くらい違います。
削ったあとは、本体横にあるプレス箇所を押し、下にたまった削りカスを捨てます。
![]() |
フタは開閉式でカチッとしまるのでうっかり転倒しても削りカスがあふれることはありません。我が家は、子供が鉛筆削りを床に落とし、削りカスを床にぶちまける頻度が高いため、著者にとってはかなりうれしい機能。
ちなみに商品名のノリスクラブとは、ステッドラー社が、子供のために開発した折れにくい色鉛筆の名称です。色鉛筆と鉛筆削り、同じシリーズで揃えれば天下無敵! ということで、色鉛筆の購入後に芸術活動を再開することにしました。
(回遊舎/綱川晶子)