レビュー
13.3型フルHD液晶+Core i7-8550U+512GB SSDの最新スペック搭載

価格.com20周年記念パソコン「マウスモデル」ノートPC レビュー

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今年2017年は、「価格.com」が生まれてから20周年の記念すべき年にあたる。これを記念して、価格.comおよび価格.comマガジンでは、「あなたの理想のパソコンを作ろう!」と名付けた、ユーザー参加型のパソコン制作企画をスタート。パソコンを愛してやまない、価格.comユーザーの皆さんにアンケートを採り、皆さんが思い描く「理想のパソコン」の姿をあぶり出した。その結果を受け、いくつかのパソコンメーカーに「理想のパソコン」の製造を打診したところ、価格.comでもおなじみの「iiyama」と「マウスコンピューター」の2社から、実際に理想のスペックにほど近いパソコンを製造していただけることになったのだ!

ここでは、その第4弾として発表されたマウスモデルから、ノートPCの製品レビューをお届けしよう。ぜひこの記事を参考に、ユーザーの願いが現実のものとなった本製品の購入を検討していただければと思う。

価格.com 20周年限定ノートパソコン [Core i7] マウスコンピューターモデル「m-Book J370SN-M2S5-KK」

価格.com 20周年限定ノートパソコン [Core i7] マウスコンピューターモデル「m-Book J370SN-M2S5-KK」

13.3型フルHD液晶、Core i7+512GB SSDで10万円以内、という厳しい条件に、ワンランク上の性能で応えた意欲的なモデル

まず、製品レビューに入る前に、今回の企画で、ユーザーが理想とするノートパソコンの理想スペックを確認しておこう(詳細はこちら)。まず液晶ディスプレイは、15.6型あるいは13.3型が拮抗していたが、「持ち運びに便利な軽量モデルが欲しい」という声も多かったことから、今回は家でも外でも使える実用的なサイズとして13.3型を選択。解像度は「フルHD」を望む声が多かった。処理系のスペックでは、CPUはハイエンドの「Core i7 7500U」が人気。メモリーは「8GB」、ストレージは「SSD 512GB」が多い回答となった。これで、できれば「10万円以下」という価格設定が理想とされたわけだが、さすがに「理想」だけあって、この条件をクリアするようなノートパソコンは存在しなかった。ありそうでなかったスペックの製品というわけだったのである。

この難しい条件に対し、「iiyama」と「マウスコンピューター」(以下、マウス)の2社が製品開発を行ってくれることになったわけだが、今回マウスから満を持して、価格.com20周年記念モデルが登場した。マウスといえば、最近はテレビCMでも頻繁に見かけるようになった国内有数のBTOパソコンメーカーであるが、価格.com上でも初期の頃より、マウスのパソコンは、高コストパフォーマンスかつ洗練されたデザインと使いやすさで人気を博しており、価格.comのヘビーユーザーほど、なじみの深いブランドと言っていいだろう。

そんなマウスから登場した今回の20周年記念ノートは、マウスならではのこだわりがあちこちに感じられる一品となっている。まずは、その基本スペックから紹介していこう。本機のベースとなっているのは、同社のカジュアルラインである「m-Book J」シリーズ。美しいヘアライン加工が施されたホワイト基調のカラーリングがオシャレなボディを身にまとっている。搭載されるCPUは、「インテル Core i7-8550U」。先に発売されたiiyamaモデルは、第7世代(Kaby Lake)の「Core i7-7500U」だったが、今回のマウスモデルでは、最新の第8世代(Kaby Lake R)が採用されているのが大きな違いだ。この「Core i7-8550U」は、「i7-7500U」に比べて約1.5倍程度処理速度が速いとも言われており、この点はかなり期待が持てる。最新スペックを投入してきたあたりは、いかにも先進的なチャレンジが得意なマウスらしいこだわりでもある。

ホワイト基調でまとめられたキレイなボディデザイン

ホワイト基調でまとめられたキレイなボディデザイン

ヘアライン加工が施された全面ホワイトの天板。細かく見ると、表面にヘアライン加工が施されており、高級感も感じさせる。ワンポイントとなる「mouse」のロゴはシルバーで、女性ユーザーにも受け入れられそうなデザインだ

搭載されるメモリーは8GB(空きスロット1)で、ストレージは512GBのSSD。液晶ディスプレイは、フルHD対応の13.3型ノングレア液晶だ。このあたりは、前述のユーザーの意見をそのまま取り入れた形だが、いずれも必要にして十分なものと言えるだろう。OSは「Windows 10 Home 64ビット」。無線LANは、IEEE802.11 ac/a/b/g/nに対応するほか、まだ需要の高い有線LANにもしっかり対応する。さらに、本機はインターフェイス類も充実しているのが特徴だ。まず、よく使われるUSBポートは、高速なUSB 3.0ポートを3基搭載。ユニークなのは、外部ディスプレイ出力が豊富な点で、HDMIポートに加えて、企業などではまだ使われることの多いアナログRGBポートも搭載している。プロジェクターなど、まだアナログ接続しか持っていない機器も多いので、外出先に持ち出してプレゼンなどをよく行うという人にはありがたい仕様だろう。このほか、SDメモリーカードも搭載しており、このクラスのモバイルノートとしては十分すぎるインターフェイスの充実さとなっている。これも、長年BTOパソコンを作り続け、ユーザーのニーズを知り尽くしているマウスならではのこだわりが感じられる部分だ。なお、バッテリー駆動時間は約7.5時間で、ボディ重量は約1.4kg。モバイル用途でも十分に活用できる実用的なスペックと言えるだろう。

このように、本機は、価格.comユーザーの求めるスペックをすべて搭載し、なおかつ、最新の第8世代Coreプロセッサー「Core i7-8550U」を採用するなど、やや尖った部分も入れ込んだ最新スペックになっているのが特徴だ。その分、価格的には、119,800円(税込)と、多くのユーザーが希望する「10万円以下」というラインからややはみ出てしまってはいる。ただ、このプラスアルファ部分をどうとらえるかで、この製品の価値はおのずと決まってくることだろう。以下、ベンチマークテストなどによって、本機の最新モデルとしての実力をあぶり出していこう。

キーボードは一般的なセパレートタイプで、先行販売されたiiyamaモデルとカラー以外はほぼ同じものとなる。キーピッチ、キーの押し下げ幅とも十分。右側「Enter」キー横のキーの幅が大きいのが少しイレギュラーかもしれない。手前のタッチパッドはパッドとボタンの分離型で操作はしやすい。電源ボタンは右奥に備わる

右側面には、前からヘッドホン端子、マイク端子、USB 3.0×2、アナログRGBポート、電源ポートが並ぶ。最近減ってきたアナログRGBポートを装備しているのがユニークな点だ

左側面には、前からUSB 3.0ポート、SDメモリーカードスロット、HDMI出力ポートが並び、廃熱用のスリットを挟んで、ギガビットLANポートが備わる。USB 3.0ポートが左右に備わるので、マウスなどの接続性も十分だ

底面にはスリットがいくつか空いており、ファンで送り込んだ空気で内部を冷却させて、左側面のスリットから排熱するエアフローを採用する。なお、バッテリーは着脱式

最新の第8世代「インテル Core i7-8550U」と、512GB SSDによる高パフォーマンス

それでは、本機の処理性能について、詳しく見てみよう。上述のように、本機は、CPUに、第8世代(Kaby Lake R)の「インテル Core i7-8550U」を搭載する。先行するiiyamaモデルに搭載されていた「Core i7-7500U」は第7世代でやや設計が古く、なおかつデュアルコアCPUだったが、こちらの「Core i7-8550U」は、最新仕様であるうえ、クアッドコアCPUとなっており、インテル ハイパースレッディング・テクノロジーによって、計8つの独立スレッドで処理を実行できる。なお、ベースクロックは1.8GHzと「Core i7-7500U」はの2.7GHzより下がっているが、インテル ターボ・ブースト・テクノロジーによる高負荷時のオーバークロックは4.0GHzとなっており、これはむしろ「Core i7-7500U」より上だ。

この最新CPUに、十分な容量となる8GBの「PC4-19200」メモリーと、512GBのM.2接続のSSDを組み合わせてシステムを動作させる。先行発売されたiiyamaモデルと比べると、メモリーは、容量は同じだがスペックはやや上(iiyamaモデルは「PC4-17000」)。ちなみに、空きスロットが1基あり、BTOメニューで最大32GBまで拡張できる。SSDに関しては容量も若干多く、接続方式もより高速なM.2となっており(iiyamaモデルは480GBでSerial-ATA接続)、システム全体のパフォーマンスは、スペックだけを見てもワンランク上だ。もちろん、ネット視聴をはじめとするさまざまな一般的作業では、まったくストレスを感じないし、レスポンスも起動も速い。512GBのストレージでは足りないという人は、別途USB 3.0接続のHDDを購入したり、最近一般的になってきたオンラインストレージを併用すれば、何ら問題ないだろう。こちらもBTOメニューで最大1TBまで拡張が可能だ。

試しに、定番のベンチマークプログラムである「PC Mark 10」で、本機のベンチマークテストを行ったところ、総合スコアは「3519」となった。先行販売されたiiyamaモデルのスコアが「3423」だったので、これよりもやや上といったところだろうか。期待したほどの大きな差はつかなかったが、システム全体のパフォーマンスは良好。グラフィック機能が、CPU内蔵の「インテル HD グラフィックス 620」で変わらないため、大きな差とはなりづらかったのかもしれない。

定番のベンチマークプログラムである「PC Mark 10」の結果。総合スコアは「3519」で、外付けグラフィックを搭載しないノートパソコンとしては優秀な部類

さらに、やや無謀ではあるが、3Dグラフィックを使ったオンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」のベンチマークプログラムを使ったテストも実施してみた。結果は「2316(普通)」(1280×720 高品質)で、こちらはなぜか先行販売されているiiyamaモデル(2807)よりもやや低いスコアとなった。この理由であるが、本機はメモリーが1枚挿しの8GBなのに対し、iiyamaモデルは4GBの2枚挿しでデュアルチャネルになっている点が有利に働いたように思える。ベンチマークテスト中の3Dグラフィック処理ではややカクつく部分もあったが、表示は実用上問題ないレベルで、処理の重い3Dオンラインゲームでも十分プレイできるスペックであることは確認できた。

「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」のベンチマークプログラムも実行してみたが、「2316(普通)」(1280×720 高品質)というスコアになった。おそらくメモリーがシングルチャネルであることが今ひとつスコアが伸びなかった理由かと思われるが、3Dゲームもある程度こなせる性能であることは確認できた

フルHDに対応する液晶ディスプレイは、非常にクリアで見やすい。非光沢のノングレアタイプなので、画面への映り込みもほとんどなく、色合いも実に自然だ。このクラスのノートパソコンのディスプレイとしては品質はかなり高い。初期設定では150%表示の拡大表示となっており、この状態では、アイコンや文字などが大きめに表示されるので、扱いやすく、フルHD(1920×1080)表示に切り替えれば、13.3インチのディスプレイでもかなり多くの情報が表示できて便利だ。もちろん、フルHDでの動画配信などもドットバイドットの精細な映像で楽しめる。なお、スピーカーは底面に備わっており、サウンドもステレオで再生されるため、必要十分だ。

搭載される13.3型液晶は、非光沢のノングレアタイプ。いくつかの写真を表示させてみたが、色合いは自然で、表示はクリア。色域、コントラストとも問題ない高品質な画質だ

フルHD(1920×1080)の高解像度なので表示される情報量が多く、Webサイトなどを見るのには最適な精細感がある

付属するACアダプターはコンパクトなので、一緒に持ち歩いても問題ないだろう

付属するACアダプターはコンパクトなので、一緒に持ち歩いても問題ないだろう

まとめ:最新パーツをふんだんに使い「長く使える」高コスパモデル

以上、価格.com20周年記念パソコン「マウスモデル」のノートパソコンを詳細にレビューしてきた。本製品も、先行販売されたiiyamaモデルと同様に、多くの価格.comユーザーが思い描く「理想のスペック」をリーズナブルなプライスで実現した、特別なノートパソコンである。価格的には、税込みで12万円弱と、iiyamaモデルよりもやや高めだが、本機ならではのこだわりやバリューはあちこちに感じられる。そのひとつが、最新の第8世代のCoreプロセッサーの搭載であるし、ワンクラス上のメモリーやSSDの搭載だ。また、ボディデザインの面でも、美しいヘアライン加工が施されたホワイトカラーは、男性ユーザーのみならず女性ユーザーにも幅広く受け入れられるだろう。インターフェイス類も幅広く備えており、不足感は全くない。もちろん、「理想のスペック」を組み込んだだけあって、その処理パフォーマンスは非常に高く、さまざまな用途でストレスフルに使うことができるだろう。

なお、本機と同じスペックのノートパソコンを価格.comで検索すると、いずれも12万円を超えており、その多くは15万円以上のプライスをつけている(2018年2月1日時点)。そう考えると、本機のコストパフォーマンスの高さはおのずと理解できるだろう。単なる安さだけではない、最新のパーツ構成によって長く使える安心感を考えれば、本機の価値は理解いただけることと思う。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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