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格安SIMのフィルタリングサービス徹底チェック! 子どものスマホは設定を忘れずに!


新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大にともなうテレワークや休業の要請、学校の休校措置などにより、大人も子どもも生活パターンが大きく変化している現在。今までは出勤や通学で生活に自然とメリハリが生まれていたものの、自宅で過ごす時間が長くなったことで、リズム感のある生活を送るのが難しくなった人も多いのではないでしょうか。

保護者として気がかりなのは、家での子どもの過ごし方。プライベートな空間である自宅にずっといるような状況では、勉学が捗るとは限りません。休校中に取り組むべき課題が用意されていても、朝から夜までスマートフォンと過ごす楽しい生活を何日も続けていては、再開された授業について行けなくなったり、進級・進学に影響したりする可能性もあります。

そんな今こそ活用したいのが、キャリアから提供されているフィルタリングサービスです。スマートフォンの利用者が18歳未満の場合、キャリアはフィルタリングサービスを提供することが義務とされています。これは大手キャリアに限らずサブブランドやMVNO(仮想移動体通信事業者)でも同様で、格安SIMでも子ども向けのフィルタリングサービスを利用することが可能です。

そこで今回は、価格.comマガジンで毎月実施している通信速度調査の対象である以下のサブブランドやMVNOについて、提供されているフィルタリングサービスの内容をチェックしてみたいと思います。

・ワイモバイル
・UQ mobile
・BIGLOBEモバイル
・OCN モバイル ONE
・mineo
・IIJmio(みおふぉん)
・イオンモバイル
・LinksMate
・LINEモバイル

サブブランドはメインブランド準拠のフィルタリングサービスを提供

まずはサブブランドのワイモバイルとUQ mobileをチェックしてみましょう。以下の表に、ワイモバイルとUQ mobileで提供されているフィルタリングサービスの名称と月額料金をまとめました。

ワイモバイルとUQ mobileが提供するフィルタリングサービス

ワイモバイルとUQ mobileが提供するフィルタリングサービス

ワイモバイルでは、メインブランドであるソフトバンクが提供するフィルタリングサービス「あんしんフィルター」と「ウェブ安心サービス」をどちらも無料で提供しています。

「あんしんフィルター」ではアクセスできるWebサイトや使えるアプリのカテゴリーを年齢に応じて段階的に制限したり、スマートフォンを利用できる時間を制限したりすることができます。子どものスマートフォンがAndroidの場合、スマートフォンの位置情報を確認することも可能です。もうひとつの「ウェブ安心サービス」は「あんしんフィルター」が利用できない機種向けで、Webサイトのアクセス制限だけが利用できます。

UQ mobileでは、メインブランドにあたるauが提供する「あんしんフィルター」に準拠した「あんしんフィルター for UQ mobile」を無料で提供しています。「あんしんフィルター for UQ mobile」もアクセスできるWebサイトのカテゴリーを年齢に応じて段階的に制限したり、使えるアプリを制限したりすることができます。子どものスマートフォンがAndroidの場合、使えるアプリを個別に制限/許可したり、アプリを利用できる時間帯を制限したりすることも可能です。

「あんしんフィルター for UQ mobile」におけるアプリのフィルタリング設定画面。アプリの利用可否は年齢別に一括設定されるほかに、保護者が個別に設定することも可能です

制限されたアプリを使おうとした時に表示されるメッセージ

制限されたアプリを使おうとした時に表示されるメッセージ

また、UQ mobileでは、子どものスマートフォンの位置情報を確認できる「みまもりサービス by Family Locator」(月額200円)と、SNSの利用動向をチェックできる「filii」(月額300円)も有料オプションとして提供。両オプションがセットになった「家族みまもりパック」(月額380円)も用意されています。

このうち「filii」は、子どものTwitter上でのやり取りやLINEなどで受信したテキストを自動的にチェックして、いじめ、命にかかわる事態、犯罪への関与などを示唆するキーワードが確認された時に、子どものプライバシーを配慮した上で保護者に通知する機能を備えています。

「filii」では注意すべきキーワードのみをピックアップします。子どものプライバシーが配慮されているため、具体的にどのような発言があったのかまでは把握できません

MVNOでは多機能なフィルタリングサービス「i-フィルター」が定番

続いて、MVNOが提供するフィルタリングサービスをチェックしてみましょう。以下の表に、7つのMVNOで提供されているフィルタリングサービスの名称と月額料金をまとめました。

MVNOが提供するフィルタリングサービス

MVNOが提供するフィルタリングサービス

BIGLOBEモバイル、mineo、IIJmio(みおふぉん)、LinksMate、LINEモバイルでは、デジタルアーツが提供するフィルタリングサービス「i-フィルター」を提供しています(BIGLOBEモバイルはAndroid向けの「i-フィルター for Android」のみ)。月額料金はLinksMateとLINEモバイルが無料で、残る3社は有料です。

「i-フィルター」は大手キャリアの「あんしんフィルター」のような多機能なフィルタリングサービスで、利用できる機能は子どもが持つスマートフォンの機種によって異なります。専用アプリに組み込まれたブラウザーによるWebサイトのアクセス制限や閲覧時間制限はAndroidとiPhoneのどちらでも利用できますが、Androidでは使えるアプリの制限、アプリを利用できる時間の制限、子どものスマートフォンの位置情報確認といった機能を利用することも可能です。

「i-フィルター」のWebフィルタリング設定画面。年齢層に応じたカテゴリー別のアクセス制限が設定できるほかに、個別のWebサイトを許可・禁止することも可能です

「i-フィルター」の専用アプリでWebサイトを開いたところ。Webサイトのアクセス制限は専用アプリに組み込まれているブラウザーのみで機能します

禁止されているカテゴリーのWebサイトへアクセスした時に表示されるメッセージ。制限されている理由の確認と、保護者への許可設定を求めるメッセージを送ることができます

「i-フィルター」の利用可能時間設定画面。曜日ごとに利用できる時間帯を最短30分単位で指定することができます

「i-フィルター」以外のフィルタリングサービスを提供するMVNOも

イオンモバイルでは独自のフィルタリングサービス「イオンモバイルセキュリティPlus」(月額200円)を提供しています。対応する子どものスマートフォンはAndroidで、Webサイトとアプリの利用制限、子どものスマートフォンの位置情報確認、紛失時のリモートロック機能などが利用できます。

ほかのフィルタリングサービスの場合、Webサイトのアクセス制限機能は専用アプリや指定されたブラウザーアプリだけに対応する場合がほとんどですが、「イオンモバイルセキュリティPlus」ではブラウザーの「Chrome」だけでなく「LINE」「Twitter」「Facebook」「Instagram」のアプリ内ブラウザーにも対応しています(2020年4月22日現在)。

イオンモバイルでは「イオンモバイルセキュリティPlus」以外にも、11本のアプリが使える有料オプション「子どもパック」(月額150円)のひとつとしてフィルタリングサービスの「スマモリ」を提供しています。「スマモリ」はAndroidとiPhoneの両方に対応していて、Webサイトのアクセス制限と位置情報の確認が利用可能。子どものスマートフォンがAndroidの場合は、これに加えてアプリの利用制限やスマートフォンの利用時間制限にも対応しています。また、イオンモバイルではSNSの利用動向をチェックできる「filii」(月額364円)も利用することが可能です。

「イオンモバイルセキュリティPlus」では、一部SNSアプリのアプリ内ブラウザーに対するフィルタリングにも対応しています(イオンモバイルのWebサイトより)

OCN モバイル ONEも独自のフィルタリングサービスとして「マイセキュア」を提供しています。「マイセキュア」ではAndroidとiPhoneに共通の機能として、特定のカテゴリーに含まれたり危険度が高いと判定されたりしているWebサイトへのアクセス制限機能が利用できます。子どものスマートフォンがAndroidの場合、これに加えて許可しないアプリの利用制限、不正アプリ対策、紛失時のリモートロック機能なども利用可能です。

利用料金は1台で月額250円か、合計5台で月額500円のどちらかです。「マイセキュア」はスマートフォンだけでなくPCにも対応しているサービスなので、固定回線のインターネット接続サービスでOCNを利用している家庭ではPCやスマートフォンをあわせて3台以上契約することで、毎月わずかですがコストを抑えることができます。

制限の範囲は子どもと相談、未契約なら今すぐ追加を

キャリアのフィルタリングサービスはWebサイトのアクセス制限を中心に、アプリの利用そのものの制限、アプリもしくはスマートフォンの利用時間制限、位置情報確認といった機能を利用することが可能です。

自宅で過ごす子どものスマートフォンで特に設定しておきたいのは、利用時間制限です。子どものスマートフォンがAndroidの場合、たとえば「平日昼間はネットもアプリも利用不可、使えるのは夕方から日付が変わるまで」といったように設定しておけば、学校に登校しているようなリズム感を(少なくともスマートフォンについては)生み出すことができます。

こうしたフィルタリングサービスの設定は、保護者の手元に子どものスマートフォンがなくてもできますが、どのような制限を課すかは子どもと相談したうえで決めるのがいいでしょう。保護者が一方的に決めてしまうと、子どもにはルールを押し付けられているように感じられることもあるからです。

現在のように学校に登校できず、思うように外出もできない状況では、子ども同士のコミュニケーション手段としてスマートフォンが一層欠かせない存在になっていると思われます。子どもの言うことを丸呑みにすることはできなくても、どの時間帯に使いたいのか、どのアプリが必要なのか、といった子どもの希望をヒアリングしたうえで、子どもと保護者がどちらも納得できる制限を設定するのがよいでしょう。

なお、子どものスマートフォンがiPhoneの場合、アプリの利用時間はiOSの標準機能「スクリーンタイム」で制限することが可能です。スクリーンタイムではアプリの利用時間を1日当たりの合計利用時間で制限するので時間帯での制限はできませんが、Webサイトの閲覧時間制限機能と併用することで、スマートフォンの長時間使用を防ぐ効果を得られます。

iPhoneではiOSの機能「スクリーンタイム」でアプリの利用時間制限が可能です

iPhoneではiOSの機能「スクリーンタイム」でアプリの利用時間制限が可能です

「スクリーンタイム」でアプリの利用が制限された様子。スクリーンタイムでは利用時間の延長も可能ですが、専用のパスコードを設定しておけば保護者が延長の可否をコントロールできます

また、冒頭で触れたように、フィルタリングサービスの提供はキャリアにとって義務であるため、契約時に利用者が18歳未満であることがわかっていれば、何らかのフィルタリングサービスが契約済みになっているはずです。保護者名義で契約した回線などの理由でフィルタリングサービスが未契約になっている場合は、子どもがトラブルに巻き込まれることを防ぐためにも、すぐに契約することをおすすめします。

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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