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他社と異なるNTTドコモの5G戦略。4G周波数での5G展開は行わないことを発表

直近2週間に発表された、スマートフォンなどをはじめとするモバイル業界に関わるニュースや、各社のスマートフォンのアップデート情報をまとめて紹介する連載「隔週スマホニュース」。今回は、今秋以降のNTTドコモの5Gのエリア戦略や、8月いっぱいで終了した通信キャリアの学生向けコロナ対策などなど4本の話題をお届けする。

※本記事中に記載の価格は税別で統一している。

他社と異なるNTTドコモの5G戦略。4G周波数での5G展開は行わないことを発表

NTTドコモは、2020年8月25日、今秋以降の5Gのエリア展開について方針説明を行った。今年3月に国内でサービスが開始された5Gだが、半年が経過した今でも各社ともエリア展開はかなり限定されたものとなっている。しかし、この秋は、そうした状況を改善するのに有効な「4G用周波数帯の5Gへの転用」に向け、関連する法令の改正と、米・クアルコム社が発表した4Gと5Gの電波を共有し、随時帯域を切り替える新技術「DSS(ダイナミック・スペクトラム・シェアリング)」の実用化が予定されている。KDDI(au)やソフトバンクではこれらの政策・技術を積極的に導入する予定だ。しかし、NTTドコモは、今回の方針説明会でこれらの技術に一定の理解を示しながらも、現時点では採用しないことを表明した。

その理由として、4Gから転用される5Gの電波は、周波数の帯域幅自体は変わらないため、実質的な通信性能は4Gとほとんど変わらず、アンテナ表示が4Gから5Gと表示されるくらいの違いしかないと指摘している。NTTドコモでは、これでは「ユーザーが優良誤認を起こす恐れがある」として、“4G周波数による5G”と“Sub-6やミリ波といった5G用に割り当てられた新周波数による5G”は違うものだとユーザーに告知するべきだと主張した。

5Gの高速、大容量、低遅延といった特徴の多くは、使用する電波の周波数帯が広いことで実現している

5Gの高速、大容量、低遅延といった特徴の多くは、使用する電波の周波数帯が広いことで実現している

KDDIやソフトバンクが今秋以降推進予定の “4G周波数による5G”と“5G用に割り当てられた新周波数による5G”では、通信性能が大きく異なるので、両者を識別する必要があるとNTTドコモは主張している

もうひとつの新技術「DSS」は、4Gと5Gの電波を同じ帯域で同時に混ぜながら通信が行えるというもの。しかも、4Gと5Gの比率配分は利用状況に応じて随時柔軟に変更できるため、4Gと5Gの共存が可能といわれている。しかし、NTTドコモでは、「DSS」では、こうした新機能を利用するためには、制御用の電波帯域をかなり消費すると指摘。実験環境では、4Gと5Gのいずれも、通信速度が2〜3割程度低下したとしている。そのため、現時点でNTTドコモは「DSS」の採用を見送ることにした。

この方針は、「転用」や「DSS」の導入を表明しているKDDI、ソフトバンクとはかなり異なるものだ。これらの制度改正や新技術を活用することで、KDDIとソフトバンクの5Gエリアは今秋以降、急速に拡大されると見られている。しかし、NTTドコモの説明ではそうして広げられたエリアの通信性能は4Gと大差ないことになる。いっぽう、NTTドコモは当面の間は5G専用周波数帯であるSub-6とミリ波でエリアを構築するため、エリア展開が劇的に広がることは望みにくい。しかし、その同社の5Gエリアでは5G本来の通信性能が発揮できるとしている。なお、NTTドコモでは「転用」自体は否定しておらず、5Gへの移行が進み、4Gユーザーが減少した時期にこれらの技術を導入するとしている。

NTTドコモの5G基地局の整備は進んではいるものの、5Gの通信可能エリアは、当面の間、一気に広がることはなさそうだ。しかし、限られたエリアでは5Gの目指す通信性能が発揮される

auがEAP認証とVPNに対応する無料公衆Wi-Fiサービス「au Wi-Fiアクセス」を開始

KDDI(au)は、公衆Wi-Fiの新サービスとして「au Wi-Fiアクセス」を9月1日から開始した。

「au Wi-Fiアクセス」は、全国に設置された既存のauのWi-Fiスポットを活用した新たな公衆Wi-Fiサービス。EAP方式の認証とVPN機能に対応した「セキュリティモード」に対応しており、より安全なWi-Fiの通信環境を実現する。

同サービスを利用できるのは、同社が展開する「au PAY」、または「auスマートパスプレミアム」(月額税別499円)の会員で、auの回線契約者以外でも利用できる。利用料金は無料。利用には、専用のアプリ「au Wi-Fiアクセス」を使った認証が必要となる。なお、「セキュリティモード」は、「auスマートパスプレミアム」会員限定のサービスだが、9月いっぱいに限り「au PAY」会員にも開放されている。

ソフトバンクが月額3,680円で「メリハリプラン」を利用できる特典を9月16日より開始

ソフトバンクは、2020年8月31日、ワイモバイルからソフトバンクへ移行した人を対象にした特典「ワイモバイル→ソフトバンクのりかえ特典」を同年9月16日から実施すると発表した。

この特典では、ワイモバイル→ソフトバンクの移行にともなう各種事務手数料が免除されるほか、料金プランに「メリハリプラン」を選んだ場合、月額2,800円の割引が12か月間適用される。これにより、ワイモバイル「スマホベーシックプランM」(キャンペーン適用時の月間通信容量13GB)と同じ月額3,680円(8か月目以降4,680円〜、14か月目以降7,480円〜、5G対応機種の場合は14か月目以降8,480円〜)で、ソフトバンクの「メリハリプラン」(月間通信容量50GB)を6か月間利用できる。なお、「メリハリプラン」における月間データ利用量が2GB以下の場合、割引額は1,300円で請求額は2,800円となる。

通信キャリアの若者向けのコロナ対策支援「データ追加無料提供」が8月いっぱいで終了

NTTドコモ、au、ソフトバンク、UQ mobileの各社が、新型コロナウイルス対策の一環として学生を中心とした25歳以下のユーザーに実施していたデータ追加無料提供が、2020年8月末で終了した。同サービスは、たびたび提供期間を延期してきたが、9月以降の請求では通常通りの料金が発生することになる。リモート授業や在宅勤務などで同サービスを使っていた人は、9月からの請求に注意したい。

スマホや携帯電話のアップデート情報まとめ

2020年8月21日から9月3日の間に公開された、スマートフォンやタブレット、携帯電話のソフトウェアアップデート情報をまとめた。なお、定期的なアップデートが行われている端末については、除外している。

通信キャリアおよびSIMフリー共通

iOS13.7およびiPadOS13.7の配布
・「iPhone」(アップル)
・「iPad」(アップル)

NTTドコモ

セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・arrows ケータイ F-03L(富士通)
・dtab d-41A(シャープ)

au

Android 10へのバージョンアップ
・AQUOS sense3 basic SHV48(シャープ)

セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・Galaxy Z Flip SCV47(サムスン)
・AQUOS sense2 SHV43(シャープ)
・AQUOS sense2 かんたん SHV43(シャープ)

・ZTE a1 c(ZTE)

ソフトバンク・ワイモバイル

Android 10へのバージョンアップ
・AQUOS R compact(シャープ)

セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・AQUOS sense basic(シャープ)
・シンプルスマホ4(シャープ)
・LG V60 ThinQ 5G(LG)
・HUAWEI Mate 20 Pro(ファーウェイ)
・arrows U(富士通)
・キッズフォン2(セイコーソリューションズ)
・AQUOS sense3 plus(シャープ)

楽天モバイル

セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・OPPO Reno A 128GB(オッポ)
・Aterm MP02LN(NEC)
・AQUOS sense3 lite(シャープ)
・AQUOS sense3 plus(シャープ)
・AQUOS R5G(シャープ)
・HUAWEI nova lite 3(ファーウェイ)
・HUAWEI P30 lite(ファーウェイ)
・AQUOS sense lite SH-M05(シャープ)
・AQUOS sense2 SH-M08(シャープ)
・Xperia Ace(ソニーモバイル)

UQ mobile

セキュリティアップデートおよび不具合修正など
・AQUOS sense3 basic(シャープ)
・OPPO Reno3 A(オッポ)

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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