レビュー
Tiger Lake搭載の13.3型コンバーチブルPC で重量は1kg以下

「5in1」=万能!仕事も趣味もゲームも1台でこなせる「dynabook V8」

Dynabookの「dynabook V8」は、5つのスタイルで使える「5in1」を謳うコンバーチブルタイプのノートパソコン。ノートパソコンとタブレットで使える「2in1」はよく聞くが、「5in1」とはなかなか欲張りなモデルと言える。どんな風に使えるのか、詳しくチェックしていきたい。

13.3型のディスプレイを備えるdynabook V8。インテルの第11世代Coreプロセッサーを搭載する高性能なモデルだ

13.3型のディスプレイを備えるdynabook V8。インテルの第11世代Coreプロセッサーを搭載する高性能なモデルだ

5in1とは?

dynabook V8は、ディスプレイが360°回転するコンバーチブルタイプのノートパソコンだ。同社では「5in1プレミアムPenノートパソコン」として、5つのスタイルで使えることを謳っている。その5つとは、「Note PCスタイル」「Tabletスタイル」「Penスタイル」「Monitorスタイル」「Flatスタイル」のことだ。

NotePCスタイル。13.3型のモバイルノートとして利用できる

NotePCスタイル。13.3型のモバイルノートとして利用できる

Tabletスタイル。ディスプレイを360°回転させてタブレットとして利用できる

Tabletスタイル。ディスプレイを360°回転させてタブレットとして利用できる

Monitorスタイル。動画の視聴に適したスタイル。「harman/kardon ステレオスピーカー」と「Dolby Atmos」により、迫力のあるサウンドで映像を楽しめる

Monitorスタイル。動画の視聴に適したスタイル。「harman/kardon ステレオスピーカー」と「Dolby Atmos」により、迫力のあるサウンドで映像を楽しめる

Penスタイル。ワコム製のアクティブ静電ペンを使って、手書き文字の入力はもちろん、筆圧感知レベル4096のペンなので写真のレタッチなどクリエイティブな用途にも活用できる

Penスタイル。ワコム製のアクティブ静電ペンを使って、手書き文字の入力はもちろん、筆圧感知レベル4096のペンなので写真のレタッチなどクリエイティブな用途にも活用できる

Flatスタイル。ディスプレイを180°に開いた状態で、対面の人と画面を共有したい時のためのスタイル。画面を回転させることで、対面の人も画面の情報をしっかりと伝えられる。ノングレア液晶なので、映り込みが少ない、どちら側から見ても画面が見やすいのもポイント

Flatスタイル。ディスプレイを180°に開いた状態で、対面の人と画面を共有したい時のためのスタイル。画面を回転させることで、対面の人も画面の情報をしっかりと伝えられる。ノングレア液晶なので、映り込みが少ない、どちら側から見ても画面が見やすいのもポイント

どうアピールするかはメーカーによって違うが、5in1だからといって、他社と違うスタイルで使えるというわけではない。Dynabookが「こういう風に使うと便利ですよ」ということで5in1という打ち出し方をしているのだ。

そんな5in1の中で一番便利に感じたのPenスタイル。筆圧感知レベル4096のワコム製の高精度なペンにより、紙とペンのように滑らかに手書きができるのだ。東芝時代の「dynabook Tab」など、手書きに力を入れてきたメーカーだけに、その書き味は抜群。さらに、「TruNote」という独自のメモアプリでは、手書きはもちろん、背面カメラを使って撮影した写真をメモに貼り付けられるので、アイデアをまとめたり、日記をつけたり、いろいろな使い方ができる。付属のペンで手書きはできるが、アプリはお好みでというメーカーが多いが、アプリを自社でしっかりと用意しているのはさすがだ。

TrueNoteはマイクロソフトの「OneNote」よりも自由度が高く、直感的にメモを書ける

TrueNoteはマイクロソフトの「OneNote」よりも自由度が高く、直感的にメモを書ける

ただ、本体にペンを収納する仕組みがなく、紛失や使いたい時に見つからないなんてことが起こりそうなので気を付けよう。クリップがついているので、ケースか何かに留めておくといいかもしれない。

携帯性は抜群! コンパクトで1kg以下の軽量ボディ

13.3型とモバイルノートとしては標準的な画面サイズだが、狭額縁によって、本体はコンパクトなサイズだ。タブレットとして使った場合に、手に余る感じがしない。重量もカタログスペックで焼く979gと1kgを切っている。クラムシェルタイプでないことを考えると、軽い部類に入るだろう。実際に手にすると、スペックの数値よりも小さくて軽く感じる。

カタログスペックの重量は約979gだが、実測は951gだった

カタログスペックの重量は約979gだが、実測は951gだった

見た目は、天板中央のdynabbokロゴやヒンジ部分が赤色でかっこいい。バックライトも赤色に光るなど、赤が本モデルのアクセントカラーとなっている。ボディの素材は天板、底面、キーボードカバーがマグネシウム合金。耐久性については自社で厳しい評価基準を設けて、徹底した評価テストを実施している。米国国防総省制定のMIL規格(MIL−STD-810G)に準拠したテストも実施する予定という。また、タブレット時にキートップが接地しないように、キーボードの周囲5か所に突起を設けるなど、細部までこだわっている。

黒と赤のカラーリングはスペックの高さをイメージさせる。天板や底面の素材はマグネシウム合金で質感も高い

黒と赤のカラーリングはスペックの高さをイメージさせる。天板や底面の素材はマグネシウム合金で質感も高い

バッテリー駆動時間はカタログスペックで約24時間。実際はカタログスペックの半分と考えても12時間も使える。PCゲームなどをしなければ、安心して外に持ち歩けそうだ。さらに、30分の充電でバッテリー駆動時間の約40%を充電できる「お急ぎ30分チャージ」にも対応している。

本体サイズは12型のモバイルノート並みに小さいが、キーピッチ19mmの広いキーボードを搭載している。キーストロークも1.5mmと深めで、気持ちよくタイピングできた。右上の半角/全角キーが小さいのが気になるが、非常に打ちやすいキーボードだ。

キーピッチ19mm、キーストローク1.5mmのフルサイズのキーボードを搭載。半角/全角キーとEscキーは小さいが、主要キーのキーキャップは横16mm×縦15mmと大きくタイピングしやすいキーボードだ。

キーピッチ19mm、キーストローク1.5mmのフルサイズのキーボードを搭載。半角/全角キーとEscキーは小さいが、主要キーのキーキャップは横16mm×縦15mmと大きくタイピングしやすいキーボードだ

Tiger Lakeを28Wで搭載。PCゲームもOK

dynabook V8は、開発コード名「Tiger Lake」というインテルの最新CPUである第11世代Coreプロセッサーを搭載する。この第11世代Coreプロセッサーは、TDP(熱設計電力)が12W〜28Wの間でメーカーが設定できるユニークなCPUだ。もちろん、数値が大きいほうが性能は高いが、その分高い冷却性能が求められる。モバイルノートPCなどボディが小さなモデルだと、高い性能を引き出すのが難しいのだ。

そこは長年インテルと協力してモバイルノートPCを手がけてきたDynabookだけあって、強力な冷却機構を搭載することで、TDP28Wでの動作を実現している。ただし、Tabletスタイルでは28Wでは動作しないので注意しよう。

各種ベンチマークでも高い処理性能を実現していることがわかる。バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」をプレイしてみたが、最高画質でもプレイできた。ただ、ファンが盛大に回転し、ファンの音が気になったし、長時間プレイすると触れなくなるほどではないが、本体が熱くなる。15型クラスのゲーミングノートPCでもファンの音はどうしても気になるものなので、本モデルが特別うるさいというワケではない。

CPU性能を測定するMAXON「CINEBENCH R23」の結果は、CPU(Multi Core)が4528、CPU(Single Core)が1149

CPU性能を測定するMAXON「CINEBENCH R23」の結果は、CPU(Multi Core)が4528、CPU(Single Core)が1149

パソコンの総合性能を測定するUL「PCMark 10 Professional」の結果。快適に使える目安である3000を余裕で超える4224

パソコンの総合性能を測定するUL「PCMark 10 Professional」の結果。快適に使える目安である3000を余裕で超える4224

グラフィック性能を測定するベンチマーク、UL「3D Mark Professional Edition」のTime Spyの結果。「ゲームパフォーマンス予測」では、1440p Ultraでは30fps未満だったが、1080p Ultraでは、ほとんどのタイトルが60FPSで楽しめるという結果になっていた。バトルロイヤルゲームなど人気のタイトルは快適に楽しめそうだ。なお、インテルでは、「インテル Iris Xe グラフィックス検証サポートプログラム」(http://www.intel.co.jp/xe-game-accelerate)というWebサイトで認証ゲームタイトルを公開しているので、PCゲームを楽しみたいという人はチェックしてみるといいだろう

グラフィック性能を測定するベンチマーク、UL「3D Mark Professional Edition」のTime Spyの結果。「ゲームパフォーマンス予測」では、1440p Ultraでは30fps未満だったが、1080p Ultraでは、ほとんどのタイトルが60FPSで楽しめるという結果になっていた。バトルロイヤルゲームなど人気のタイトルは快適に楽しめそうだ。なお、インテルでは、「インテル Iris Xe グラフィックス検証サポートプログラム」(http://www.intel.co.jp/xe-game-accelerate)というWebサイトで認証ゲームタイトルを公開しているので、PCゲームを楽しみたいという人はチェックしてみるといいだろう

外部インターフェイスはThunderbolt 4(USB 4 Type-C)を2ポート、HDMI出力、USB 3.1(Gen1)、microSDメモリーカードスロット、マイク入力/ヘッドホン出力を備える。最近のモバイルノートは、USB Type-Cポートだけしか搭載しないモデルがあることを考えると、外部インターフェイスは充実していると言える。

外部インターフェイスは両サイドの配置されている

外部インターフェイスは両サイドの配置されている

キーボード面に搭載された800万画素のカメラは、Tabletスタイルのときに背面カメラとして使える。メモの材料やホワイトボードの撮影などに使えそうだ

キーボード面に搭載された800万画素のカメラは、Tabletスタイルのときに背面カメラとして使える。メモの材料やホワイトボードの撮影などに使えそうだ

まとめ

dynabook V8は価格も機能もプレミアムなモバイルノートだ。コンバーチブルタイプでなければ、もっと安く同性能のモデルを購入できるが、タブレットやペンなどの付加機能を考えると、約20万円という価格は納得できる。第11世代Coreプロセッサーは、一部のPCゲームを楽しめるほど高性能だ。ゲーミングPCとして選ぶ人はいないだろうが、仕事の合間にゲームを気軽に楽しむという使い方には向いているだろう。

仕事や趣味、家族の学習など幅広い用途に使えるのがパソコンだが、dynabook V8はその幅をさらに広げてくれる万能モデルだ。LTEモデルのラインアップこそないが、欲張りなモデルとして多くの人にぜひチェックしてもらいたい。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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