毎週発売される新製品の中から注目度の高い製品を、さまざまなカテゴリから横断ピックアップして紹介する連載「今週発売の注目製品ピックアップ」。今週は、ドコモとauから2016年夏モデルのスマートフォン「Galaxy S7 edge」、パナソニックのミラーレス一眼カメラ「LUMIX GX7 Mark II」、ソニーの高倍率デジタルカメラ「RX10 III」を紹介する。
2016年5月19日(木)発売
NTTドコモ版「Galaxy S7 edge SC-02H」
au版「Galaxy S7 edge SCV33」
スマートフォンの2016年夏モデルとして、NTTドコモとauから「Galaxy S7 edge」(サムスン電子製)が発売される。
3Dガラスを採用し、ディスプレイの両端がカーブしたデュアルエッジスクリーンを実現したスマートフォン。約5.5型の大画面とながら、狭額縁デザインと横幅73mmとスリムで手にフィットしやすいサイズ感となっている。また、表示スペースが拡大した進化したエッジスクリーンを搭載。よく使うアプリやお気に入りの連絡先に、素早くアクセスできるようになったという。
バッテリーは、動画や音楽が長時間楽しめる大容量の3600mAhを搭載。さらに、通常の「省電力モード」に加え、「ウルトラ省電力モード」「緊急時長持ちモード」など、シーンにあわせた省電力設定を用意し、電池持ちの不安を解消した。加えて急速充電にも対応し、大容量バッテリーながら約110分でフル充電が可能だ。
カメラは、デジタル一眼レフカメラの技術である、「デュアルピクセル」を搭載。画素数は1220万画素で、素早いピント調整が可能。また、うす暗い場所でも明るく撮れるF値1.7のレンズを採用した。このほか、ピクセルサイズを大型化したことで、受光面積を拡大した。
機能面では、ホームボタンの2度押しすることで、約0.7秒で高速起動し素早く撮影可能な「クイック起動」に対応。シャッターチャンスを逃さず撮影できる。 このほか、インカメラは、撮影前のプレビュー画面でリアルタイムに確認しながら、肌の色合いや目の大きさなどが補正できる「美顔モード」や、明るく撮れる「自分撮りフラッシュ」など、自分撮りもキレイに撮影できる機能を搭載した。
主な仕様は、ディスプレイが約5.5型有機EL(1440×2560ドット)、プロセッサーがクアッドコア「MSM8996」、メモリーが4GB、内蔵ストレージが32GB、外部ストレージは最大200GBのmicroSDXCメモリーカードをサポート。IPX5/8相当の防水性能、IP6X相当の防塵性能も備える。このほかBluetooth 4.2に対応。OSは「Android 6.0」をプリインストールした。
ドコモ版「Galaxy S7 edge SC-02H」の連続通話時間は1260分(LTE)/1350分(3G)/860分(GSM)。連続待受時間は420時間(LTE)/450時間(3G)/390時間(GSM)。
au版「Galaxy S7 edge SCV33」の連続通話時間は約1480分(VoLTE)。連続待受時間は約530時間(LTE/WiMAX 2+)。
最大通信速度は下り最大375Mbps、上り最大50Mbps。本体サイズは73(幅)×151(高さ)×7.7(奥行)mm。重量は約158g。ボディカラーは、「ブラック オニキス」「ホワイト パール」「ピンク ゴールド」の3色を用意した。
2016年5月18日(水)発売
パナソニックから、ミラーレス一眼カメラ「LUMIX G」シリーズの「LUMIX GX7 Mark II」が登場。ボディ単体「DMC-GX7MK2」と、12-32mm F3.5-5.6の標準ズームレンズが付属するキット「DMC-GX7MK2K」、15mm単焦点のライカDGレンズが付属するキット「DMC-GX7MK2L」をラインアップする。
2013年に発売した「DMC-GX7」の後継機種。撮像素子に、ローパスフィルターレスで1600万画素の4/3型 Live MOSセンサーを採用しており、光学ローパスフィルターを取り除くことで、よりダイレクトにセンサーが光を感知し、映像の高解像化を実現する。さらに、モアレや偽色を低減処理で効果的に抑えられる「新ヴィーナスエンジン」や、解像感・質感を維持しながらノイズを抑える「マルチプロセスNR」を搭載した。
手ブレ補正機能では、5軸ボディ内手ブレ補正と2軸レンズ内手ブレ補正の組み合わせによる手ブレ補正システム「Dual I.S.」を搭載。4K PHOTOや歩きながらの動画撮影においても、強力にブレを補正できるため、ストリートフォト撮影に適しているという。
機能面では、撮影シーンに合わせて選べる「4K フォト」モードを3つ搭載(「4K連写」「4K連写(S/S)」「4Kプリ連写」)。「4K フォト」機能を利用して、フォーカスポイントを変えながら撮影し、後から好きなフォーカスポイントの写真を自由に選べる「フォーカスセレクト」にも対応する。また、従来のモノクロームに加えて、質感表現を追求した「L.モノクローム」を搭載し、フィルムカメラで撮影したような印象的なモノクロ写真を表現する。
このほか、EVFは約276万ドットで視野率が約100%、倍率が約1.39倍(35mm判換算で約0.7倍)。液晶モニターは、タッチパネル式の3.0型(約104万ドット)。動画撮影は4K30pに対応。スマートフォンと接続できるWi-Fi機能も備える。静止画撮影可能枚数(GX7MK2K付属レンズ12-32mm使用時、付属バッテリーパック)は約290枚(LCD ON)/約270枚(LVF ON)。
本体サイズは122(幅)×70.6(高さ)×43.9(奥行)mm(突起部除く)、重量は約426g(ボディキャップなし、バッテリー・メモリーカード含む)。ボディカラーはブラック、シルバーの2色を用意した。
2016年5月20日(金)発売
ソニーから、デジタルカメラ「サイバーショット RXシリーズ」の新モデルとして、1型CMOSセンサーを搭載した「RX10 III DSC-RX10M3」が発売される。
新開発の光学25倍ズームレンズ「ZEISSバリオ・ゾナーT* 24-600mm F2.4-4」を搭載したデジタルカメラ。レンズは、ED非球面レンズ2枚、スーパーEDガラス1枚を含む計8枚のEDガラスを備え、望遠撮影時に目立ちやすい色収差を良好に補正する。9枚羽根円形絞りも採用した。また、広角側で約3cm(最大撮影倍率0.42倍)、600mm(35mm判換算)の超望遠で約72cm(最大撮影倍率0.49倍)までの近接撮影性能を備える。
撮像素子には、有効約2010万画素の1型Exmor RS CMOSセンサーを装備。集光効率の高い裏面照射方式を採用したCMOSセンサーと画像処理エンジン「BIONZ X」との組み合わせによって、ISO64〜12800の広い感度域に対応し、暗所でも低ノイズで高画質な撮影を行なえるという。
手ブレ補正機能では、最新の光学設計とソニー独自の手ブレ補正アルゴリズムとの組み合わせにより、600mm(35mm判換算)の超望遠域においても、4.5段分の補正効果を得られる。
動画機能では、4K動画の撮影に対応し、最大約29分の本体内記録が可能。さらに、超望遠ズームを生かし、野球やレース競技など、離れた場所から被写体を大きくとらえる最大40倍のスーパースローモーション機能に対応。また、MOVIE(動画)ボタンを押した瞬間から時間をさかのぼって記録する「エンドトリガー」も利用可能だ。
このほか、静止画の記録フォーマットがJPEG、RAW、動画の記録フォーマットがXAVC S、AVCHD、MP4。レンズ構成は13群18枚(AAレンズを含む非球面レンズ6枚)、ファインダーは0.39型の電子式有機ELファインダーを採用し、背面モニターには、3型チルト液晶(約122万ドット)を搭載する。バッテリー寿命は、液晶モニター使用時で約420枚、ファインダー使用時で約370枚。本体サイズは132.5(幅)×94(高さ)×127.4(奥行)mmで、重量は約1095g(バッテリーNP-FW50、メモリースティック デュオを含む)。