お茶を飲んだり、カップラーメンを作ったり、なんだかんだで毎日沸かしているお湯。
ウチではこんな感じの電気ケトルを使ってます
「あ〜っという間にすぐに沸く」というだけあって、かなりスピーディーにお湯が沸かせますが、それでも数分間は待たされます。
お腹が減っていると、「待ち時間ゼロで今すぐにカップラーメンを作りたい!」というときもあることでしょう。
もちろん常時、ポットにお湯を沸かしておけばいいんだけど、それはそれで保温に電気代がかかりそうだし……。
そんなとき、昔の台所によく設置されていた「瞬間湯沸かし器」は便利だったんですよね。
こういうやつ
スイッチを押せばボワッと火が付いて、そのままカップラーメンも作れるほどの熱湯が出てくる瞬間湯沸かし器。
ガス管と接続したりと設置の手間がかかることもあり、最近のキッチンではほぼ見かけなくなりましたが、あれくらいすぐにお湯が沸かせる家電、ないんですかね?
ありました!? 「Super 熱湯サーバー」
パッと見、コンパクトなポットに見えますが、用途はまったく違います。
本体の上に水を入れたペットボトルをくっつけると、その水がアッという間にお湯になっちゃうらしいんですよ
しかも「2秒で給湯スタート」とのこと。マジで!?
これまで、お湯が沸くまでに数分は待たされていたのに、2秒でホントにお湯が出てきたら奇跡! 本当なのかどうか、実際に使ってみましょう。
まずは、付属のペットボトル用キャップを(ペットボトルのサイズによって使い分ける)
水を入れたペットボトルにはめて……
「熱湯サーバー」本体にドッキング
もっと大きいペットボトルも使用できるようですが、バランスが崩れて危険ということなので、500mlペットボトルくらいまでが安全なんじゃないでしょうか。
で、コンセントにつなぐと、まずは「クリーニングモード」に入ります
ちなみに熱湯以外にもモードがあり、「45℃」モードは白湯を作るのに、「85℃」はコーヒーやお茶などを入れるのに、「熱湯」はカップラーメンなどを作るのに適した温度だそうです。
※変更履歴:初出時に、「45℃」モードの使用例として「赤ちゃんのミルクを作る」と記載していましたが、粉ミルクを作る際は70℃以上での殺菌が推奨されているため、表記を削除しました。[2019年12月27日 12:00]
ダイヤルを左右に何回か回すと、本体クリーニングのために常温の水が10秒間出てきます
このとき、コップを下に置いておかないと悲劇が…!
ちなみにこのクリーニングは毎回発生するわけではなく、コンセントに挿して初めて使う場合などに行われます。
で、ここから本番。ダイヤルを「熱湯」に合わせると……
ほぼ瞬時にお湯が出てきた!
ただし、お湯はチョロチョロとしか出てこないので、カップにたまるまでにそこそこ時間がかかります。
うーん、確かに2秒くらいで給湯は開始されるものの、「2秒でお茶が飲める!」というわけにはいかなそうです。
ある程度たまった時点で温度を測ると74.3℃……ちょっと低め
お茶やコーヒーを入れるのに適した「85℃」というモードもあるのに、それよりも低いとは……。
この日の室温は約15℃
室温も低い時期なので、カップ自体が冷えていて、その分、お湯の温度が下がってしまっている可能性もありますね。
まあ、飲むにはちょうどいいくらいの熱さではあります。
もちろん、カップ麺も問題なく作れるわけですが……
やはりお湯の出がチョロチョロなので、底のほうだけ先にのびちゃうんじゃないかと心配になってきます。
カップいっぱいになるまでに2分くらいかかってるんじゃないか!?
できあがりはまったく問題ありませんでしたけど、これもお湯を入れるのに時間がかかるため「思いついて3分で食べられる!」というわけにはいかなかったですね。
お湯の温度も、気持ちぬるいような……。
この「Super 熱湯サーバー」、確かに2秒でお湯は出始めるものの、ある程度の量を入れるのには時間がかかるため、結局、電気ケトルなどで沸かしても変わらないんじゃ……?
ということで比較してみました。
「Super 熱湯サーバー」「電気ケトル」「普通のやかん」で500mlの水を沸かすまでにどれくらいの時間がかかるのか!?
まずは「Super 熱湯サーバー」から
「熱湯サーバー」に関しては、500mlのお湯を出しきるまでの時間ということにします。
じょんじょろじょろじょろ……
500ml入れるのに2分42秒
やはり、そこそこ時間がかかりますね。
続いて、いつも使っている電気ケトル
この電気ケトルは、お湯が沸くと自動的にスイッチが切れるので、500mlの水を入れてスイッチを入れ、スイッチが切れるまでの時間を計測。
3分2秒
「あ〜っという間に…」というわりには時間かかりますね。
ただし、カップに注いだときの温度は85.1℃。温度的には電気ケトルのほうが熱々です。
最後に、普通のやかん
500mlの水を強火にかけて、やかんが「ピーッ」と鳴るまでの時間を測ります。
2分42秒
温度は84.8℃。沸騰したお湯をカップに注ぐとだいたいこのくらいの温度になるんですかね?
結果はこちら!
こう見ると、意外と優秀な「Super 熱湯サーバー」。
もちろん、お茶やカップラーメンを作るのに500mlも使うわけではないので、少ないお湯ならば、その分、早くなります。
沸いたお湯の温度が若干低めなのが気になりますが、ひとり暮らしなどで、少ない量のお湯がちょこちょこ必要になる人にはいいのではないでしょうか(あと、猫舌な人!)。