オシャレ間接照明! のはずが撮影にも大活躍なリボン型ライトに注目

使えば便利なIoT! スマートLED照明「Philips Hue」の魅力

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最近、家電などがインターネットにつながる、いわゆる「IoT」製品が増えています。そんなIoT家電のなかでも、用途がわかりやすく、導入しやすいのが「Philips Hue」シリーズ(以下、Hue)。Hueはスマートフォンなどとネットワーク連携できる照明器具。スマホから明るさや色を自分好みに調整したり、外出先から明かりをつけたりと、さまざまな使い方ができます。自宅でHueを使っている筆者が、その魅力をご紹介していきます。

わかりやすくて使いやすいIoT家電のひとつ、フィリップスのHueシリーズ。なかでも、筆者が特に気に入っているのがリボン状の照明「Philips Hue ライトリボン プラス」です

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ブリッジさえあればいろいろな照明を接続できる

Hueシリーズを使用するには、基本的に「Hueブリッジ」と呼ばれる親機が必要です。このブリッジをWi-Fi機器とつなげることで、最大50個までの照明をスマートフォンで操作することが可能になります。Hueが面白いのは、この照明のバリエーションが多いところ。E26金口サイズの一般的なLEDランプのほか、テーブルなどに置いて使えるポータブルLED照明「Hue go」。そして、今回メインで試用した「Hue ライトリボン プラス」などがあります。

Hueシリーズの照明の親機となるHueブリッジ。これひとつで50個までの照明をスマートフォンで操作できます

Hueシリーズの照明の親機となるHueブリッジ。これひとつで50個までの照明をスマートフォンで操作できます

スマートフォンでの調光・調色が可能な「Hue ホワイトグラデーション ランプ」。このほか、フルカラー調色が可能な「Hue ランプ」もあります

調光やフルカラー調色が可能なポータブル照明「Hue go」。電源コードを抜いても、最長3時間ほどコードレスで利用できます

間接照明として便利な「Hue ライトリボン プラス」。壁や家具に貼り付けて使用します

間接照明として便利な「Hue ライトリボン プラス」。壁や家具に貼り付けて使用します

セットアップは意外と簡単! スマホから照明を一括コントロール

Hueのセット方法は意外と簡単です。親機となるブリッジを家庭内LANに接続し、スマホの専用アプリで自宅にあるHueシリーズを登録するだけ。照明が点灯した状態でアプリの「検出」ボタンを押せば、自動的に登録完了です。ちょっと面白いのが、複数の照明をひとつのグループとして登録できること。たとえば、リビングや寝室、子供部屋など、部屋ごとに複数の照明を一括して登録できるのです。

この機能を使うと、グループ内に登録した照明を一気に点灯・消灯したり、明るさを変更することができます。たとえば、部屋に「主照明」「スタンド」「間接照明」がある場合、一般的な照明だと、いちいち各照明のスイッチを入れる必要があります。しかし、Hueならひとつのスイッチで全照明のオン/オフができたり、色や明るさのコントロールもできるのでとても便利です。

ブリッジは88(幅)×26(高さ)×88(奥行き)mmと比較的コンパクト。ただし、有線LANでネットワーク接続する必要があるため、置く場所が限定されるのが少々面倒です

照明を点灯した状態で、アプリを立ち上げて「検索」するだけで照明の追加ができます

照明を点灯した状態で、アプリを立ち上げて「検索」するだけで照明の追加ができます

筆者は「寝室」というグループに複数のHueライトを登録。それぞれ個別に点灯できるほか、グループ内の照明をまとめてコントロールすることもできます。操作の様子は、以下の動画をご覧ください。

また、照明によっては明るさを変更するだけではなく、1600万色フルカラーで調色することもできます。以下の動画より、スマホの画面をタッチして直感的に調色できる様子がおわかりいただけるかと思います。

普通のペンダントライトにセットできる! 明かりを変えたら暮らしが便利に

実生活でHueを使ってみると、これがなかなか便利。特に優秀なのが、電球形状のHueランプです。これは、E26口金タイプの汎用的な照明器具にセット可能な電球で、一般的な天井のペンダントライトやスタンドやダウンライトなどさまざまな照明器具に取り付けできます。しかも、照明器具にHueランプを装着した状態では、スマートフォンでの操作はもちろん、もともとの照明器具のスイッチでも操作ができます。このため、帰宅後すぐなど、急いで電気を点灯したい場合はスイッチ、部屋の間接照明などの複数の操作がしたい場合はスマートフォン、という使い分けができるのです。

また、個人的に1番気に入ったのは、普通のペンダントライトなどでも「調光・調色」ができるようになること。たとえば、今まで「点灯するか消灯するか」のオン/オフしかできなかったペンダントライトが、電球をHueにすることで、夜間にかすかに部屋を照らす常夜灯としても使えるようになります。

そして、もうひとつ便利だったのが、特定の曜日や時間に自動点灯・消灯できる機能があること。たとえば、朝の起床とともにライトを最大光量で点灯したり、留守中の夕方に自動点灯して防犯対策に利用することもできます。

部屋のペンダントライトにHue ホワイトグラデーション シングルランプを装着。本来、ペンダントライトには調光機能はありませんが、電球にHueを使うことで昼は照明、夜は常夜灯として利用できるようになりました

明るさや色を細かく変更できるだけではなく、特定の時間を指定して照明をオン/オフできます

明るさや色を細かく変更できるだけではなく、特定の時間を指定して照明をオン/オフできます

お気に入りは長〜いライトリボン! カットや10m延長もOK

ところで、実は筆者が個人的に気に入っているのが「Hue ライトリボン プラス」。この照明は発光部がリボン状で、好きな形に曲げたり丸めたりできます。しかも、発光部の長さは約2mと比較的長さに余裕がありますが、なんと別売の「Hue ライトリボン プラス エクステンション」を購入すれば、最大10mまで延長可能なのです。また、発光部は33cmごとにカットして短くすることもできます。ただし、1度カットしたライトリボンはもとに戻すことはできません。そのうえ、このライトリボンは1万円を超える高価な製品なので、カットをするには結構な勇気が必要です。

ライトリボン プラスは発光部のリボン部と電源コード、アダプターの3パーツを組み合わせて使います。電源ケーブルが長いので取り回しはしやすい

ライトの裏側は粘着テープになっており、壁や家具に貼って利用可能。間接照明に最適です

ライトの裏側は粘着テープになっており、壁や家具に貼って利用可能。間接照明に最適です

先端部分に別売の延長リボンを接続することで、最大10mまで延長することができます

先端部分に別売の延長リボンを接続することで、最大10mまで延長することができます

点灯すると、数センチごとに点々と明かりが灯るイメージ。リボン全体が光るわけではありません。発光部は12(幅)×2,000(長さ)×3(厚み)mm

おしゃれなだけじゃない! ライトリボンは意外に便利

ライトリボン プラスは、家具などの裏に貼ることができるため、間接照明目的で使われることが多いようです。そこで、リビングのソファの足下や寝室のベッド下など、さまざまな場所に設置してみました。筆者は、それまで間接照明を使っていなかったため「間接照明=オシャレのため」と思っていましたが、意外に実用的なことに気が付きました。

たとえば、リビングのソファ下の間接照明は、部屋を暗くして映画を見るときに便利。映画をじゃましない程度の明るさではあるものの、用事があって移動するときは足下を照らしてくれるので危なくありません。同じように、ベッド下の間接照明も、夜中にトイレなどに起きたときに便利です。そして、個人的にいいなと思ったのが玄関。玄関のたたきにある段差に間接照明を入れることで、玄関が暗くても靴の位置がよくわかるので重宝しています。

リビングのソファの下にライトを設置してみました(写真下)。間接照明があるだけで、かなり部屋の印象がおしゃれになります。しかも、移動時に足下が見えて便利

ベッドの下に間接照明があると、まるで高級ホテルのよう。足下しか照らさないので寝ているときは明るく感じず、起きる時はきちんと足下を照らしてくれます

たたきを照らすように照明を使うと、暗いときも靴を照らしてくれて便利です

たたきを照らすように照明を使うと、暗いときも靴を照らしてくれて便利です

ブロガーやオークション出品者注目! 小物などの撮影にも使える

ところで、このライトリボン プラスは明るさのスペックが最大1600ルーメン。なんと、ちょっとした電球よりも明るい光量にできます。このため、我が家ではちょっとした小物の撮影にも役に立ちました。部屋で小物を撮影すると、天井に照明があるのでどうしても小物の影が気になることがあります。しかし、ライトリボン ブラスを小物のまわりに配置することで、影がなくなり小物がスッキリと撮影できます。ブログやネットオークションに掲載する写真を、自分で撮影する人には、非常に便利なライトだと感じます。

最初に小物を撮影して、減らしたい影などがある位置に合わせてライトを配置。ライト自体がやわらかいので、好きな形に配置できます。さらに、明るさや色などをスマートフォンで調整しながら撮影していきます

ライト使用前(写真上)は、斜め上にある天井照明の明かりで身体に影がかかっています。ライトリボン プラスを併用する(写真下)と、影が消えて全体のディテールがわかりやすくなりました

まとめ。まず普通のLEDライトとして使い、後からIoT化もアリ

さて、使ってみると便利で楽しいHueですが、デメリットもあります。ひとつは価格が比較的高いこと。ホワイトグラデーションの電球は4,000円程度で「一般的なLEDよりちょっと高いかな?」程度の価格ですが、Hue Goやライトリボン プラスなどは1万円以上します。さらに、もし初めてHueを使用するならば、ブリッジの購入も必要となります。

もうひとつ、ブリッジの設置や、照明をスマートフォンに登録するなど、普通の照明よりはどうしても設定に手間が必要です。筆者は簡単に設定でき、思ったより難しくないと感じましたが、こういったデジタルに弱い70代の母などは苦労するかもしれないな、と感じたのも事実です。

とはいえ、使用前までは「スマートフォンで操作できる照明」といっても、いまいちメリットが分からないHueシリーズでしたが、1度使ってみると意外と便利! 特に、複数の明かりを一気に操作できるのは魅力的です。また、照明のタイマーによる自動点灯・消灯機能は、旅行時などの防犯対策にも心強いものです。さらに、調光を常夜灯レベルの明るさに絞れることも個人的に気に入りました。

いっぽう、意外に使わなかったのは調色機能。Hueシリーズの多くの照明は、ライトの色を1600万色に変化させられるのが特徴です。しかし、普段は昼光色や電球色くらいしか利用しませんでした。ちなみに、価格.comでは調色を白から黄色系に絞った「Hue ホワイトグラデーション シングルランプ」の最安価格が4,000円程度なのに対し、1600万色調光が可能な「Hueシングルランプ 800lm」は7,400円ほどします(いずれも2017年4月現在)。このため、赤や青といった特殊なライトにこだわりがなければ、シンプルにホワイトグラデーションを選ぶのがよいでしょう。

個人的には、Hueは非常に便利に使えました。そこで、「Wi-Fi環境などの設定をしたくない・難しい」という場合は、まずはHueの電球だけを使ってみるのもいいかと感じました。ブリッジがないと細かな調光や調色、タイマー、スマートフォンからの操作といった「IoTならでは」のメリットは使えません。ですが、LEDは長寿命ですし、最初は普通の「LED電球」として使用し、家の照明にHueの割合が増えたら、将来的にブリッジを購入してIoT化するという方法もアリだと思います。

倉本 春

倉本 春

パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。

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2017.7.29 更新
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