レビュー
前後左右に動かせる「WLシリーズ」でアイロンがけの時間が半分に!!

価格.comで人気のコードレスアイロン、パナソニック「Wヘッドベース」は納得の使いやすさ!

筆者は10年来、コードレスアイロンを使っているのですが、古いせいもあり、シワを取るのにすごく時間がかかります。そこで、買い替えを検討中。電源コードのあるモデルのほうがパワフルでいいのかもと、ティファール「スマートプロテク」を試してみたところ、熱とスチームの持続力が違う!と身をもって体感しました。しかし、コードレスアイロンも新しいモデルなら威力はひけをとらないのかもしれません。そこで、価格.comのコードレスのアイロン 人気売れ筋ランキング(2017年8月10日時点)においてトップ5中4枠を占める、パナソニック「WLシリーズ」の最上位機「NI-WL703」を試してみることにしました。

前も後ろもない「Wヘッドベース」構造

一般的なアイロンのかけ面は三角のカタチをしており、前方にアイロンを動かす際は問題ありませんが、後方に動かす時に生地に引っかかりやすく、アイロンじわがつきやすいという課題がありました。ゆえに、アイロンのかけ方は「前方に強く押して、後方に軽く引く」が常識。さらに、右方向にアイロンがけしたい時はアイロン自体を左手に持ち替えなければなりませんでした。このような手間と効率の悪さをなくすべく、2010年にパナソニックがかけ面の前後両端が細くなった木の葉のような形をした「Wヘッドベース」を開発。実に83年もの間変わることのなかったアイロンの形状に革命を起こしたのです。Wヘッドベースには前後という概念がないので、どちらに動かしてもアイロンじわがつきにくいのが魅力。しかも、前後だけでなく左右、全方向に動かすことができるため、スチームが噴出する穴は全周にぐるりと配置されています。

三角形のかけ面をした筆者所有のアイロンには、スチームが出る穴が5つしかありません。いっぽう、NI-WL703は上下左右に動かすことができるので、スチーム穴が全方向に配置されています

WLシリーズにはいくつかラインアップが用意され、搭載されている機能が若干異なりますが、もっとも大きな違いはかけ面の素材です。NI-WL703は、ステンレス地にニッケルコーディングを施した「ミラーマジ軽」を採用。熱くなるとすべりが約2倍よくなる特性を持っており、WLシリーズの中で一番すべりがよいとされています

ボタンまわりにもしっかりアプローチできるように先端が細くなっています

ボタンまわりにもしっかりアプローチできるように先端が細くなっています

スチームを発生させるための水を入れるタンクは、取り外しできるカセット式。蛇口から直接給水ができるのは便利です。タンク容量は150ml

温度設定は、低(約120℃)、中(約160℃)、高(約200℃)の3段階。綿・麻は「高」、ポリエステル・レーヨン・毛・絹は「中」、ポリプロピレン・アクリルは「低」が推奨されています

スチームの量は2段階から選べるほか、スチームを出さずに「ドライ」でアイロンがけすることも可能(赤い囲み部分)。また、「ショットボタン」を押すと任意タイミングでスチームを出せ、「スプレーボタン」を押すと霧吹きのように前方の穴(緑の囲み部分)から水が噴出されます

「ショットボタン」を押すと、通常の21倍ものスチームが噴射されます。ハンガーにかけた衣類に向けて噴射すれば、付着臭を除去できるそう。

ワイシャツをアイロンがけしてみよう!

Wヘッドベースのアイロンは発売された当初からよい評判を聞いていたので、どれほどアイロンがけしやすいのかと期待がつのります。まずは、綿のワイシャツでトライ! 最近はシワになりにくいワイシャツが発売されていますが、筆者の夫は綿の質感が好きなため、洗濯のたびにシワシワになる綿のワイシャツから逃れることはできないようです(笑)。

温度は「高」、スチームはもっとも量が出る「ハイパワー」に設定。非常に立ち上がりが早く、冷房がかなり効いている部屋でも約1分37秒で使える状態になりました

洗濯して普通に乾かすと、いつもこのぐらいシワができます。この状態では、さすがに着て出かけるのは厳しいため、毎回筆者がアイロンがけしなければなりません

アイロンをワイシャツに乗せ、前後に動かしてみると……意外とすべりが悪い? と最初は思ったのですが、数回動かすうちに、徐々になめらかな動きに。そして一度すべり始めたら、もう止まらない!(下の動画参照) まるでアイススケートをしているかのようにクルクル、スイスイ動きます。かけ面の形にも引っかかるところがないので、法則は関係なしに動かせるのが楽しくて、気付いたらワイシャツの後ろ身頃がキレイになっていました!

ワイシャツのアイロンがけにかかった時間は、わずか3分! 筆者所有のアイロンでは7〜8分かかっていたので、これほど時短できるとはビックリです。しかも、力をほとんど入れていないので腕が疲れることもありませんでした

Wヘッドベースは前に進んだ時だけでなく、後ろに進んだ時も先端を使って細かい動きができるのが非常に便利でした。たとえば前身頃にアイロンをかけ、バックした際にボタンまわりをちょこちょことキレイにし、前に進んだついでにタックの間もアイロンがけしてしまうといった具合です。これまでのアイロンでは、後方に動かした時に細かい部分にアプローチすることはできないため、アイロンの向きを変えていましたが、NI-WL703ではそういった手間がないので行きにも帰りにもムダがなく、感動しました。

どの方向にも動かせるので、気付いた時にボタンまわりなどをキレイにできます。非常に効率がイイ!

引いた時にも細かいところにアプローチできるのは、Wヘッドベースならではですね

引いた時にも細かいところにアプローチできるのは、Wヘッドベースならではですね

自在な動きは、Wヘッドベースとコードレスならではの手軽さだと感じるいっぽう、気になったのが「一発でシワが取れるほどのパワーはないかも」ということ。以前使用した電源コード付きのアイロン「スマートプロテクト」(ティファール)はアイロンの通り道がくっきりわかるほどにシワが取れたので、それと比べるとNI-WL703はシワの取れ方が少々甘い気がします。重量もほぼ変わらない(NI-WL703は1.1kg、スマートプロテクトは1.3kg)ことからも、コードレスはかけ面の温度が下がりやすいことが影響しているのかもしれません。

ティファール「スマートプロテクト」はスチーム量が多いこともあり、シワが伸びやすかったのかも

ティファール「スマートプロテクト」はスチーム量が多いこともあり、シワが伸びやすかったのかも

NI-WL703は軽く動かせるため、つい力を込めずにアイロンがけしてしまいます。その結果、少々シワの取れ具合が甘くなってしまったのかもしれません

とはいえNI-WL703はとにかく動きが軽快なので、スイスイ泳がせているうちにシワは取れてしまいます。実際、全体をアイロンがけする時間と負担を考えたら、むしろNI-WL703のほうがラクなのではないでしょうか。なお、がんこなシワが取れにくいと感じたら、大量のスチームが出る「ショットボタン」か水を噴射できる「スプレーボタン」を押してからアイロンがけすればキレイにシワが取れるので安心してください。

なかなか取れないシワには霧吹きのように水をかけてからアイロンがけすればOK

なかなか取れないシワには霧吹きのように水をかけてからアイロンがけすればOK

まとめ

コードレスとWヘッドベースという組み合わせは動きに制約がなく、使い勝手は最高です。シワを取る性能については、筆者が前回試した電源コードつきのティファール「スマートプロテクト」のほうが勝っている印象ですが、その分、衣類の向きを変える手間やアイロンを置いたり持ったりの繰り返しで腕が疲れるのは事実。NI-WL703は本当に腕への負荷がなく、動かしているうちにシワが取れるので、気付けばキレイな状態になっています。一発でスッキリとシワが取れないこともありますが、大きな問題には感じません。筆者のように毎日というほどアイロンを使う身からすると、やはり身体への負担が少ないほうがいいですからね。

そして、筆者が10年ほど使用しているコードレスアイロンとも別物の性能でした。操作性はもちろん、かけ面のすべり心地、スチーム量も圧倒的。実際にアイロンがけの時間が半分になったことには驚きました。壊れていないからまだ使えると思っていましたが、アイロンがけがこれほどラクになるなら買い替えたほうが断然お得です。

なお、筆者がNI-WL703をレビューしている間に新モデル「NI-WL704」が発表されてしまいました(2017年9月上旬発売)。NI-WL703よりも水を入れるタンク容量が10mlアップし、放出されるスチーム量が2.5倍になったそうです。価格差はNI-WL703が12,700円で、NI-WL704が16,319円(2017年8月10日時点の価格.com最安価格。NI-WL704は発売前の予価)。スチーム量が多くなったのは魅力ですが、筆者はNI-WL703の仕上がりと使い心地に大満足だったので、4,000円安いNI-WL703を選ぼうかなと思っています。

田中真紀子

田中真紀子

毎日をより楽しく、より便利にしてくれるモノ・コトを中心に執筆するフリーライター。特にアラフォー&ママならではの視点に定評あり。得意ジャンルは育児用品と家電製品。

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