上下ヒーターでさつまいもを包み込むようにじっくり焼きあげる“焼き芋専用器”

話題の「焼き芋メーカー」で焼いた芋は、トースターで焼いた芋より甘いのか

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この秋、家電業界をちょっとザワつかせているドウシシャの焼き芋メーカー「SOLUNA Bake Free WFS-100」(以下、WFS-100)は、さつまいもを簡単に、かつ甘くおいしく焼き上げるといううたい文句で登場。でも、それってホント? 実際にいろんなさつまいもをトースターと焼き比べてみました。

洗ったさつまいもをぽんと入れるだけ。約40分でおいしい焼き芋が完成!

ダッチオーブンをイメージしたデザインが素敵な「WFS-100」は、直径6cm×長さ22cmまでのさつま芋に対応する「焼き芋メーカー」。洗って水気を拭いた芋を入れて40分ほど待つだけで、上下のヒーターがさつまいもを包み込むようにじっくり焼き上げ、おいしい焼き芋ができるそう。焼く前に芋にフォークで穴を開けたり、アルミ箔で包んだりという手間もなく、途中で芋をひっくり返す必要もありません。

本体サイズは35(幅)×15(高さ)×25(奥行)cm、重量は約3.5kg(本体+プレート2種)。本体の表面はざらっとした質感で、安っぽくないところがいいです

フタをあけると、焼き芋が2本同時に焼ける「焼き芋プレート」が登場。“さつまいも専用”という感じがします

さつまいもに熱が均等に伝わるよう、プレートにはこの凹凸がほどこされています。プレートはフッ素加工済みで、着脱可能のため丸洗いも可能

上下にヒーターを搭載

上下にヒーターを搭載

温度は約100〜200℃の間を無段階で調整可能。焼き芋を調理する場合は、「焼き芋マーク」から「HIGH(200℃)」の間の温度にセットします

焼き芋プレートのほかに、ホットサンドなどが作れる平面プレートに付け替えることもできます(プレートは製品に付属)

トースターに比べると、ちょっとふかし芋に近い仕上がり。安納芋を焼いてみた

さっそく、さつまいもを焼いてみましょう。比較のため、一般的なオーブントースターでも同様の時間焼いてみて、その仕上がりを比べてみたいと思います。

水分を多く含み、焼くとねっとりとしたクリームのような食感になる安納芋をお取り寄せ。生の状態でも16度前後と非常に糖度が高く、じっくりと時間をかけて焼けば糖度が40度前後にもなるそう

洗った安納芋を本体にセット。小さめなので、1ホールに対して2つ入れます

洗った安納芋を本体にセット。小さめなので、1ホールに対して2つ入れます

小さい芋なので、温度は「焼き芋マーク」に合わせてみました。「MIDDLE」よりやや「HIGH」寄りなので、だいたい170℃といったところでしょうか

タイマーはないので、自分でアラームを設定し、40分待ちます

タイマーはないので、自分でアラームを設定し、40分待ちます

トースターで焼くほうも調理開始。使用したのは、国内製の3,000円くらいの普通のオーブントースター。こちらも170℃で40分焼いてみます。なるべく条件を同じにしたいので、さつまいもをアルミ箔などで包むといったことはしていません

約40分後さつまいもを取り出して、竹串を刺してみたところ、「WFS-100」で焼いた芋は火の通りが足りなかったので、どちらもプラス10分加熱しました。

40分加熱した段階の安納芋。「WFS-100」で焼いた芋(左)に比べ、トースターで焼いた芋(右)は皮がぷくぷく浮いていて、明らかにこちらのほうがいい感じ

10分追加加熱したところ、「WFS-100」で焼いた芋も竹串を刺した穴から蜜があふれていました。十分加熱されたようです

食べ比べてみると、トースターで焼いたほうがほくほくやわらかくて甘い気がします。焼き芋好きという編集部員にも試食してもらったところ、「トースターで焼いたほうが好み」「トースターで焼いたほうが明らかに甘い」という意見が多かったです。

「WFS-100」で焼いた安納芋。しっかり熱が通っていますが、皮と実の間に隙間は生まれていません。素材のおいしさを100%生かすためには、あと1歩加熱が足りなかったかもしれません。皮がやわらかく、ちょっとふかし芋に近い仕上がりです

トースターで焼いた安納芋。皮がパリッと、中はとろっとしていて安納芋の理想的な仕上がり! そして、文句なしに甘い

調理後の「WFS-100」の内部には水が。「WFS-100」で焼いた芋に「ふかし芋っぽい」という印象を受けた理由は、加熱中に芋の水分が外に逃げにくい構造にあるのかも

安納芋リベンジ! 「HIGH」で50分焼いたら糖度が40度に到達

「WFS-100」で焼いた芋は、トースターで焼いたものよりも火の通りが悪く甘さが足りないのは、温度が低かったせい? ということで、最高温度に設定して50分ほど焼いてみることに。

「HIGH」=200℃に設定します

「HIGH」=200℃に設定します

50分後の芋。今度は皮がぷくぷく浮いています!

50分後の芋。今度は皮がぷくぷく浮いています!

皮と実の間に隙間ができて、いい感じ! 低い温度で焼いた時より甘さも増しているように感じます。皮はやはりパリッとしませんが、200℃で50分焼き続けても皮が焦げないのはもはや長所と言えるのでは

糖度計で実の糖度を計ってみたところ、40度に到達していました。トースターで焼いた安納芋でも糖度は35度くらいだったので、焼き方によってはトースターよりも甘くできるのかもしれません(加熱前はどちらも糖度16度前後の芋を使用)

ふかし芋に最適といわれるしっとり系の品種「紅はるか」は?

「WFS-100」を使用すると、トースターに比べてややふかし芋に近い仕上がりになるようなので、ふかし芋にするとおいしいという品種「紅はるか」も焼き比べてみました。

こちらも1ホールに2本ずつ。今度は最初から「HIGH」で50分ほど焼きます

こちらも1ホールに2本ずつ。今度は最初から「HIGH」で50分ほど焼きます

「WFS-100」もトースターも50分で焼き上がり。「WFS-100」で焼いたほうは、クリームのようなむちっとねっとりした舌触りが強く感じられました。いっぽう、トースターで焼いたほうは実のほくほく感があって「焼き芋らしさ」はより感じられる焼き上がり。

「WFS-100」で焼いた紅はるか。実の水分が多い感じ。口当たりがよりなめらかで、皮が硬くならなくて食べやすいのがいいですね。紅はるかに関しては、筆者はこちらのほうが好み!

トースターで焼いた紅はるか。芋本来のほっくり感が「WFS-100」で焼いたものよりある感じ。皮もぱりっとしていて、焼き芋好きな編集部員には、こちらのほうが好評でした

スーパーで買った紅あずまもおいしく焼けるのか

先ほど食べた安納芋と紅はるかはお取り寄せをした、ちょっといい芋なので、スーパーで手に入るふつうの芋でも試してみましょう。大きな芋なので、HIGHで1時間20分ほどじーっくり焼いてみました。

大きいさつまいもで1本まるごと収まらない場合は、カットして入れてもOKです

大きいさつまいもで1本まるごと収まらない場合は、カットして入れてもOKです

1時間20分加熱した紅あずま。プレートが直に触れる部分の皮は硬くなってしまっていました。皮を硬くしたくない場合は、プレートに直接触れないくらいの太さの芋を使用したほうがいいかもしれません

こちらも「WFS-100」で焼いたほうはややふかし芋に近い仕上がり、トースターで焼いたほうは皮がぱりっと中がほっくりという印象。そして、試食した人たちに「こっちのほうが甘い」と言われたのもトースターでした。

外側は「WFS-100」のほうがしっかり火が通っていますが、全体的に満遍なく加熱できているのはトースターで焼いたほう

平面プレートは、ホットサンドが1度に2食分作れます

せっかくなので、平面プレートに付け替えてホットサンドを作ってみました。「耳までしっかりプレスして中の具がもれない」というタイプのホットサンドではありませんが、1度に2食分調理可能。ホットサンド以外に肉や魚を焼いたり、パイシートを使って簡単にアップルパイを作ることもできます。

食パンは6枚切りを使用。2食分がすっぽり収まります。耳ごと入れてOK

食パンは6枚切りを使用。2食分がすっぽり収まります。耳ごと入れてOK

6分間加熱でこのくらいの焼き色が付きます

6分間加熱でこのくらいの焼き色が付きます

チーズがとろりと、野菜やハムもほどよい温かさになりました。焼き色をもっとしっかり付けたい、具を熱々にしたければ、もう1〜2分時間を追加してもよさそうです

まとめ

いろいろやってみましたが、簡単にまとめるなら、「WFS-100で焼いた芋はトースターよりも甘くなる! とは自信を持っていえないものの、ちゃんと甘くおいしく焼ける」「ふかし芋が好き。皮はやわらかいほうが好みという人に向いている」という感じでしょうか。「皮がパリパリで中がほくほく」という仕上がりを求める場合は、ちょっと物足りないかも。ただ、この差は好みの問題で、どちらがよいというわけではないかと思います。

とはいえ、レンジの焼き芋モードで調理したものよりずっとおいしく焼けますし、蒸し器を用意する必要があるふかし芋よりずっと手軽。「WFS-100」を使うことで、簡単においしく焼き芋が焼けることは間違いありません。

なお、プレートを「平面プレート」に付け替えれば汎用性が高くなるのはもちろん、今回は季節の関係で材料が手に入らずやりませんでしたが、「焼き芋プレート」は丸ごとのとうもろこしなどを焼くこともできるので、焼き芋の季節以外も活用できますよ。

使用しない時は、立てて省スペースに収納することができます

使用しない時は、立てて省スペースに収納することができます

大泉瑠梨(編集部)

大泉瑠梨(編集部)

美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。

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2017.12.8 更新
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