レビュー
たぶん史上初、オーブンレンジで音質チェック

音楽と料理の融合!? 話題の「BALMUDA The Range」を音楽好きが使ってみた

あのバルミューダから、オーブントースター、電気ケトル、炊飯器に続く第4の調理家電“オーブンレンジ”が登場して話題になっています。もちろん名前は「BALMUDA The Range」(バルミューダ・ザ・レンジ)。「キッチンはクリエイティブな場所」をコンセプトに、次々に調理家電を開発してきた同社が、これまでで1番“遊び心”を詰めたのがこのオーブンレンジかもしれません。何しろ調理家電なのに、製品のキーワードはなぜか「ギター」なのです(?)。そんなBALMUDA The Rangeを、「音楽好き」な筆者が使ってみました!

おそらく史上初のオーブンレンジで音質チェックしました。「BALMUDA The Range」(型番:K04A)をレポート!

→【関連記事】バルミューダの“ギター音で知らせる”オーブンレンジ「BALMUDA The Range」を見てきた!

特徴をチェック! オーブンレンジとしてはおしゃれで超絶シンプル

BALMUDA The Rangeを見てまず思うのは、見た目が非常にシンプルでデザイン性が高いということ。本体サイズは450(幅)×330(高さ)×362(奥行)mmで、重量は約12kg。庫内容量は18Lと小さめで、オーブンレンジとしてはひとり用の大きさです。

そして本体のフロントには、2種類のつまみが付いているだけです。最近の高機能オーブンレンジにあるような、調理モードが書かれた細かいボタンなどはなく、2種類のつまみを回すだけなので操作方法にほとんど迷いません。なので、搭載する機能のほうもとてもシンプルです。

運転モードは、「自動あたためモード」「手動あたためモード」「飲み物モード」「冷凍ごはんモード」「解凍モード」のレンジ機能5つと、「オーブンモード」を備えています。基本的に「あたため」「解凍」「オーブン」の3機能のみというわけ。最近の高級オーブンレンジが対応しているような、スチーム機能やグリル調理機能は非搭載。オーブンレンジと聞いて真っ先に浮かぶ、必要最低限の機能だけに割り切ってひたすらおしゃれになった感じです。いさぎよい!

パッと見でグイグイ来るおしゃれ感! さすが、デザイン性がピカイチです

パッと見でグイグイ来るおしゃれ感! さすが、デザイン性がピカイチです

つまみはシンプルに2種類だけ。運転モードの選択用(左)と、スタート操作や温度設定用(右)のみです。その間には、選択したモードやあたため時間などが表示されるディスプレイ部を装備。100W、500W、600W、800W(800Wは最大3分間の短時間高出力機能)の4種類から手動調整可能で、出力は電子レンジが1270W、オーブンが1130Wです

庫内の様子はこんな感じ。底面はガラス板になっていて、質感が高いのも魅力

庫内の様子はこんな感じ。底面はガラス板になっていて、質感が高いのも魅力

フロントドアのハンドル部にはライトが内蔵されていて、ドアをそっと照らしてくれています。おしゃれ感が細かい!

そのほか、製品にはオーブン調理用の角皿も付属します

そのほか、製品にはオーブン調理用の角皿も付属します

最新レンジは耳で楽しめ!“チン音♪”がなぜかギター音

本製品が2017年9月に発表された際、特に話題になったギミックがコレです。レンジのあたためが終わったことを知らせるアラーム音が、「チン♪」とか「ピーピー♪」とかではなく、「ギターの音」になっているのです。なんと、本物のギター音を録音してサンプリングした音源をレンジ本体に内蔵しているそう。せっかくなので映像に収録してみました。以下から、その音を確認してみてください。

まず、運転モードを選択するとギターのアルペジオが響きます。そしてあたため時間を調整すると、今度はドラムのスティック音が。続いてスタートボタンを押してあたためをスタートすると、「ジャカジャーン♪」とギターの軽快なストローク音が響き、「チッチッ……」とドラムのカウントが始まります。

あたためが終わると、先ほどより少し高めの「ジャラーン♪」(ギター音)で知らせてくれ、ディスプレイには「ENJOY」のメッセージが表示されます。以下の動画では、あたため終わる10秒前から収録してみました。

オーブンレンジに「ENJOY」って言われるの初めて

オーブンレンジに「ENJOY」って言われるの初めて

各種あたためモードのサウンドはこちらから確認してみてください。よく聴いてみると、実は「自動あたためモード」と「解凍モード」が同じサウンド、そして「手動あたためモード」と「冷凍ごはんモード」が同じサウンドだったりします。

まさかの、調理家電で異例の音質チェック!

それでは、BALMUDA The Rangeの音質をざっとチェックしてみたいと思います。筆者は価格.comマガジンでたまにオーディオ機器のカンタンなレビューなどもしている人間なのですが、まさか調理家電でこれをやるとは思いませんでした。

ざっくり言うと、BALMUDA The Rangeのサウンドは高域に透明感があって、広がりがあります。というのも、本製品はわざわざ台座部分にスピーカーが内蔵されているそうで、きっとこれが功を奏しているのでしょう。ただギター音を鳴らすというアイデア止まりではなく、その再生クオリティにまで多少なりとも配慮しているのがあっぱれです! 試しに、このサウンドをプロのオーディオ評論家にも聴いてもらったところ、「心地よい広がりのある音。センスがよくて品もある」と高評価でした。

そんな仕様も、全ては同社が調理家電開発で掲げる「キッチンを楽しくする」のコンセプトにならっているから。実際、普通にオーブンレンジを使っているときには得られない種類の楽しさを感じました。

わざわざこの台座部分にスピーカーを内蔵。あたため中に鳴るドラムのカウントも、“待っている感”が出てイイですね。ちなみにこのドラム音は30秒くらいで終わってしまうので、その後は「ブーン」とあたため中の電子音が聞こえてくるだけになってしまいます。できれば、あたため終わるまで鳴っていてほしい

設定画面にわざわざ「MUSIC」の項目があり、サウンドのボリュームを3段階で調整できるようになっています。ちなみに、ボリュームOFFにすることもできます

あたためモード各種とオーブンモードを使ってみた

さてここからは、BALMUDA The Rangeのレンジ機能とオーブン機能を使用したインプレッションをお届けしていきましょう! ……というか、こちらが本来の機能です。

▼あたためモード

まずは、スタンダードに「あたためモード」を使って、おかずをあたためてみました。あたため時間をオートでまかせられる「自動あたためモード」と、手動で設定できる「手動あたためモード」の2種類があります。

ちなみに「自動あたためモード」は、「仕上がり温度調整機能」をONにすると「低」「標準」「高」の3パターンから仕上がり温度を設定できるのですが、デフォルトの「標準」のままでもわりとアツアツにあたたまる印象です。大量に作ったおかずやお弁当をホクホクにあたため直すのにぴったり!

100/500/600W相当の出力調整に対応する「自動あたためモード」(上)と、ワット数と時間を指定して温める「手動あたためモード」(下)

モードスイッチを「AUTO」にあわせ、STARTボタンを押せば自動であたためが開始されます。ちなみに、仕上がり温度調整機能をONにすると、「高」「標準」「低」の3パターンから選べます

デフォルトの「標準」仕上がり設定で、肉じゃがをあたためてみました。あたため時間は約3分半と少々長めな印象。アツアツのホクホクに

お弁当を自動モードであたためてみます。こちらもデフォルトの標準設定のままで約3分強あたためられ、かなりアツアツにできあがりました。ちなみに、少量のおかずは「自動あたためモード」だとあたたまりすぎてしまうので、手動でやるのが無難です

▼飲み物モード

続いては、「飲み物モード」を試してみます。これは、コーヒー、ミルク、熱燗の3種類をオートで適温にあたためることができるというモード。ただ、コーヒーとミルクは規定分量の200mlでないと適温にはできないようなので、飲むときにいちいち計るのは少々めんどうくさいかもしれません。でも、コーヒーは70℃前後、ミルクは60℃前後と、分量さえ守れば飲みやすくてちょうどいい適温にあたためることができます。

そして、筆者が便利に思ったのは熱燗。熱燗は、とっくり1〜2合を目安にあたためる場合がほとんどですよね。本製品の場合は、1合分(約180ml)をオートで適温にあたためることができます。実際に熱燗モードを試してみたら、45〜50℃(上燗〜熱燗くらい)のちょうど飲みやすい温度に仕上がりました。わざわざお鍋でお燗をするより手軽で使い勝手がいいので、家飲み派の人にはうれしいのでは?

コーヒー、ミルク、熱燗といった飲み物の種類に合わせて温める「飲み物モード」

コーヒー、ミルク、熱燗といった飲み物の種類に合わせて温める「飲み物モード」

コーヒーやミルクは、200ml分をセットしないと適温にはならない模様。しかし、この規定量でやると、コーヒーもミルクもちょうどおいしくて飲みやすい温度にあたたまります。適温でなくとも、「ある程度あたためる」というくらいの感覚で使うとよさそうです

いい感じの適温で熱燗を作れます。オートでは1合(約180ml)ずつしかできませんが、自宅で熱燗を飲む派の人にとってこの手軽さはうれしいはず!

▼解凍モード

続いては、「解凍モード」を試してみましょう。やはり、レンジの機能として「解凍」は大事ですよね。本製品の場合、冷凍ご飯の解凍に特化した「冷凍ごはんモード」と、食材のグラム数を設定して使う通常の「解凍モード」の2種類を備えています。

「冷凍ごはんモード」は、お茶碗1杯ぶんが3分弱であたたまります。サランラップで包んで冷凍したご飯をそのままセットして「冷凍ごはんモード」にかけてみると、ちょうど食べ頃のホカホカになりました。また、通常の「解凍モード」は食材によって差があると思いますが、お刺身用のサクであれば、包丁が通りやすくなるくらいの状態になります。

ごはんの量にあわせて1杯(150g)または2杯(300g)を選べる「冷凍ごはんモード」

ごはんの量にあわせて1杯(150g)または2杯(300g)を選べる「冷凍ごはんモード」

冷凍ご飯もオートでホカホカの食べ頃に。はじっこのほうに多少のあたためムラがある個所もあったものの、混ぜてしまえばわからなくなりますし、食べるにあたって気になるほどでもなく許容範囲です

50g単位で重量を設定できる通常の「解凍モード」では、普通の「解凍」と「半解凍」を選択できます

50g単位で重量を設定できる通常の「解凍モード」では、普通の「解凍」と「半解凍」を選択できます

普通の「解凍モード」で、冷凍のお肉とお魚を解凍してみました。どちらも少し霜を残しつつ、「包丁がサクッと通るくらい」に解凍されます。

続いて、一気に作って冷凍保存しておくことが多いお惣菜類を試してみました。きんぴらごぼうと高野豆腐をセットしてみたのですが、どちらも「解凍モード」「100g」に設定して1回解凍させただけだと、まだ少し霜が残っている状態。2回かけたらちょうど食べ頃にあたたまりました(上記写真は、「解凍モード」「100g」に2回かけた状態)

▼オーブンモード

最後に「オーブンモード」を使ってみました。オーブン調理ができると料理の幅が広がって便利です。なので、せっかく電子レンジを買うなら、オーブン機能付きの製品を選びたいという人も多いでしょう。BALMUDA The Rangeは、搭載機能を必要最低限に絞りつつ、そのニーズには応えてくれる1台です。

100〜250℃を10℃単位で選べる「オーブンモード」。40℃(発酵)の温度をキープする「発酵モード」も選択できます

通常の「オーブン」でチキンと野菜のハーブ焼きを作ってみました

通常の「オーブン」でチキンと野菜のハーブ焼きを作ってみました

温度とタイマーを設定して使う従来ながらの方式。使い方に迷わず、誰でもおいしいオーブン料理が作れます

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おいしく完成! チキンはしっとり、じゃがいもにはほっくり火が通りました

おいしく完成! チキンはしっとり、じゃがいもにはほっくり火が通りました

油分を抑えて、オーブンでから揚げをこんがり焼くのもアリです

油分を抑えて、オーブンでから揚げをこんがり焼くのもアリです

まとめ。スペシャルな生活をまずキッチンから始めよう

BALMUDA The Rangeは、単純にオーブンレンジの機能としてみると、必要最低限に絞ったシンプルな仕様。ガチのお料理好きが搭載機能をフルで使いこなす!……というような代物ではないかもしれません。しかし、ギター音のアラームといった遊び心のあるギミックは、何だかそれだけで自分の生活のステータスが上がったような気になれるもの。それに、バルミューダ製品ならではのデザイン性はやはり魅力的で、家電にスタイリッシュさを求める人にはその見た目だけでもうってつけの1台です。

おしゃれでスペシャルな生活を、キッチンからスタートするのもいいかも。そんな風に思わせてくれる、楽しいオーブンレンジです。もちろん、音楽好きな方のお家のキッチンにはかなりイイと思いますよ!

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。

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