新製品レポート
独自の光拡散技術と太陽光LEDで理想的な光を実現

離れているのに手もとが明るい! 子どもの目を守る「BALMUDA The Light」のこだわりがハンパない!!


2018年9月6日に新製品を発表すると、その前の8月21日にティザーサイトを公開したバルミューダ。そのサイトには、発表される新製品と思われるシルエットがあり(上の画像)、このフォルムから、きっとロボット掃除機であろうと予想していたのですが、登場したのは、なんと、デスクライトでした! とはいえ、あのバルミューダが“普通”のデスクライトを作るワケはありません。発表会で見てきた「BALMUDA The Light」のこだわりを紹介します。

「BALMUDA The Light」は、ホワイトとブラックの2色を用意。メーカー希望小売価格は37,000円(税別)で、2018年10月下旬発売予定

“子どもの目を守りたい”から生まれたデスクライト

バルミューダの名を世間にとどろかせるきっかけとなったのは、2010年に発売された扇風機「Green Fan」。DCモーターと二重構造の羽根を採用することで、自然界にあるようななめらかでやさしい風を実現したGreen Fanは、昨今トレンドとなっている高級扇風機の先駆けとなる製品でした。それ以降、2013年に空気清浄機「AirEngine」と加湿器「Rain」、2015年に「BALMUDA The Toaster」、2016年に電気ケトル「BALMUDA The Pot」、2017年に炊飯器「BALMUDA The Gohan」とオーブンレンジ「BALMUDA The Range」といった空調家電や調理家電を続々とリリース。家電市場に参入する前(2009年)は4,500万円だった年間売上高が、今や89億円(2017年)になるまでに成長しました。この成長を支えてきたのが、同社のモノ作りへの姿勢です。特に2015年からは、“モノではなく、素晴らしい体験が求められている”という思想のもと製品の企画・開発に着手。その結果が、売上高の伸長に結びついているのではないかということでした。

本当においしいトーストが味わえるという理由で高価格製品ながらも大ヒットした「BALMUDA The Toaster」をきっかけに、素晴らしい体験ができるモノ作りを行ってきたバルミューダ。順調に売上を伸ばし、2018年の年間売上高は100億円を超える見込みだといいます

今回発表された「BALMUDA The Light」も、そんな思想から生まれたもの。“人が何かに憧れるには、まず、目で見ることから始まる” というのが原点で、つまるところ、“これからたくさんの夢を抱く子どもたちが、しっかり見られるように目を守りたい”という思いから、ライトの開発がスタートしました。なぜ、ライトなのかというと、近年、子どもの視力低下が問題視されていることが関係します。2017年時点で裸眼視力が1.0未満の小学生は32.5%にものぼるのだそう。スマートフォンやパソコン、ゲームなど、さまざまな要因が考えられますが、バルミューダは、そのひとつである灯りに注目。体が小さく、大人よりも視野が狭い子どもは、読み書きをする際、どうしてもノートなどに顔を近づけることとなります。すると、自分の頭で光がさえぎられ、影で暗くなった状態のまま読み書きすることに。デスクライトを用意したとしても、上から照らすタイプでは、結局、頭で影ができる事態は避けられません。かといって、斜めから照らすタイプにすると、光源が視界に入ってまぶしく感じてしまいます。

低い位置にいる子どもは、大人よりも視界が狭くなります。また、子どもはひとつのことに夢中になるため、どうしても前屈みの姿勢になってしまうのだそう

一般的なバー型のデスクライトで試してみたところ、書いている部分に濃い影が!

一般的なバー型のデスクライトで試してみたところ、書いている部分に濃い影が!

もう1種類、斜め上から照らすタイプのデスクライトでも試してみました。手もとに影はできませんが、光源がまぶしく、長時間使うと疲れそうな気がします

このような事態を解決できる灯りとは、離れた位置から手もとを照らせるものとなります。これを実現するために着目したのが、“世界で1番しっかりモノが見えないといけない場所で使われている灯り”。つまり、手術灯です。そこで、同社は手術灯の日本国内シェアNo.1の山田医療照明と共同で、目線の先に影を作らない光を実現しました。その秘密は、独自の光拡散技術。一般的なデスクライトはLEDが下向きに配置されていますが、BALMUDA The Lightは光源を上向きに配置。その光を反射板で拡散することで、離れていても手もとを照らせるようにしたのです。

LEDを3か所、上向きに配置しています

LEDを3か所、上向きに配置しています

3つのLEDそれぞれをカバーするように、反射板を装備。上のLEDで手もとの明るさを保持し、下の2つのLEDで手もとの灯りが広くて丸い形状になるように調整しているといいます

独自の光拡散技術を採用するBALMUDA The Lightは、設置場所も一般的なデスクライトとは少し違います。発光部を真下に向け、30cmほど離れた利き手の反対側に設置するのがベストなのだそう

実際に点灯してみると、手もとから30cmほど離れているにもかかわらず、手もとが明るく照らされました

実際に点灯してみると、手もとから30cmほど離れているにもかかわらず、手もとが明るく照らされました

頭上から照らしていないので、顔をノートに近づけても影はまったくできません。もちろん、まぶしさも感じず!

さらに、目にやさしい配慮として、光源に医療現場や美術館など色に正確さが求められる環境で使われている太陽光LEDを採用しました。一般的な白色LEDは青色のLEDに蛍光体を乗せているのに対し、太陽光LEDは紫色のLEDに蛍光体を乗せることで、太陽光に近い光を再現。白色LEDに比べてブルーライトのピーク波長が半分近くになるため、目の疲労が軽減されるといいます。

太陽光LEDの波長は太陽光に近い曲線を描いています。ブルーライトの波長が、白色LEDより圧倒的に少ないのも大きな魅力

現在、第3機関に調査を依頼しているところですが、社内で眼精疲労の度合いを一般的な白色LEDのライトと比べたところ、劇的に目の疲れが軽減されたそうです

また、白色LEDよりも青色の波長は低く、赤色の波長は高いため、本物の色をきちんと見ることができるのも太陽光LEDの強み

バルミューダらしいこだわりも満載

照らし方や光の波長へのこだわりもほかにはないポイントですが、バルミューダの製品といえば、洗練されたデザインや“ならではの機能”が欲しいところ。そんな期待を裏切らず、BALMUDA The Lightにもバルミューダらしい仕掛けが施されていました。そのひとつが、“子どもたちが完成させるデザイン”。バルミューダのデザイン陣が90%の完成度で留めたというBALMUDA The Lightは、子どもたちが専用のステッカーを自由に貼ることで完成するようにしたとのこと。さらに、ライトのベース部分は鉛筆などを入れられるようになっており、かつ、ライトアップも可能。道具入れにもなる機構は便利なだけでなく、入れるモノによって異なる個性的なライトとなります。

BALMUDA The Lightは、子どもたちの創造力によって世界にひとつしかないデスクライトに!

BALMUDA The Lightは、子どもたちの創造力によって世界にひとつしかないデスクライトに!

ライトに貼るためのステッカーは4シート付属

ライトに貼るためのステッカーは4シート付属

ステッカーの数が少ないように感じますが、組み合わせを変えれば、このようなエンブレムが作れるそうです。こういった創造も楽しんでほしいとのこと

ベース部は、ペンや小物を入れておける構造となっています

ベース部は、ペンや小物を入れておける構造となっています

ペン立ての部分は、ライトを点灯させることもできます

ペン立ての部分は、ライトを点灯させることもできます

ペン立ての部分には中にケースが装備されているので、取り出して洗うことも可能

ペン立ての部分には中にケースが装備されているので、取り出して洗うことも可能

そして、アラーム音を一般的な「チン♪」から「ギター音」にしたオーブンレンジ「BALMUDA The Range」を発売したバルミューダらしく、BALMUDA The Lightでも音が鳴ります。照明の明るさを変えるつまみを回すと、ピアノ音が! 下の動画でその音を聞くことができますが、それほど大きな音ではないので、うるさく感じることはないでしょう。

BALMUDA The Lightは子どもの目を守りたいというコンセプトのもと開発されたので、全高は少し低めですが、大人が使うこともできます。

サイズは191(幅)×463(高さ)×264(奥行)mmで、重量は約3.2kg

サイズは191(幅)×463(高さ)×264(奥行)mmで、重量は約3.2kg

明るさは6段階(15〜100%)で調整でき、光束は約430lm、平均演色評価数はR97以上。消費電力は全灯時でも14Wです

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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