男性も家事をするのが当たり前になっている今、世の中のお父さんたちと語り合いたい。休日の昼食メニューを考えるのって面倒じゃありません? 何も予定がなくダラダラしたい休日にガッツリ作るのはおっくうだし、かといって乾燥パスタに市販のパスタソースをかけるとか、レトルトカレーは飽きた! カップラーメンは言わずもがなです。
自分ひとりだったらトーストにジャムを塗っただけで済ませますが、家族がいたらそうはいかない。筆者も「焼きそば作って」「チャーハン作って」という子どもの要求がずっしり堪える今日このごろです。
そんな、“なんちゃってイクメン”な筆者が注目している休日メニューが、「ホットサンド」。普段食べている食パンを使って簡単に作れるし、見た目が豪華で、味のバリエーションも豊富とメリットだらけのメニューなのです。何より、子どもも喜ぶ! 今回は、そんなホットサンドが簡単に作れるホットサンドメーカーの中から、Vitantonio(ビタントニオ)の「厚焼きホットサンドベーカー gooood(グード)VHS-10」(以下、グード)をご紹介したいと思います。
我が家では、子どもたちがまだ小さい頃、家族でキャンプに行った日の朝に必ずホットサンドを作っていました。アウトドアで使われる直火(またはIH)タイプのホットサンドメーカーは、調理中に火にかけながら頃合いを見てひっくり返す必要がありますが、電気タイプならその手間もないので簡単に作れます。
今回ご紹介するグードの構造はいたってシンプル。電源スイッチを入れて予熱をスタートし、それが完了したら発熱する上下のプレートにサンドイッチを挟むだけ。ただし、タイマーはついていないので、頃合いを見て自分で電源を切る必要があります。
グードならではのポイントは、大きめの深型プレートを搭載していて、食パンの厚みを残した「厚焼きホットサンド」を作れることです。今回試してみたところ、3分もあればしっかり焼き目がついておいしく焼けることがわかりました。
というわけで、こちらがビタントニオのホットサンドベーカー「gooood」(グード)。稼働後の上下のプレートはかなり熱くなっているので、できあがったホットサンドを取り出すときには注意しましょう。付属のスクーパーを使えば、安全に楽にホットサンドを取り出せますよ
大きめの深型プレート(内部寸法約136×122×16mm)のおかげで、一般的なホットサンドメーカーよりも高さがある分厚いホットサンドが作れるんです
それでは、さっそくホットサンドを作っていきましょう。具材はすべて、我が家の冷蔵庫にあった残りモノです(笑)。予熱が完了したら本体にある緑のランプが点灯するので、あとはもうジャンジャン好きなように挟んで焼いていくだけ。
まずは予熱スタート。右側のスイッチを入れたら予熱が始まり、左のLEDが緑に点灯したら予熱完了、調理が可能になります
焼く前に上下のプレートに軽くサラダ油をなじませると、出来上がりがきれいな焼き色となり、プレートから簡単に取り出すことができます。これで焼きの準備はOK
まず作ったのは、キュウリ、卵焼き、チーズ、サラミを食パンの上に適当に重ねただけのホットサンドです。グードのプレートにサラダ油を軽くなじませたら、サンドイッチを乗せて挟んで3分待ちます。
冷蔵庫にあったもので、ホットサンドの具材になりそうなものをどんどん挟んでいきましょう
6枚切り食パンの厚みをこんなに保ったままで、ホットサンドが焼けるんです! 付属のスクーパーを使えば、熱々のホットサンドが簡単に取り出せるので便利
できあがった厚焼きのホットサンドは、まずプレートの凹凸によって表面に焼き目がついて香ばしく、カリッとした歯ごたえがおいしい! さらに、焼き目がついていない白い部分も軽く焼けた状態なのでサクッとしていますし、パンの中は水分が残っていてふんわりと、絶妙な食感です。
具材にもしっかりと熱が通り、チーズはトロッととろけ、ハムは脂が浮き出てとてもジューシー。そこにキュウリのシャキシャキ感が相まって、「ウマい!」と叫びたくなります。
この分厚さ! 表面にはキレイな焼き目ができ、中まで熱々。チーズもトロ〜リとろけています。ちゃんとパンの厚みを残しているので、ミミまでウマい!
一般的なホットサンドメーカーで作ったホットサンドと比べると、厚みの差がわかりやすい
続いては、カットしたゆで卵を挟んだボリューミーなホットサンドに挑戦です。先ほどは6枚切りの食パンを使いましたが、今度は具材にボリュームがあるので8枚切りを使ってみました。できあがったものを食べてみると、厚切りベーコンの脂が卵の黄身にからまり絶妙な味加減で、レタスとパプリカのシャキシャキ感と甘みがベーコンの塩味を引き立てます。これまたウマい!
具がこんなにボリュームたっぷりでも、グードはしっかり挟んで焼き上げることができます
ゆで卵と厚切りベーコンのハーモニーが最高!
次は、スーパーで買ってきた真空パックの照り焼きチキンをそのまま挟んで照り焼きチキンサンドを作ってみました。厚いチキンでも中までしっかり熱が伝わり熱々で、肉汁がこぼれ落ちるほどのジューシーな仕上がりに。チェダーチーズの濃厚な味も照り焼きチキンによく合います。
スーパーやコンビニで売っているできあいの照り焼きチキンも、グードを使えば一流のホットサンドに早変わり! 肉汁がしたたり、もちろんウマいです!
グードで作れるのはホットサンドだけではありません。実は今回、最高においしかったのがフレンチトーストです。普通のホットサンドメーカーだとパンが潰れてしまって作れないので、厚焼きサイズを作れるグードならではのメニュー。
手順としては、あらかじめ卵・牛乳・砂糖・だし汁で作った卵液に浸して冷蔵庫で1時間ほど寝かせたあと、グードの上下プレートにバターを塗って3分ほど焼きます。
グードだと、フライパンで作るときのようにひっくり返す必要がないので形が崩れないし、上下プレートで挟むことで分厚いパンでも中までしっかり蒸されて、ふわふわトロトロな食感を楽しめるんです。フライパンで作るよりずっと簡単でおいしいですよ!
卵液につけて1時間ほど冷蔵庫で寝かせるとパンの中まで卵液がしみ込み、仕上がりがふんわりします
3cm程度の厚さなら押しつぶすことがなく、表面に軽く焼き目がつく感じに。卵とバターの焼けた香ばしさがあたりを包みます
シュガーパウダーとシナモンパウダーを振りかければ、見た目も味もゴージャスな休日のランチになります!
グードは、上述の通りホットサンド1枚あたり3分弱の時間で焼き上げられるので、テーブルに具材を用意して食べながらポンポン作れるのもいいところ。冷蔵庫の余りモノを、工夫次第で楽しくおいしく食べられます。
しらす、鰹節、ツナ缶、コーン、魚肉ソーセージ、野沢菜、ポテトチップにベビースターラーメン、納豆、キムチ、昨夜の残りのとんかつ、青椒肉絲、カレーなどなど、冷蔵庫を開けて目についたものを片っ端から試してみてもいいでしょう。ソースもピザソース、マスタードソース、タルタルソース、ごま油、オリーブオイルに塩コショウと、いくらでも工夫できます。
それに、本体のお手入れも簡単。上下のプレートを外して台所洗剤をつけて洗うだけ。本体についた汚れも、ふきんやウェットティッシュで拭くだけで簡単に落ちます。
上下のプレートは簡単に外れるので、冷めたら洗剤をつけて水洗いできます
そんなわけで、世の中のお父さんたちにはぜひホットサンドに注目していただきたいです。休日の家族ランチに、お手軽においしく楽しい食卓を演出できると、筆者のような“自称イクメン”の面目が保てます。はたまた、家族がみんな外出してひとり寂しく家に取り残されたときだって、グードで作ったボリュームのある厚焼きホットサンドを食べれば気持ちが豊かになれますよ!(笑)
1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。主に生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、オジさん目線を大切にしている。得意分野は家電流通・家電量販店。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画、歴史、猫。