何かひとつの料理を作ることに特化したニッチ系調理家電が増えていますが、その中でも最極北とも言えるのがこの商品!
「焼きペヤングメーカー」
お湯を注ぐだけで手軽に食べられるカップ焼きそば「ペヤング」を、わざわざ焼くための調理家電です……。
わざわざこんなグッズを作る必要あるのかという疑問はあるものの、確かにカップ焼きそばって「焼き」とは言っているものの、まったく焼いてませんよね。実際に焼いたら、それはそれでおいしそうです。
見た感じ、単なる小ぶりなホットプレートですが……
この「焼きペヤングメーカー」は、水分の蒸発率やソースの焦げ具合を研究して、ペヤングを作るのに最適な温度になるように調節された商品なんだそうです。こいつ、本気だ!
……ということで作ってみましょう。
まず、普通の「ペヤング」だったら220ml、超大盛は300mlの水を入れます。
こんな目盛りが付いていますが……ちょっと見づらいので、普通に計量カップで量ったほうが確実!
ジャーッ
そしてスイッチをオン!
温度調節とかはまったくできないという、だいぶ思い切った設計です。
待つこと数分。お湯が沸騰したら……
「ペヤング」の麺&かやくを投入
麺が全然お湯に浸かってない! ……ということで、途中、よきタイミングで上下をひっくり返す必要があります。
それ、麺の硬さにムラができるんじゃ……と思ったものの、お湯に浸かっていない部分も湯気で蒸されているため、特に硬さのムラは感じませんでした。
お湯が蒸発して、だいぶ「焼き」感が出てきましたよ!
ここでソースを投入
ソースが焦げて、いつもの「ペヤング」とは明らかに別次元の香ばしいニオイが部屋に充満。食欲が喚起されまくりですよ。
スパイス&青のりをかけて完成!
「ペヤング」が皿に盛り付けられてると違和感ありますね
あ……コレはうまい!
とにかくソースの香ばしさが別次元。そして、麺もモチモチ感のある生麺っぽくなっています。
いつものジャンクな味も捨てがたいですが、これはアリ!
「ペヤング専用」とうたってはいますが、まあほかのカップ焼きそばでも使えるんでしょ? ということで別メーカーのカップ焼きそばも焼いてみました。
「明星 一平ちゃん 夜店の焼そば」
ここでちょっと問題が。「ペヤング」のほうは水の量が指定されていましたが、「一平ちゃん」の場合はどのくらいの水を入れたらいいかわからない!
「ペヤング」(普通盛)の内容量(麺)90gに対して水が220mlだったので、だいたい2.4倍量の水なのかな……? ということで「一平ちゃん」の内容量(麺)100gに対して、約240mlの水を入れて作ってみました。
問題なく作れそうです
ほい完成!
「一平ちゃん」の特徴といえばやはり「マヨビーム」! 焦げたソースの味とマヨネーズがメチャクチャ合います。
焼いたときのおいしさは「ペヤング」以上かも!?
続いて「日清U.F.O.」(大盛り)
これは内容量(麺)130gだったので312mlの水で。
最後の“焼き”の工程を長めにすれば、水を蒸発させられるので、少ないよりは多めのほうがよさそうです。
「濃い濃いソース」だけあって、香りもスゴイ
麺が太めなので、モチモチ感もすごい!
ただ、「濃い濃いソース」と言うだけあって、焼いて濃縮するとちょっと味が濃すぎる感じが……。ソースは少なめでいいかもしれません。
最後に、焼いたカップ焼きそばを作れるんだったら、コレもいけるだろうということで……。
「赤いきつね」!
本当に“焼く”カップ焼きそばを作れるのなら、「焼きカップうどん」もいけるんじゃないの? ということです。
内容量(麺)90gなので220mlの水で……
焦げた出汁のニオイが、これまたメチャクチャ食欲をそそる!
うん、これもおいしいっす!
見事に焼きうどんになりました! 出汁の粉は、お湯で薄めることを前提にした量なので、本来の量の3割くらいで十分でした。
「ペヤング専用」ということにはなっていますが、いろんなインスタント麺に応用できそうな「焼きペヤングメーカー」。焼かずに作ったときより、格段に香ばしく、そして麺がモチモチになりますよ。ソースの量をうまく調節して、焼いておいしいカップ麺を探してみてください!
もんじゃ焼きもいけるかな? と思ったんですが、温度調節できないのでこれは微妙でした……やはりカップ麺専用か