選び方・特集

2台目需要で人気上昇! コンパクトな“セカンド冷凍庫”の選び方&注目モデル7選

コロナ禍で内食需要が増えたことにより、家庭向けの冷凍食品の需要が急拡大し、通常の冷蔵庫とは別に、もう1台小型の冷凍庫を導入する家庭が増えています。いわば「セカンド冷凍庫」。サブで使う冷凍庫といえば、従来は業務用や大家族向けの横長の上開きタイプが主流でしたが、セカンド冷凍庫の需要増によって、近年は、前開きで、幅350〜550mmに収まる一般家庭でも利用しやすいタイプが各社から続々と登場。本特集では、そんなセカンド冷凍庫を導入するメリットや選び方のコツを解説するほか、今人気のモデルを紹介します。

家庭内の冷凍食品の需要増を背景に注目を集める小型冷凍庫

コロナ禍で急速に内食需要が高まりましたが、冷凍食品の需要自体は10年ほど前から順調に伸長しています。一般社団法人日本冷凍食品協会の資料によると、2022年の家庭用冷凍食品の国内生産量は804,996トン(対前年比100.8%)。2012年は581,786トンだったので、10年前との比較では138.4%とかなり大きく伸びていることがわかります。

家庭向け冷凍食品の国内生産量は、10年前と比べて1.4倍近くアップ

家庭向け冷凍食品の国内生産量は、10年前と比べて1.4倍近くアップ

家庭用調理冷凍食品の輸入量は、 2022年が44,787トン(対前年比79.4%)でコロナ禍を背景に急速に伸長した分の揺り戻しがうかがえます。それでも2018年以前よりは増えており、今後の家庭における冷凍食品のニーズはゆっくりした拡大傾向が続きそう。

家庭向け調理冷凍食品の輸入量も、10年前と比べると1.3倍近い伸びになっています

家庭向け調理冷凍食品の輸入量も、10年前と比べると1.3倍近い伸びになっています

現時点で「冷蔵庫の冷凍室がいっぱいで入りきらない」「もっと広い冷凍室を使いたい」「もう1台冷凍庫が欲しい」などと考えている人は、意識して庫内に入れる食材を減らそうとしない限り、今後も冷凍室の容量不足に悩まされると思われます。

こうした背景を受けて注目されているのが、2台目として導入する「サブの冷凍庫=セカンド冷凍庫」です。その多くが容量150L未満、本体の幅は350〜550mmと小型で、1ドアで右開きが主流。価格は2万〜5万円台で販売されています。

小型冷凍庫を選ぶ際にチェックしておくべきポイント

いくつもある小型冷凍庫の中から、購入した後に後悔しない製品を選ぶポイントを見ていきましょう。特に重視すべきポイントは「本体サイズ」「容量」「ドアの開閉方向」「価格」で、好みによって重視したいのが「霜取り不要」「急速冷凍機能」「消費電力」「運転音」「トップテーブル」です。

【チェックポイント1】本体サイズ

まず、大前提として、設置したいスペースに収まるサイズでなくては意味がありません。放熱のためのスペースとして、上面と背面にそれぞれ10cm以上、左右も2cm以上のすき間を設けるよう指示されている製品が多いので必ずチェックしておきましょう。また、トップテーブルにオーブンレンジや電子レンジを置いた際は、オーブンレンジや電子レンジの上部に10cm以上のすき間を開けてください。

【チェックポイント2】容量

庫内に入れられる食材の量を示す「容量」は、カタログには「定格内容積」で示されます。ただし、定格内容積はトレイなどを取り外し、隙間なくギチギチに食品を詰めた量なので、実際の食品収納時の目安は< >で囲まれた「食品収納スペースの目安」で確かめましょう。大は小を兼ねるといいますが、容量が大きいと本体サイズも大きくなるので、設置できるサイズの中からできる限り容量が大きいものを選ぶのがベストです。

とはいえ、容量100Lや150Lといわれてもピンとこない人もいるでしょう。そんなときは、普通の冷凍冷蔵庫の冷凍室のサイズでイメージしてみてください。一般的に、500Lや600Lクラスの大型冷蔵庫に備わっている冷凍室の容量は100〜130L程度で、300Lクラスの中型冷蔵庫の冷凍室は80L前後。これを目安にすると、入れられる食材の量がイメージしやすいのではないでしょうか。

カタログなどでは、このような図で本体サイズや設置に必要なスペース、庫内容量が記されています※画像は三菱電機「MF-U14G」のもの

カタログなどでは、このような図で本体サイズや設置に必要なスペース、庫内容量が記されています
※画像は三菱電機「MF-U14G」のもの

【チェックポイント3】ドアの開閉方向

ドアの開く方向は、主に上に開くタイプと前に開くタイプがあります。上開きタイプは本体の前にドアの開閉スペースを確保しなくていいので設置スペースを抑えられ、前開きタイプは庫内を見渡しやすく、整理しやすいのがメリット。冒頭で記したとおり、近年は、一般家庭に設置しやすく、デザイン性も高い前開きタイプが増加していますが、その多くは右開きなので、本体の左側を壁に寄せて設置すると中のものが取り出しづらくなります。左開きのモデルもありますが、右開きモデルに比べて数は少ないので、購入前にしっかり確認しておきましょう。また、ユーザーがドアを付け替えることで、左右のどちらにも開けられる製品もあります。

小型冷凍庫ほとんどは右開きで、左開きの製品はそれほど販売されていません※写真はシャープ「FJ-HF13H」

小型冷凍庫ほとんどは右開きで、左開きの製品はそれほど販売されていません
※写真はシャープ「FJ-HF13H」

【チェックポイント4】価格

安いに越したことはないものの、安すぎる製品は断熱性が低く、ムダに電力を消費するなど、何か必ず安い理由があります。性能が許容範囲であるか、自分の重視したいポイントが条件から外れていないかを確認しましょう。なお、小型冷凍庫の価格帯は2万〜5万円台で、容量が大きくてデザイン性が高いものほど高額になる傾向があります。

【チェックポイント5】霜取り不要

冷凍庫の冷却方式には、庫内の冷却器で直接冷やす「直冷式」と、本体背面などに設置された冷却器で冷気を作り、その冷気をファンで庫内に送って冷やす「間冷式(ファン式)」があります。直冷式はファン式よりも価格が安く初期費用を抑えられますが、庫内に霜が付きやすいため、自分で霜を取らなければなりません。霜取りの手間をかけたくない人は、ファン式を選んだほうがストレスなく使えるでしょう。

【チェックポイント6】急速冷凍機能

新たに庫内に入れた食材を素早く凍らせる「急速冷凍機能」が搭載されていれば、食品内にできる氷結晶が大きくならず、冷凍による旨みの破壊を抑えられます。業務用の冷凍庫ほど高性能ではありませんが、年々性能が向上している機能なので、急速冷凍機能を重視する人は製造年の古い型落ちより、新しい製品を選ぶほうがいいでしょう。

食品を素早く凍らせる急速冷凍は、最近搭載する製品が増えてきている人気の機能です※画像はハイアール「JF-NUF138D」のもの

食品を素早く凍らせる急速冷凍は、最近搭載する製品が増えてきている人気の機能です
※画像はハイアール「JF-NUF138D」のもの

【チェックポイント7】消費電力

常に稼働している家電製品だけに、消費電力は気になるポイント。ただ、一般的に冷蔵庫は大型のものほど省エネ性能が高く、600Lクラスと300Lクラスで消費電力はほとんど変わりません。そのため、小型冷凍庫も大型冷蔵庫並みに電力を消費します。電子レンジやヘアドライヤーを不用意に使うとブレーカーが落ちるような家庭では、小型冷凍庫を導入する際には契約アンペア数の見直しが必要になるかもしれません。

消費電力は電動機と電熱装置に分けて記されているので、簡単に省エネ性の高さを比較したいときには「年間消費電力量」をチェックしましょう※画像は三菱電機「MF-U14G」のもの

消費電力は電動機と電熱装置に分けて記されているので、簡単に省エネ性の高さを比較したいときには「年間消費電力量」をチェックしましょう
※画像は三菱電機「MF-U14G」のもの

【チェックポイント8】運転音

小型冷凍庫を設置する部屋がリビングや寝室の場合、運転音をチェックしておくべきです。運転音が40dB以上の製品はほぼ見かけたことはないので生活をするのにじゃまになるほどではありませんが(40dBは図書館くらい)、20〜30dB(深夜の郊外レベル)の製品を選ぶといいでしょう。

【チェックポイント9】トップテーブル

通常の冷蔵庫でも同様ですが、本体上面が耐熱や耐荷重にすぐれていると、電子レンジやオーブンレンジ、炊飯器、湯沸かしポットなどを載せて使用可能。目安は耐熱100度、耐荷重20〜30kgです。省スペース性を重視して、トップテーブルを利用しようと考えている人は、この項目のチェックも忘れずに。

注目のセカンド冷凍庫7選

2023年夏に注目された、一般家庭に設置しやすい仕様の小型冷凍庫を7製品ピックアップ。ドアは前開きで、霜取りをしなくて済むように間冷式(ファン式)のモデルを厳選しました。

三菱電機「MF-U14H」
バランス重視派に! 運転音の静かなモデル

コンパクト・大容量・省エネ・静音といったバランスを重視して設計されており、特に、静音性は約23dBとピカイチ。引き出し式の収納ケースが5段配置されているので整理しやすく、ドアの内側には小物類を入れるのに便利なポケットを備えています。おいしさを閉じ込めて冷却する急速冷凍機能を搭載するほか、抗菌加工のハンドルも採用。スマートなシルエットで、キッチンに限らず、リビングや個室、寝室などに置いてもインテリアに調和するでしょう。

カラーは、サファイアブラックとホワイトの2色展開

カラーは、サファイアブラックとホワイトの2色展開

●三菱電機「MF-U14H」のスペック
・サイズ:480(幅)×586(奥行)×1,291(高さ)mm
・容量(総容積/食品収納スペースの目安):144L/104L
・年間消費電力量:455kWh/年
・運転音:約23dB
・ドア:右開き
・トップテーブル:耐熱100度、耐荷重30kg

ハイアール「JF-NUF138D」
省エネ性にすぐれ、バランスもいい

幅50.2cmとやや幅広ですが、本製品もバランスの取れたモデル。買い物カゴ約4.1個分を収納できる容量(138L)があり、運転音は25dBと静音性にも配慮されています。年間消費電力量が296 kWh/年と、省エネ性にすぐれているのも魅力。庫内は5段に分かれ、中身が見えやすい引き出し式のクリアバスケットを4つ装備するほか、ドア内側にポケットも用意されています。人気の急速冷凍機能も最上段に搭載。

カラーは、ホワイトの1色展開

カラーは、ホワイトの1色展開

●ハイアール「JF-NUF138D」のスペック
・サイズ:502(幅)×598(奥行)×1,175(高さ)mm
・容量(総容積/食品収納スペースの目安):138L/88L
・年間消費電力量:296kWh/年
・運転音:約25dB
・ドア:右開き
・トップテーブル:耐熱100度、耐荷重30kg

AQUA「AQF-SF11N」
容量100L以上ながらスリム設計

今回ピックアップした製品の中で本体幅が最も小さい360mmというスリムボディで、容量105Lを確保。本体幅を抑えた分、奥行きと高さは若干大きいですが、5号サイズのアイスケーキを箱ごと入れることができ、4段の引き出しは深めに設計されているため高さのあるものも入れやすいでしょう。また、棚や引き出しは取り外すことができるので、冷凍したい食品に合わせてレイアウトを変更できます。なお、本製品は人気モデル「AQF-SF11M」の後継機で、基本的な構造はそのままに年間消費電力量が340kWh/年から320kWh/年にダウンしました。

カラーは、シャインブラックとホワイトの2色展開

カラーは、シャインブラックとホワイトの2色展開

●AQUA「AQF-SF11N」のスペック
・サイズ:360(幅)×635(奥行)×1,455(高さ)mm
・容量(総容積/食品収納スペースの目安):105L/70L
・年間消費電力量:320kWh/年
・運転音:非公表
・ドア:右開き
・トップテーブル:非公表

シャープ「FJ-HF13H」
引っ越しや模様替えの多い人に最適

ドアを付け替えることで右開きと左開きを変更できる「つけかえどっちもドア」を採用した「FJ-HF13H」は、引っ越す機会が多い人や模様替えをひんぱんに行う人にうってつけです。5段に区切られた庫内には4つの引き出しボックスを配置し、ドア内側にはポケットも装備。庫内の温度は冷凍/冷蔵で切り替えることができ、冷凍モード時には最上段で急速冷凍(おいそぎ冷凍)が行え、冷蔵モード時には「プラズマクラスター」で冷気の除菌や、最上段の付着菌を除菌します。

カラーは、スノーホワイトの1色展開

カラーは、スノーホワイトの1色展開

●シャープ「FJ-HF13H」のスペック
・サイズ:495(幅)×598(奥行)×1,150(高さ)mm
・容量(総容積/食品収納スペースの目安):126L/83L
・年間消費電力量:338kWh/年
・運転音:非公表
・ドア:右開き/左開き(付け替え)
・トップテーブル:耐熱100度、耐荷重30kg

アイリスオーヤマ「IUSD-6B」
個室や寝室で使うなら60Lクラスという選択肢もあり

庫内にそれほど多くの食材を入れる予定がないなら、容量が小さめの60Lクラスを選ぶのもいいでしょう。高さ850mmなので、スタンディングデスクなら、その下に設置できます。庫内は3段に区切られており、中身が見やすい透明な引き出し付き。段ごとに直接冷凍できる仕組みなので、食品を素早く冷凍できます。

カラーは、ブラックとホワイトの2色展開

カラーは、ブラックとホワイトの2色展開

●アイリスオーヤマ「IUSD-6B」のスペック
・サイズ:480(幅)×500(奥行)×850(高さ)mm
・容量(総容積/食品収納スペースの目安):60L/非公表
・年間消費電力量:132kWh/年
・運転音:26dB
・ドア:右開き
・トップテーブル:耐熱100度、耐荷重30kg

シャープ「グルメクール FJ-HM7K」
ドアの開ける方向に加え、庫内の温度設定も冷凍から冷蔵まで選べる

将来、冷凍庫が必要でなくなる可能性があるなら、庫内の温度を切り替えられるモデルを選ぶのもいいでしょう。冷凍、微凍、冷蔵の3モードが用意されており、収納する食品や飲料に応じて温度を調節できるようにモードごとに3段階で設定可能。冷凍モードは-21度、-18度、-15度、微凍モードは-7度、-5度、-3度、冷蔵モードは0度、3度、6度で設定できます。庫内には2段の棚とケースが配置されていますが、棚の位置を変えたり、取り外したりしてレイアウトを変更可能。レイアウトによっては、一升瓶を立てて入れることもできます。また、上述のシャープ「FJ-HF13H」同様に「つけかえどっちもドア」を採用。冷蔵モード時にはプラズマクラスターが庫内の清潔をサポートしてくれます。

カラーは、メタリックグレーの1色展開

カラーは、メタリックグレーの1色展開

●シャープ「グルメクール FJ-HM7K」のスペック
・サイズ:495(幅)×598(奥行)×770(高さ)mm
・容量(総容積/食品収納スペースの目安):72L/51L
・年間消費電力量(冷凍モード時):277kWh/年
・運転音:23dB
・ドア:右開き/左開き(付け替え)
・トップテーブル:耐熱100度、耐荷重30kg

日立「スマートストッカー R-KC11R」
スマホでストック管理&庫内温度を細かく切り替えできる高性能モデル

庫内の温度が変えられるモデルをもう1台ピックアップ。庫内全体を冷凍/冷蔵/常温に切り替えられる「ぴったりセレクト」機能を搭載しており、「冷凍(約-18〜-20度)」「冷凍強め(約-20〜-22度)」「冷凍弱め(約-16〜18度)」「冷蔵(約4〜6度)」「冷蔵弱め(約6〜8度)」「冷蔵チルド(約2度)」「パントリー(約15度/常温保存)」(※)で設定可能。なお、「冷蔵チルド」に設定した場合、ドアポケットを除く庫内全体が約2度、湿度約80%となるため、サラダなどはラップをせずに保冷できます。
※冷凍、冷蔵、チルド、パントリーの温度は、周囲温度32度で、庫内に食品を入れずにドアを閉め、安定したときの目安値です。

カラーは、シャンパンの1色展開

カラーは、シャンパンの1色展開

さらに、スマートフォンと連携させて使うこともできます。5段に区切られた庫内のうち、2段目と5段目に重量センサーを装備しており、置かれている食品のストックを重さで管理して残量が少なくなるとスマートフォンのアプリに通知。事前に食品を購入するサイトを登録しておけば、スムーズに注文が行えるほか、現時点ではAmazonのサービス対応の商品に限定されますが、「Amazonスマートリオーダー」機能で残量が少なくなった食品を自動で再注文できます。

ストック管理や注文は、専用アプリ「日立冷蔵庫コンシェルジュアプリ」(無料)を使用。ストック管理できる食材の総重量は15kgまでです

ストック管理や注文は、専用アプリ「日立冷蔵庫コンシェルジュアプリ」(無料)を使用。ストック管理できる食材の総重量は15kgまでです

●日立「スマートストッカー R-KC11R」のスペック
・サイズ:460(幅)×585(奥行)×1,110(高さ)mm
・容量(総容積/食品収納スペースの目安):113L/68L
・年間消費電力量:388kWh/年
・運転音:非公表
・ドア:右開き
・トップテーブル:耐熱100度、耐荷重25kg

ちなみに、上述の「R-KC11R」と本体サイズや総容積、デザイン、年間消費電力量といった基本構造や冷却性能は同じで、スマートフォンとの連携機能が非搭載の「スマートストッカー R-K11R」もラインアップしています。庫内の温度を冷凍/冷蔵/常温で切り替えられる「ぴったりセレクト」機能は搭載されているので、アプリ上でのストック管理や自動オーダーシステムを使わないなら「R-K11R」で十分でしょう。

●日立「スマートストッカー R-K11R」のスペック
・サイズ:460(幅)×585(奥行)×1,110(高さ)mm
・容量(総容積/食品収納スペースの目安):113L/75L
・年間消費電力量:388kWh/年
・運転音:非公表
・ドア:右開き
・トップテーブル:耐熱100度、耐荷重25kg

諸山泰三

諸山泰三

ライトアンドノートの屋号で、PCや家電の界隈で手広く執筆活動をしています。 たまに全然関係ない分野にも手を出します。最近は遊び心のある年賀状にこだ わっています。http://www.writeandnote.com/

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
プレゼント
価格.comマガジン プレゼントマンデー
SPECIAL
ページトップへ戻る