レビュー
紅茶に日本茶、中国茶もプロ級の味で淹れてくれる

予想以上に使える!「スペシャル.T My T.」は“好みに応える”お茶マシン

朝起きると、執事が美味しい紅茶を持って登場……。などという家庭に育っていない筆者は、もちろん紅茶を飲みたいときは自分で淹れる(笑)。しかし、紅茶を美味しく淹れるのは意外に難しい。茶葉のブランドや、葉の細かさに合わせて茶葉の量や蒸らし時間が違うのだ。「これで合っているのかな?」と不安になる。百歩譲って自分で飲むお茶は少々不味くてもいが、来客の場合はそうはいかない。

また、無精者の筆者は紅茶を淹れる場合はほとんどがティーバッグ。こだわりの美味しい紅茶だって飲みたいが、カップ以外にティーポットを洗い、さらに茶こしの茶葉を捨てて……と、考えただけで面倒ではないか。そんな筆者が惹かれたのが、ネスレ日本の「スペシャル.T My T.(スペシャルティー マイ ティー) ST9662P.62」。こちらは「茶葉に合わせた最高の淹れ方」ができるというお茶マシン。しかも、紅茶だけでなく、お茶ならば日本茶や中国茶にも対応しているのだ。

ボタン1つで「完璧な一杯」を抽出

スペシャル.T My T.は、扇型のシャープなデザインのお茶マシン。フロントと水タンク部はLEDでカラフルに光るようになっており、10色、もしくは次々と色が変化する「グラデーション」に設定可能だ。

扇型のスタイリッシュなデザインが目を惹く本体。サイズは、16.1(幅)×26.6(高さ)×30.6(奥行)cm、重量は2.9 kg

我が家では、リビングのテレビ横に設置。台所に設置するより、家族もゲストも気軽にお飲めるからだ

我が家では、リビングのテレビ横に設置。台所に設置するより、家族もゲストも気軽にお飲めるからだ

本体奥には、簡単に取り外し可能な水タンクを配置。水タンク内には、黒い浄水フィルターが入っている

本体奥には、簡単に取り外し可能な水タンクを配置。水タンク内には、黒い浄水フィルターが入っている

水タンク底に設置する活性炭が入った浄水フィルター。フィルターは約150杯が交換目安。ネスレの公式ネットサイトでは、1,296円(税込/2015年11月5日現在)で販売されている

本体上部には、電源ボタンと浄水フィルター交換時期を知らせる「Reset Filter」ボタンを配置。Reset Filterは、長押しで点灯を消せるほか、短く押すことでフロントと水タンクのLED色を次々と切り替え可能。光らせない設定もアリ

切り替えられる色は黄、赤、緑などの全10色。また、自動的に色が切り替わる「グラデーション」と、明かりがつかない「無光」にも設定できる

そして、スペシャル.T My T.の特徴は、何といっても使い方が簡単なこと。お茶を淹れるにはタンクに水を入れ、専用のお茶カプセルを投入し、本体前面のボタンを押せば完了。あとは、お茶が抽出されるのをじっと待つだけ。「お茶ごとのお湯の温度設定は?」と思うかもしれないが、ここがスペシャル.T My T.の凄いところ。専用カプセルには1個1個チップが内蔵されており、このチップで「お湯の温度」や「蒸らし時間」などをマシンが自動で設定する。例えば、緑茶は80℃、紅茶は92℃が抽出に最適といわれているが、これらの温度設定などを気にする必要がないのだ。つまり、カプセルを投入するだけで「完璧な一杯」を作ってくれる。 筆者がスペシャル.T My T.の導入を考えたのも、この自動設定機能が魅力的だったからである。

水タンク部は、簡単に外せるので水の供給や、排水も非常にラク

水タンク部は、簡単に外せるので水の供給や、排水も非常にラク

挿入口のフタになっているレバーを開き、カプセルを投入

挿入口のフタになっているレバーを開き、カプセルを投入

ボタンを押せば抽出が始まる

ボタンを押せば抽出が始まる

ボタンを押したあと、茶葉を蒸らしながらお茶が断続的に抽出されます。緑色の点滅が白く変化すればお茶の抽出が完了!

スロットにカプセルが入っていないと、正面のボタンは白色に点灯。この状態でボタンを押すとお湯が出るので、カップを温めるのに最適。カプセルを淹れると黄色(マイカラー設定時はマイカラー色)に光る

使用後のカプセルを分解すると、お茶の葉とグレーのチップが入っていることがわかります。このチップに「最適な温度」「最適な蒸らし時間」などがセットされている

使用後のメンテナンスも簡単。一日が終わったら給水タンクを浄水フィルターごとジャバジャバと水洗いし、カプセルコンテナに溜まったカプセルを捨てて、カプセルコンテナと水受トレイを洗うだけ。メンテナンスの工程自体が少ないのですが、何より「お茶を飲むたびに作業」するが必要ないので無精者の筆者には非常にありがたい存在だ。

全面の水受けトレイを引き出すと、使用済みカプセルが入ったコンテナも一緒に出てくる仕組み

全面の水受けトレイを引き出すと、使用済みカプセルが入ったコンテナも一緒に出てくる仕組み

コンテナには使用したカプセルが、最大5個ほど入ります。5個以上のカプセルを使用する場合は、一度カプセルを捨ててから使用する

紅茶はもちろん、日本茶に中国茶まで!

ところで、スペシャル.T My T.を使用するにあたって気になったのが「専用カプセル」が必要という点。基本的には、ベーシックな紅茶があればOKな筆者ですが、たまには違うお茶が飲みたい。そして、来客時には美味しい日本茶なども出したいのだ。その点、専用カプセルは、紅茶がアールグレイやダージリンなど4種類。日本茶は煎茶にほうじ茶など5種類、そして中国茶はジャスミンやウーロン茶など3種類。そのほか、ハーブフレーバーティーとハーブルイボスティーが各4種類ずつ。さらに、期間限定で紅茶「ダージリン ファーストフラッシュ」と、ミントをブレンドした緑茶「モロッコ ミント」の2種類のリーフが販売されている。さらに、11月中旬からは、スペシャル.T My T.でしか味わえない「玉露」も登場するらしい。この種類の豊富さは、筆者が本製品を気に入った理由の1つとなっている。

25種類の紅茶や日本茶、紅茶、中国茶、ルイボスティーなどの茶葉が1個ずつ入っている「カプセル バラエティボックス」は、最初に購入するのにピッタリ

筆者が気に入った紅茶はダージリン ファーストフラッシュ。甘みある上品な味に華やかな香りが「まさに紅茶!」というイメージ。もう少しパンチのある味が好きな場合は、イングリッシュ ブレックファストがいいかも

脂っこい料理のときに飲みたくなる「福建省烏龍茶」。ペットボトルのウーロン茶より色が薄く見えるが、味は濃厚で、強い香りと軽い渋みが心地よい。中国茶は、軽やかな香りの「ジャスミンフラワー」も美味しかった

日本茶で気に入ったのは、王道の「煎茶 京の匠福寿園」。甘さの中に香ばしさも感じられる爽やかで複雑な味。オヤツ感覚で玄米の香ばしさを楽しめる「玄米茶 京の匠福寿園」は子供から大人まで好評だった

「デパ地下で紅茶のリーフを選ぶのが趣味」という人には物足りないかもしれませんが、日常的に美味しい紅茶や日本茶が飲みたいという人には十分なラインナップだと思う。とくにうれしいのが、1つずつカプセルに密封されているため、1杯の賞味期限が長いこと。最初なので色々なカプセルを購入したのだが、だいたいが9ヶ月間以上の賞味期限が設けられているので、美味しく飲みきることができるだろう。

筆者は普段、紅茶かコーヒーしか飲まないのだが、和菓子を購入すると日本茶が飲みたくなる。しかし、あまり飲まない茶葉を購入すると、結局使いきれずに葉が劣化するという失敗を繰り返していた。しかし、カプセルならこの問題がなく、色々なバリエーションを楽しめる。また、お茶をポットや急須で淹れると、その場の皆が同じお茶を飲むことになるが、スペシャル.T My T.ならば「私は煎茶で」「私は紅茶」など、自分が飲みたいお茶を飲めるのもうれしい点。来客時は、カプセルをワイワイと選ぶのも楽しい!

ぜひ試してほしいのが、スペシャル.T My T.でしか抽出できない「玉露 京の匠福寿園」。お茶カプセルの価格は、基本的には756円(10個入り/税込)。しかし、玉露は3個入りで2,592円(税込)と、かなり高価!

従来のお茶マシンが「玉露」を抽出できないのは、玉露が50℃以下の低温で抽出するお茶だから。スペシャル.T My T.は、この「人肌より少し熱い」温度帯に対応。淹れたお茶は、まるで海藻類のような濃厚な旨みが! 普通の緑茶とは違いが素人の筆者にもわかった

バリエーションの多さには満足だが、少々困るのは、カプセル本体にお茶の名前が書いていない点だ。箱から出してしまうとお茶の種類がわからなくなるので、どうしても箱に入れたまま保存することになってしまう。そして、この箱が意外にかさ張る。カプセルだけで内容がわかれば、オシャレなボウルなどに入れて保存できるのだが……。この点は今後の改良を期待したい所である。

カプセルに名前が記入されていないため、箱から出してしまうと種類がわかり難い。そのため「あと1個」になっても箱が捨てられず……

なお、カプセルはネスレの公式通販サイトや大手家電量販店/ネット通販で購入可能だが、近所のスーパーやコンビニで購入できないのは、やはり少々面倒。ぜひ、どこでも気軽にカプセルが購入できるようになって欲しいところだ。

「自分好み」の味にも対応

お茶のバリエーション以外で筆者が特に気に入ったのが、お茶の濃度を5段階で変えられること。冒頭で「紅茶が好き」などと書きましたが、胃が弱い筆者はミルクを入れて飲むことが多い。そのため、できれば紅茶はミルクで割っても美味しい濃い味での抽出が理想だったからだ。また、濃い目に入れることができるので、コップに氷を入れて一瞬にしてアイスティーを作ることもできる。

お茶の濃さを5段階から設定できる「My T.」設定。注入前に「−」「+」ボタンに触れてお茶の濃さが変更可能

お茶の濃さを5段階から設定できる「My T.」設定。注入前に「−」「+」ボタンに触れてお茶の濃さが変更可能

標準設定(左側)と「濃い」設定(右側)で淹れたストレートの紅茶とミルクティー。濃い設定だと、ミルクを1/3ほど入れても紅茶の味がボヤけない。ただ、ストレートで飲むと、濃い設定は少し渋いかも

ちなみに、基本的にスペシャル.T My T.は一杯180ccのお茶を抽出するが、以下の動画のようにボタンを長押しすることで少量を抽出することが可能だ。長押し中は、ボタンを押している間だけお茶が抽出され「マイカップ」設定としてマシンに記憶される。一度マイカップを設定したあとは、ボタンを普通に押すと180ml、ダブルクリックするとマイカップ設定量の抽出が可能。このため、我が家ではストレートでお茶を飲むときは180ml、ミルクティーやアイスティーを飲む場合は少量をマイカップとして設定している。

推奨使用方法とは違うのだが……

スペシャル.T My T.は、お茶抽出後すぐにはカプセルを捨てない仕組みになっている。使用後のカプセルをコンテナに落とすタイミングは「次にフタを開けた時」なのだ。実は抽出後はフタを開けなければ、カプセルはセットされたまま。つまり、もう一度電源を入れてボタンを押せば、再抽出できる状態なのである。説明書には「一度使用したカプセルは再利用できません」「十分に抽出できなかったり、味が薄くなることがあります」と書いてあるが……、日本茶も紅茶も、ポットにお湯を再度入れて「二番茶」「三番茶」を楽しむこともある。スペシャル.T My T.では、実際のところはどうだろう? 

ということで、試してみた。結果は、「玄米茶」「煎茶」「スプリーム ダージリン」「ジャスミンフラワー」は、どれも2杯目も色濃く香りもそれなりに楽しめた。「福建省烏龍茶」では3杯目も美味しく飲めたくらい。筆者なりのコツは、2杯目以降は「お茶の濃さ」を一番濃くすること。そして、2杯目をすぐに抽出するよりも、少し置いてから抽出したほうが香りが出やすい。とはいえ、一杯目のほうが美味しいのは間違いはないので、このあたりは自己責任で確認してほしい(笑)。

イングリッシュ ブレックファストを同じカプセルで2回「標準」の濃さで抽出(右が2杯目。試したお茶はほとんど2杯目までなら問題なく美味しく飲めた

ちなみに、カプセルのほとんどが公式サイトで10個入り756円(税込)。1つのカプセルで2杯飲むと、1杯約38円に。これならかなりおトク感がある!?

まとめ

筆者は自宅ではあまり日本茶は飲まなかったのだが、スペシャル.T My T.導入後は、なぜか紅茶より日本茶のおいしさにハマってしまった。そういえば学生のころ家庭科で「煎茶は、お湯を一度茶碗に入れて冷ます」などの手間をかけて抽出しろと言われたような……。今まで茶葉に直接熱湯をかけていた筆者。家で美味しいお茶を飲めていなかったのだろう。

日本茶に限らず、好きなときに好きなだけ好きなお茶を飲めるのは、ちょっとしたことながら非常に贅沢に感じた。そして、来客時に「完璧な一杯」を出せる安心感があるのはありがたいもの。また、ゲストと一緒にカプセルを選ぶのが想定外に楽しいひと時だった。

倉本 春

倉本 春

パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。

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