先日、レポートをお届けした「ベビー&キッズEXPO」と同時開催された、キッチンウェアとテーブルウェアの展示会にも足を延ばしてチェックしてきました。これから話題になりそうなアイテムを盛りだくさんで紹介します!
会場をまわっていて最初に目に入ってきたのは、単機能の調理家電。自家製麺が味わえるヌードルメーカーや新感覚スイーツを楽しめるヨナナスメーカーといった1つのメニュー作りに特化したものが「単機能の調理家電」と呼ばれています。とくに海外メーカーはこの手の製品を精力的に展開しており、「どれほど使う機会があるのだろう」と現実的なことを考えながらも、ワクワクする胸の高鳴りは止められません!
まずは、見ているだけで楽しくなってくる「エッグマフィンメーカー」(アメリカンビーチ)を紹介しましょう。3枚の独立した鉄板があり、マフィンと目玉焼きなどを一度に調理可能。さらに、その鉄板を順番にスライドしたり外していくと、重ねる手間もなくエッグマフィンが完成します。時短にもなるので、朝食マフィンブームの火付け役になるかもしれませんね。
挟むためのマフィンを上下の鉄板にセットし、中段に卵を割り入れます。マフィンを入れる下の鉄板はスペースに余裕があるため、チーズやハム、ハンバーグなどを一緒に投入可能
マフィンの次はクレープです! 一般的にクレープを作る時にはプレートの上に生地を流し込みますが、クロアのクレープメーカーはトレイに入れた生地に熱したプレートを付けるという“逆”の手法。通常の作り方よりも、薄い生地が作りやすいそう。
取っ手を持ちながら、トレイにIN! これだけで適量の生地がプレートに付きます
海外メーカーだけでなく、日本メーカーにも注目の単機能調理家電はあります。生の野菜や果物を乾燥させて野菜チップスやドライフルーツが作れるドライフードメーカー「Marengi Premium」(東明テック)は、近赤外線で食材を乾燥させるのが特徴。一般的なドライフードメーカーに比べると運転時間も短めで、食感の残ったドライフードになるそう。
近赤外線が食材の内部に浸透することにより内側から乾燥させることができ、天日干ししたような仕上がりに。35〜70℃で温度調整できるので、発酵即品や生地の発酵にも活用できます
暑い季節は、そうめんでツルッといきたい! ならば、「そうめんパーティ TOM-09S」(シービージャパン)はいかがでしょうか。そうめん=和風の概念を打ち破るエスニック調のデザインが斬新です。電池式なので、屋外でも楽しむことができますよ。
4色のLEDがランダムに点灯し、流しそうめんをムーディーに楽しめます
食事を楽しんだあとやティータイムには、おいしいコーヒーを一杯。究極にこだわるなら、焙煎も自宅で行いたいものですね。しかし、高度なテクニックや知識が必要だったり、装置が大きいなどの課題も。グレイス・ポイントのコーヒーロースターは、ボタンを押すだけで適切な温度や時間を管理しながら焙煎してくれます。家庭用の100V電源で稼働。
生豆を焙煎したてのコーヒーは、きっとひと味もふた味も違うはず!
美味しいコーヒーの三大ポイントは“煎りたて、挽き立て、淹れたて”なので、焙煎のあとはミルもしてみましょう。電動ミルは粉を落とす際に、周囲に飛んでしまうことがネックでした。そんな課題を低減するために、カリタの電動コーヒーグラインダー「ネクストG」は、粉が出る口に向けてイオンを噴射。これにより、静電気を抑えられ、粉の飛散が抑制できるのです。
イオンを噴射することで、本体にもコーヒーの粉がまとわりつきにくくなるそう
続いては、調理をサポートしてくれるキッチンツールや自慢したくなるような調理器具をご覧ください。
数々のキッチンツールの中で一番使ってみたい! と思ったのが、Zepter「サーモコントローラー」。鍋などのフタに装備すると、調理時間や温度を自動で調節してくれるのです。もちろん、専用のIH電磁調理器とセットで使わないと自動調理は行えないので注意。
フタの最上部にあるのがサーモコントローラー。装着できるのは、同メーカーの鍋だけです。「焼く」「煮る」を全自動で行ってくれ、調理が終わるとIH電磁調理器の電源もOFFに!
調理で手間がかかる食材のみじん切りは、フードプロセッサーを使えばラクラク♪ ジアレッテのブースには電動ではありませんが、カットした食材を受ける容器が保存容器にもなる「ベジタブルチョッパーコンボボックス」や、レバーを引くだけで刻める「ツインでビュンビュンチョッパー&ブレンダ―」が展示されていました。
上から押さえることで野菜をみじん切りにしてくれる「ベジタブルチョッパーコンボボックス」。カットされた食材が溜まる容器にはフタが付いており、タッパーのように使用することができます。容器は4個、同梱
「ツインでビュンビュンチョッパー&ブレンダ―」は、フタにあるレバーを引くと中の刃が回転して野菜をカット。付属のブレンダーを刃と交換するとホイップ作りもできます。1台2役はうれしいですね
容器つながりで、マハロカンパニー「PAINA POT」も紹介しておきましょう。昨年から展開しているエアーバブル式の密閉容器のシリーズに、中を仕切れるインナーカップとインナートレイが登場。
4.3Lという大容量の密閉容器はなかなかないので「PAINA POT」は重宝していますが、インナーカップとインナートレイというオプションアイテムが追加されたことで使い勝手がぐっとよくなりました
フライパンや鍋で気になったのは、ブランド・サイレックスのもの。発がん性が懸念されるコーティング素材を使用しておらず、安全性が高いのが魅力です。両面セラミックコーティングでこびりつきにくく、内側につなぎ目がないので手入れがしやすいのも特徴。
フライパンや鍋にはあまりないカラーもたまらない!
デザインにときめくのは海外メーカー製だけではありません。四日市萬古焼の窯元の1つ「竹泉窯」ブースに展示されていた無水調理鍋「Waterlid pot」と、「Cazuela」という目玉焼き用の小さなスキレット風フライパンも要チェックです。
「Waterlid pot」は、高価で重い鋳鉄のホーロー製の無水鍋よりも軽くてリーズナブルなセラミック製
カラバリとイラスト入りのデザインが目を引く「Cazuela」は、複数揃えたくなりますね
すでにコーヒー豆を粉にする電動ミルを紹介しましたが、今度は手動のものを2製品ピックアップ。どちらもカリタの製品で、木を使った味のあるデザインとなっています。
ミル本体と粉受け用の器部分にマグネットが装備されており、ワンタッチで分離できます
桐ダンスのようなコーヒーミルは外国人ウケがよさそう
おいしい料理を作ったら、テーブルセットにも気を配りたいもの。思わずため息がでるような憧れちゃうテーブルウェアを見てください!
ナチュラル&シャビーな木製家具やテーブルウェアで女性ウケするアイテムを数多く展示しているMa Maisonで、「コレはなんだろう?」と気になったのが、黒いプレート。これは、盛り付けた食材に熱を伝えにくく、保冷状態を保つことができる特殊な石材・コールドストーンを使用したプレートです。ほかにも、フランスパン用のカッティングボードやワイングラスホルダーなどもおしゃれでときめきました。
コールドストーンは、チーズやスモークサーモンなどのオードブルやお刺身を盛り付けるのに最適
フランスパンを切るカッティングボードを利用すれば、周囲にカスが飛び散らずに済みますね。ガイド付きで均等にカットできるのも便利
ワインボトルにはめ込んで両サイドにワイングラスをセットできるホルダーは、ただ穴の開いた木のボードなのに利便性は高い!
イタリアの「Vetro Felice」も“おもてなし食器”として注目したいブランドです。器の表面にラメがコーティングされているのが特徴のガラス食器のシリーズ「グリッター」は、どんな食事を盛り付けてもゴージャスに演出してくれそう。
高級そうな見た目とは反して、16cmプレートは1,500円(税別)とリーズナブル
和食器ながら北欧食器テイストな色付けとモダンさで人気が高まる波佐見焼ブランドの数ある窯元の中から「aiyu」に注目! ユニバーサルデザインを取り入れた食器「e-シリーズ」に、ホーロー食器のようなカラーリングを採用した新商品が登場しました。
一見、和食器に見えないカラフルさですが、陶器の温かみも感じます
「Hana」という瀬戸焼には、ヨーロッパのアンティークのような和食器がありました。モダンな和食器を好む料理好きな人のあいだでは上で紹介した波佐見焼ブランドが人気ですが、「Hana」も注目を集めそうです。
クラシカルな雰囲気の洋食器風和食器が次のブームとなるかも!?