牛島義之のアウトドアのススメ

キャンプで失敗せずごはんを炊きたい人に!イワタニ「カセットガス炊飯器 HAN-go」が推せる

2021年4月に発売されると同時に大きな注目を集め、一時、在庫僅少になったほど人気なイワタニ「カセットガス炊飯器 HAN-go」(以下、HAN-go)。カセットガスを使う仕様なので屋外で使えるうえ、電気炊飯器のようにスイッチを押すだけでごはんが炊けます。今回、ようやくレビューする機会を得たので、使用感と炊き上がったごはんの味を確かめてみました。キャンプでの炊飯に自信がない方、要チェックです!

アウトドア炊飯器「HAN-go」って、どんなもの?

一般的にガス炊飯器は、電気炊飯器よりも火力が強いため、おいしいごはんが炊けると言われています。今回紹介するHAN-goはカセットガスを使って、一般的なガス炊飯器のような炊き上がりを実現。炊飯容量は1〜5合で、カセットボンベ1本あたり炊飯回数は、1合の場合で約19回、5合の場合で約8回です。

サイズは約275(幅)×275(奥行)×334(高さ)mmと縦長なデザイン。シックなカラーのアウトドアギアが多い中、オレンジというカラーは斬新で、楽しい雰囲気も演出してくれそうです

サイズは約275(幅)×275(奥行)×334(高さ)mmと縦長なデザイン。シックなカラーのアウトドアギアが多い中、オレンジというカラーは斬新で、楽しい雰囲気も演出してくれそうです

重量は約5kgと重めですが、燃焼器具と釜が一体化されていることを考えたら、相応の重さなのかもしれません

重量は約5kgと重めですが、燃焼器具と釜が一体化されていることを考えたら、相応の重さなのかもしれません

本体は、ごはんを炊く部分(上部)と燃焼部(下部)の2つのパーツに分かれていますが、左右に付いているつまみで固定できるので、一体化して持ち運び可能

本体は、ごはんを炊く部分(上部)と燃焼部(下部)の2つのパーツに分かれていますが、左右に付いているつまみで固定できるので、一体化して持ち運び可能

本体を分離し、炊飯時に使用するパーツを集めた状態。パーツは大きく分けると、本体上部、燃焼部(下部)、炊飯釜、内ぶたの4つです

本体を分離し、炊飯時に使用するパーツを集めた状態。パーツは大きく分けると、本体上部、燃焼部(下部)、炊飯釜、内ぶたの4つです

内ぶたは、本体上部の外ぶたに取り付けて使用します

内ぶたは、本体上部の外ぶたに取り付けて使用します

炊飯釜はアルミダイキャスト製。内側は焦げ付きにくいようフッ素樹脂加工が施されています

炊飯釜はアルミダイキャスト製。内側は焦げ付きにくいようフッ素樹脂加工が施されています

燃焼部中央にはバーナーヘッドを装備。火力は約693〜1140kcal/h(1〜5合)で、炊飯する米の量に応じて調節できます。また、中央にある感熱部が炊飯釜の温度を感知し、炊き上がったら自動消火するので、つきっきりで火加減などを見守る必要はありません

燃焼部中央にはバーナーヘッドを装備。火力は約693〜1140kcal/h(1〜5合)で、炊飯する米の量に応じて調節できます。また、中央にある感熱部が炊飯釜の温度を感知し、炊き上がったら自動消火するので、つきっきりで火加減などを見守る必要はありません

燃料はカセットガス。前後の扉を開けてカセットボンベをセットします。後扉からカセットボンベを入れ、前扉からきちんと取り付けられているかどうかを確認しましょう。ちなみに、使用できるのはイワタニのカセットガスのみです

燃料はカセットガス。前後の扉を開けてカセットボンベをセットします。後扉からカセットボンベを入れ、前扉からきちんと取り付けられているかどうかを確認しましょう。ちなみに、使用できるのはイワタニのカセットガスのみです

カセットボンベ接続部には、ボンベが加熱されて内部が高圧になると自動的にボンベが外れる「圧力感知安全装置」や、風や吹きこぼれで火が消えると自動的にガスの供給を止める「立ち消え安全装置」を装備。キャンプでも安心して使えます

カセットボンベ接続部には、ボンベが加熱されて内部が高圧になると自動的にボンベが外れる「圧力感知安全装置」や、風や吹きこぼれで火が消えると自動的にガスの供給を止める「立ち消え安全装置」を装備。キャンプでも安心して使えます

カセットガスが燃料ですが、連続放電させて着火するために乾電池が必要。付属の単3形乾電池(1本)をセットしておきましょう

カセットガスが燃料ですが、連続放電させて着火するために乾電池が必要。付属の単3形乾電池(1本)をセットしておきましょう

「HAN-go」で、ごはんを炊いてみよう

さっそく、HAN-goでごはんを炊いてみます。炊飯性能を確かめるには、白米を炊くのがいちばん! 1合単位で5合まで炊けますが、今回は2合分を炊飯してみましょう。なお、1合なら約12分、5合なら約18分で炊き上がるそうです。

炊飯釜に研いだ米を入れて水を注ぎます。キャンプ場ではテーブルを水平に保つことが難しく、正確な水量を入れづらいのですが、この炊飯鍋には2か所に目盛りが付いているので正しく準備できるでしょう

炊飯釜に研いだ米を入れて水を注ぎます。キャンプ場ではテーブルを水平に保つことが難しく、正確な水量を入れづらいのですが、この炊飯鍋には2か所に目盛りが付いているので正しく準備できるでしょう

炊飯釜に研いだ米を入れて水を注ぎます。「やわらかめ」「かため」の目盛りも付いているので、好みの食感で炊き分け可能。ということで、今回は、2合の米をかためで炊いてみましょう。なお、浸水工程はプログラムされていないので、春〜夏なら30分以上、秋〜冬なら60分以上、浸水させる必要があります

さらに、「やわらかめ」「かため」の目盛りも付いているので、好みの食感で炊き分け可能。ということで、今回は2合の米をかためで炊いてみましょう。なお、浸水工程はプログラムされていないので、春〜夏なら30分以上、秋〜冬なら60分以上、浸水させる必要があります

30分浸水させた米の入った炊飯釜を本体にセット

30分浸水させた米の入った炊飯釜を本体にセット

米の量に適した火力に調節するため、炊飯する米の合数に「火力調節レバー」を合わせます

米の量に適した火力に調節するため、炊飯する米の合数に「火力調節レバー」を合わせます

ガスを供給するための「器具せんつまみ」を「ON」にセット

ガスを供給するための「器具せんつまみ」を「ON」にセット

火花を飛ばしてガスに着火させるため、「点火レバー」を押し下げます。パチパチと連続放電の音がしてから、1〜2秒押し続けましょう

火花を飛ばしてガスに着火させるため、「点火レバー」を押し下げます。パチパチと連続放電の音がしてから、1〜2秒押し続けましょう

本体前面にある点火確認窓から炎の状態をチェック。晴れた屋外では炎が少々見づらいですが、確認することはできます

本体前面にある点火確認窓から炎の状態をチェック。晴れた屋外では炎が少々見づらいですが、確認することはできます

炊飯開始から約7分で、ポコポコと沸騰する音がし始めました。そして、さらに2分後、排気口や外ぶたの隙間から湯気が出てきて、ごはんのいい香りも漂い始めます

炊飯開始から約7分で、ポコポコと沸騰する音がし始めました。そして、さらに2分後、排気口や外ぶたの隙間から湯気が出てきて、ごはんのいい香りも漂い始めます

炊飯を開始してから12分20秒で炊き上がりました。自動で点火レバーが「バンッ」という大きめの音とともに「消」の位置に戻るので、近くにいれば炊き上がりのタイミングはわかります。炊き上がったあと、すぐにふたは開けずに約15分蒸らしましょう

炊飯を開始してから12分20秒で炊き上がりました。自動で点火レバーが「バンッ」という大きめの音とともに「消」の位置に戻るので、近くにいれば炊き上がりのタイミングはわかります。炊き上がったあと、すぐにふたは開けずに約15分蒸らしましょう

炊き上がったごはんがこちら。艶やかで、粒もしっかりと立っています

炊き上がったごはんがこちら。艶やかで、粒もしっかりと立っています

しゃもじを入れた感じでは、ごはんはふっくらと、ちょうどいい硬さと粘りで炊き上がっている印象

しゃもじを入れた感じでは、ごはんはふっくらと、ちょうどいい硬さと粘りで炊き上がっている印象

釜底のごはんをチェックしてみると、水量や火力、炊飯時間がきちんと管理できているので、おこげはできていませんでした

釜底のごはんをチェックしてみると、水量や火力、炊飯時間がきちんと管理できているので、おこげはできていませんでした

実際に食べてみると、ごはんがふっくらしていて甘みも感じます。「かため」で炊飯したので、その分、粘りが少ないごはんになるかと思っていましたが、粒感がありながら適度に粘りもあり、理想的な炊き上がり。このごはんはきっと丼物に合うに違いない! ということで、「鮭の親子丼」を作ってみたところ、大正解。ちなみに、鮭は焚き火で焼くと、焚き火の香りが移って香ばしくてとてもおいしくなるので、キャンプでおすすめです

実際に食べてみると、ごはんがふっくらしていて甘みも感じます。「かため」で炊飯したので、その分、粘りが少ないごはんになるかと思っていましたが、粒感がありながら適度に粘りもあり、理想的な炊き上がり。このごはんはきっと丼物に合うに違いない! ということで、「鮭の親子丼」を作ってみたところ、大正解。ちなみに、鮭は焚き火で焼くと、焚き火の香りが移って香ばしくてとてもおいしくなるので、キャンプでおすすめです

HAN-goには保温機能が搭載されていないので、残ったごはんはおにぎりにしてクーラーボックスに保存しておくといいでしょう。翌日は、そのまま食べるよりも、焼きおにぎりにしたり、だし汁をかけてお茶漬けにするとおいしくいただけますよ

HAN-goには保温機能が搭載されていないので、残ったごはんはおにぎりにしてクーラーボックスに保存しておくといいでしょう。翌日は、そのまま食べるよりも、焼きおにぎりにしたり、だし汁をかけてお茶漬けにするとおいしくいただけますよ

家でも「HAN-go」!

HAN-goはアウトドアだけでなく、屋内でも使えます。自宅にある電気炊飯器のサブ機として使えるほか、たまにしかごはんを炊かないなら、HAN-goをメイン炊飯器にするのもアリ。白米だけでなく、玄米や分づき米、胚芽米にも対応するほか、具材を入れた炊き込みごはんなど、普通の炊飯器と同じようにいろいろな炊飯メニューを楽しめます。

今回自宅で炊くのは、鶏肉や油揚げなどを入れた鶏五目ごはん。米の量は2合ですが、出汁を入れるので水量は少なめにし、30分浸水させたあと、調味料と具材を入れて炊きます

今回自宅で炊くのは、鶏肉や油揚げなどを入れた鶏五目ごはん。米の量は2合ですが、出汁を入れるので水量は少なめにし、30分浸水させたあと、調味料と具材を入れて炊きます

白米と同じように、炊き上がったら15分ほど蒸らしてできあがり。米粒が均等にふくらんだごはんが炊き上がりました

白米と同じように、炊き上がったら15分ほど蒸らしてできあがり。米粒が均等にふくらんだごはんが炊き上がりました

調味料を入れたからか、おこげができました。おこげのある炊き込みごはんはテンションが上がります

調味料を入れたからか、おこげができました。おこげのある炊き込みごはんはテンションが上がります

炊き込みごはんも粒感と粘りのバランスがよく、大満足の食感。鶏肉もふっくらとしていおいしい。おこげの香ばしさと具合などのうまみが詰まったこの1杯、最高です

炊き込みごはんも粒感と粘りのバランスがよく、大満足の食感。鶏肉もふっくらとしていおいしい。おこげの香ばしさと具合などのうまみが詰まったこの1杯、最高です

保温機能はありませんが、食卓で炊いてそのまま置いておけば、おかわりをするのに席を立たなくて済みます。テーブルが狭いと、少々圧迫感はありますが……

保温機能はありませんが、食卓で炊いてそのまま置いておけば、おかわりをするのに席を立たなくて済みます。テーブルが狭いと、少々圧迫感はありますが……

まとめ

キャンプで炊きたてのごはんを食べたいけれど、鍋で炊くと失敗しそうなので、麺類やパンにしているという人もけっこう多いようです。最近は「ライスクッカー」と呼ばれる、炊飯に特化した鍋も登場していますが、それでも焦がさないように加熱にちょっとしたコツが必要。その点、HAN-goなら心配なし! 水量と火力調節の設定を間違えなければ、まず失敗することはありません。誰でも簡単に、つきっきりになることなくキャンプで炊きたてごはんが楽しめます。

ただし、家庭用の電気炊飯器のように浸水工程までプログラムされていないため、事前に米を水に浸しておく作業が発生します。炊飯の予約もできないので、普通の炊飯器と同じ感覚では使えないかもしれませんが、家でも屋外でもガス火で炊くごはんが味わえるのは大きな魅力。また、電気やガスが止まってしまうような災害時にも役立つので、1台購入してもいいのでは!?

牛島義之

牛島義之

アウトドア雑誌の副編集長職を経てフリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、グッズ、クルマ、旅行などレジャー関連を中心に執筆している。

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