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普及が進むワイヤレスイヤホン。なかでも今年は「完全ワイヤレス」がキテる!!

ゆるやかに縮小気味のヘッドホン・イヤホン市場。ワイヤレスモデルが人気の中心に

アップル「AirPods MMEF2J/A」

アップル「AirPods MMEF2J/A」

スマートフォンの普及とともに市場が大きく拡大した「イヤホン・ヘッドホン」市場。しかし、その普及が一段落した今、市場全体の規模自体は、ゆるやかに縮小気味のようだ。

図1:「イヤホン・ヘッドホン」カテゴリーのアクセス推移(過去2年)

図1:「イヤホン・ヘッドホン」カテゴリーのアクセス推移(過去2年)

図2:「スマートフォン」カテゴリーのアクセス推移(過去2年)

図2:「スマートフォン」カテゴリーのアクセス推移(過去2年)

図1は、「価格.comトレンドサーチ」で見た「イヤホン・ヘッドホン」カテゴリーのここ2年間におけるアクセス推移だ。これを見ると、2年前から全体のアクセス数はゆるやかに下がっていることがわかる。実はこの傾向は「スマートフォン」カテゴリーのアクセス推移(図2)とほぼリンクしており、スマートフォンの普及が本カテゴリーに大きな影響を与えていることがうかがえる。

図3:「イヤホン・ヘッドホン」カテゴリーの人気ランキング(2017年11月22日時点)

図3:「イヤホン・ヘッドホン」カテゴリーの人気ランキング(2017年11月22日時点)

このように、全体としては市場が縮小傾向に転じている「イヤホン・ヘッドホン」であるが、売れ筋製品の傾向は、以前からかなり大きく変化してきている。図3は、2017年11月22日時点の「イヤホン・ヘッドホン」カテゴリーの人気ランキング上位製品だが、売れ筋ランキング・注目ランキングとも、上位5製品はすべてワイヤレス製品で占められていることがわかる。少し前までは、必ずワイヤード製品が上位にランクインしていたことを考えると、この数か月で一気にワイヤレスモデルの人気が高まったと言えるだろう。

図4:完全ワイヤレスイヤホン・主要人気モデルの売れ筋ランキング推移(3か月)

図4:完全ワイヤレスイヤホン・主要人気モデルの売れ筋ランキング推移(3か月)

というのも、実はこの秋、ソニー、BOSE、JBLといった伝統的な音響メーカーから相次いで、ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンの新モデルが発売されており、なかでも、「完全ワイヤレスイヤホン」と呼ばれる、全てのケーブルを廃止した製品が人気を集めているからだ。実際、現在の売れ筋ランキングでも、2位のアップル「AirPods MMEF2J/A」、3位のソニー「WF-1000X」、6位のBOSE「SoundSport Free wireless headphones」、9位のJBL「FREE」の4モデルが完全ワイヤレスイヤホンとなっており(図4)、しかも、アップル「AirPods MMEF2J/A」を除く3モデルが、この10〜11月に発売されたばかりの新製品なのだ。新発売の製品がここまで一気に人気になることは、同カテゴリーでも珍しく、いかに完全ワイヤレスイヤホンに対する人気・需要が高まっているかを印象づけるものとなっている。

図5:主要5メーカー別のアクセス推移(過去2年)

図5:主要5メーカー別のアクセス推移(過去2年)

なお、図5は、過去2年間における、「イヤホン・ヘッドホン」カテゴリー主要5メーカー別のアクセス推移を示したもの。これを見ると、メーカー自体はソニーが圧倒的な人気となっており、他を寄せ付けない強さを誇っている。ワイヤードモデル、ワイヤレスモデルとも、最近のソニー製品は人気があり、全体として評価も高い。今年10月に投入された新モデルも軒並み高い注目を集めており、このジャンルにおけるソニーの強さはしばらく揺るがなそうだ。

ノイキャン機能搭載のソニー「WF-1000X」が人気。ただ、一部で通信不安定との声も

ソニー「WF-1000X」

ソニー「WF-1000X」

図6:完全ワイヤレスイヤホン・主要人気モデルのアクセス推移(3か月)

図6:完全ワイヤレスイヤホン・主要人気モデルのアクセス推移(3か月)

では、最近人気となっている完全ワイヤレスイヤホンについて、より詳しく見ていこう。図6は、完全ワイヤレスイヤホン・主要人気モデルのアクセス推移を示したもの。これを見ると、ほぼ1年前、イヤホン端子を廃したアップル「iPhone 7」の発売からしばらく後の2016年12月16日に発売されたアップルの「AirPods MMEF2J/A」が、ほぼ唯一、この市場を強く牽引していたが、10月7日にソニーの「WF-1000X」が発売されると、これが一気に人気となる。その後、1か月くらいで勢いは収束してきたが、これに代わって、11月3日にはBOSE「SoundSport Free wireless headphones」が発売され、さらにJBL「FREE」がこれに続く展開で徐々に人気を上げてきており、この4モデルを中心に市場が形成されている状況だ。ちなみに、いずれの製品も、基本的なスペックや使い方は変わらないが、ソニー「WF-1000X」のみは、小型ながらノイズキャンセリング機能に対応した点が大きな特徴となっている。

図7:完全ワイヤレスイヤホン・主要人気モデルの最安価格推移(3か月)

図7:完全ワイヤレスイヤホン・主要人気モデルの最安価格推移(3か月)

図7は、上記4モデルの最安価格推移を示したもの。この中では、JBL「FREE」がもっとも安く、13,824円の最安価格をつけている。もっとも高いのは、BOSE「SoundSport Free wireless headphones」で28,800円。アップル「AirPods MMEF2J/A」と、ソニー「WF-1000X」で比べると、「WF-1000X」のほうが4,000円近く高いが、まだ発売直後ということと、ノイズキャンセリング機能を搭載していることを考えると、ほぼ同価格帯と言ってよいだろう。もちろん、一般的なワイヤレスイヤホンと比べると、若干価格は割高だが、利便性のよさから、完全ワイヤレスイヤホンが選ばれる傾向にある。(※最安価格はすべて2017年11月22日時点のもの)

図8:完全ワイヤレスイヤホン・主要人気モデルの満足度推移(3か月)

図8:完全ワイヤレスイヤホン・主要人気モデルの満足度推移(3か月)

図8は、上記4モデルの満足度推移を示したものだ。ベンチマークとなるのは、約1年前に発売されたアップル「AirPods MMEF2J/A」だが、こちらのユーザー満足度は4.51となかなか高めだ。発売されたばかりのBOSE「SoundSport Free wireless headphones」、JBL「FREE」の2モデルも、現状ではこれを上回るほどの満足度で、購入したユーザーからの評価はいずれも高い。唯一目立つのは、人気のソニー「WF-1000X」の満足度が、現状では3.9と、ライバル製品と比べるとかなり乖離がある点だ。(※満足度はすべて2017年11月22日時点のもの)

これについて、ユーザーレビューを詳細に読み込んでいくと、評価をくだしている多くのユーザーが満点の5点ないしは4点をつけているいっぽうで、数名の方が1点などの厳しい点をつけていることがわかる。その悪評価の内容は、「通信の不安定性」ということのようだ。「少しプレイヤーと距離が離れるだけで切断されることが多々、これは本当に致命的な欠点ですね」「他の方のレビューにもありますが、右側の音がよく途切れます。経験上よく切れる場所は、都内の混雑した駅の構内やホーム、信号機の近く。満員電車の中ではたまに途切れる程度ですが、駅のホームではなぜか頻繁に切れます」などの報告がある。ただ、これは利用状況にもよるようで、「ほとんど途切れない」「さほど気にならない」というユーザーの声も多く、明らかな欠陥とは断定できないものの、少々気になる状況だ。購入予定の方は、よくチェックしていただきたい。なお、本機の大きな特徴であるノイズキャンセリング機能に関しては、いずれのユーザーも高く評価している。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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