「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界で先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。
米アマゾンは、同社の音声アシスタント「Alexa」を搭載するスマートスピーカー「Echo」が、アップルの音楽サービス「Apple Music」に対応すると発表しました。
アメリカでは2018年12月17日から「Echo」シリーズでApple Musicを利用できるように
アマゾン「Echo」は、同社の音楽サービス「Amazon Music Unlimited」以外に「Spotify」や「AWA」といった音楽ストリーミングサービスに対応していますが、ここにアップルの「Apple Music」が2018年12月17日から加わることになりました。今のところアメリカ国内のみの予定で、日本を含む国での提供は未定となっています。
提供が開始されれば、「Alexa、 〜をApple Musicでかけて」といった音声コマンドが「Echo」で利用できるようになります。
アップルは「Echo」の競合となる「HomePod」をアメリカで発売中であり、「Echo」への「Apple Music」提供は、「HomePod」の販売に影響を与えかねません。また、他社のデバイスから自社サービスを利用させる方法は、アップルらしくない戦略です。
しかし、アメリカで最も利用されているスマートスピーカー「Echo」に「Apple Music」を提供することは、「Apple Music」のユーザー数増加など、懸念点以上に大きなメリットがあるということでしょう。
ソース:アマゾン
アメリカのカートゥーンネットワーク「アダルトスイム」、アニメ配信サービス「クランチロール」が、映画「ブレードランナー」のアニメシリーズ化を発表しました。
映画「ブレードランナー」がアニメシリーズ化
アニメ化される新作のタイトルは「Blade Runner – Black Lotus」。1話30分の全13話が配信されます。舞台は、「ブレードランナー 2049」の17年前となる2032年で、「ブレードランナー 2049」をベースにした話になるといい、過去シリーズに登場したキャラクターも登場します。
製作は日本のSola Digital Artsが担当し、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズの神山健治、そして「Appleseed」の荒牧伸志氏が監督を務めます。また、「ブレードランナー 2049」の前日譚にあたる短編アニメ「ブレードランナー ブラックアウト 2022」で監督を務めた渡辺信一郎が、クリエイティブプロデューサーとして名前を連ねています。
本作の公開日時は未定。アメリカだけではなく、日本でも公開していただきたいものです。
ソース:Twitter
マイクロソフトは、ARゴーグル「HoLolens」およびARシステムの技術提供を含む4億8000万ドル(約545億円)の契約をアメリカ陸軍と交わしたことが明らかになりました。
マイクロソフトが開発するARゴーグル「HoLolens」。アメリカ陸軍向けには、一般市場モデルとは異なるモデルが出荷されます(画像はマイクロソフトより)
Bloombergによると、マイクロソフトは今後2年間にわたって2500台の「HoloLens」を提供し、最終的に10万台以上の「HoloLens」を販売する可能性もあるとのことです。
アメリカ陸軍は、一般市場向けモデルに備わる機能に加えて、実際の戦場で使用可能な暗視や熱感知システムを導入した軍事向け「HoloLens」の購入を希望。マイクロソフトの幹部は「AR技術は、今までより多く、質の高い情報をアメリカ陸軍にもたらし、より適切な意思決定を行えるようになる」と契約の目的について説明しています。
今回の契約受注には、マイクロソフトだけなく、Googleが出資するAR企業のMagic Leapも動いていたといいます。しかし、開発者モデルを2018年にリリースしたばかりのMagic Leapではなく、長きに渡ってAR開発を続けてきたマイクロソフトに軍配が上がりました。
ソース:ブルームバーグ