選び方・特集

iPhoneとの相性は? 予算3000円のイヤホン5機種 聴き比べ特集

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ボーカルが聴きやすい超人気イヤホン PHILIPS「SHE9710」

PHILIPSのSHE9710

PHILIPSのSHE9710

特徴

8.6mm径のダイナミック型ユニットを採用した、人気のカナル型イヤホン。人間工学に基づいてデザインされた、角度付きのアコースティックパイプと、肌触りのいいイヤーチップなど、装着感についてもよく練られた製品。今回ピックアップした製品のなかで、長時間つけても疲れにくい、自然な着け心地のする製品だった。逆にそうした圧迫感を感じない着け心地であるものの、遮音性は想像していた以上に高く、騒々しい環境でなければ多少音量を絞っても問題ないレベルだ。音漏れについても標準的な水準をキープしている。

音のクオリティについては、世界で50名ほどしかいないPHILIPSの音質をチェックするサウンドエンジニア「ゴールデンイヤー」たちが、開発初期から携わっており厳正に審査しているという。特徴的なのは、本体には設けられた空気孔「ターボバス孔」。空気の流れによって、深みのある豊かな低音を再現している。

ハウジングに装飾がないシンプルなデザインだが、4色の本体カラーバリエーションをラインアップ。ブラック「SHE9710」、ホワイト「SHE9711」、レッド「SHE9712」、ブルー「SHE9713」を用意している。

音質インプレッション

軽やかな歌声が印象的なサウンド。ボーカルがとても聴きやすく、男性・女性問わず、ポップス、ロック、ジャズ、声優のキャラクターソングまで幅広く、アーティストの声を素直に届けてくれる。ボーカルの再現性については、低価格イヤホンの中では健闘しているモデルと言えよう。低音も良質で、太いところは太くし、細いところはそれなりに仕立てられているため、メリハリはある。いっぽう、高音はそこまで抜けないが、響きがあり、低音に比べて表情は豊かだ。

iPhone 6との相性は?

男性ボーカルが前にでてくるような中域の厚さ、メリハリのある低音がクッキリしたベースラインを浮き立たせ、非常にスピード感がある音。iPhone 6との相性はよく、特に、ロックやポップスなどがよいと感じた。

光沢感のあるハウジングだが、全体的にシンプルなデザインだ

光沢感のあるハウジングだが、全体的にシンプルなデザインだ

イヤーピースを外したノズル部

イヤーピースを外したノズル部

ノズル部には、少し角度が付けられたアコースティックパイプを採用

ノズル部には、少し角度が付けられたアコースティックパイプを採用

イヤーピースはS/M/Lの3種類で、Mサイズが標準で装着されている。プラグはL字型

イヤーピースはS/M/Lの3種類で、Mサイズが標準で装着されている。プラグはL字型

パッケージ。付属品の中にはキャリングケースが付く

パッケージ。付属品の中にはキャリングケースが付く

装着例

装着例

1台で2つの音質を楽しめるお得なモデル muix「IX1000」

MuixのIX1000

MuixのIX1000

特徴

iSOUNDが手がけるMuix(ミュイクス)ブランドのカナル型イヤホン。独自のAir Cycle Control Technologyにより、1台でふたつの音色が楽しめるのが特徴だ。その仕組みは、ハウジング上部に設けられたスライド式スイッチにある。これを右に回すと「ACTIVE BASS」モードに、逆側の左に回すと「FLAT SOUND」モードに変更できる。切り替えは指で操作することが可能だ。

ACTIVE BASSモードでは、ベース音を力強く、ビート感を増やし迫力のある音色に。いっぽうのFLAT SOUNDでは、低域と高域のバランスを重視して、音源そのものの魅力を楽しめるという。3,000円台の低価格イヤホンながら、聴く音楽のジャンルや、その時の気分によって、2つの音色を切り替えて楽しめるのは、なかなか魅力的なギミックではないだろうか。

ハウジングはプラスチック製だが、工作精度も高く、見た目はそれほど悪くない。また、カラーバリエーションとして、ブラック、ホワイト、レッド、グリーンの4色が用意されているため、好みの色を選ぶこともできる。ケーブルは、今回選んだモデルの中では唯一のフラットタイプとなる。プラグ側には断線しにくい加工が施されている。
プラグは4極のステレオミニ。楽曲の再生/一時停止や曲送り/戻しが行える、iOS/Andoroid対応のリモコンも装備している。また、リモコンにはマイクが内蔵されているため、音楽を楽しむだけでなく、携帯電話に着信があったらすぐハンズフリーのイヤホンマイクとしても使用できる。

音質インプレッション

まとまりのあるフラットなサウンド。音の繊細さやS/Nは価格なりのクオリティだが、かといって大味な音になっておらず、低域から高域までバランスよく仕上げられている。打ち込み系、ボーカル、クラシックと、わりとソースを選ばず楽しめるものとなっている。ベースなどの音はFLAT SOUNDでも太く聴こえ、隠し味として低音を少しばかり強調している感じがある。さらに低音を欲しい場合は、ACTIVE BASSモードに切り替えればOK。なお、上位モデル「IX3000」に比べて、全体的に芯のしっかりしたサウンドで、キャラクターは明るめだ。

iPhone 6との相性は?

よくも悪くもプレーヤーの特徴が比較的ストーレートに出るため、iPhone 6のノリのよさを楽しめるイヤホンだと思う。聴いてみた限りでは、スネアドラムの音が太く、高域の余韻にも奥行きがあるのがよいところだと感じだ。相性という面では良好である。

背面に搭載されているのが音質の切り替えスイッチ

背面に搭載されているのが音質の切り替えスイッチ

イヤーピースを外したノズル部

イヤーピースを外したノズル部

マイク内蔵ケーブル

マイク内蔵ケーブル

4極のステレオミニピンを採用。プラグはL字型で断線防止の加工もされている

4極のステレオミニピンを採用。プラグはL字型で断線防止の加工もされている

イヤーピースはS/M/Lの3種類で、Mサイズが標準で装着されている

イヤーピースはS/M/Lの3種類で、Mサイズが標準で装着されている

パッケージ

パッケージ

装着例

装着例

アルミボディでしっかりしたボトムを演出 ZERO AUDIO「CARBO BASSO」

ZERO AUDIO「CARBO BASSO(ZH-DX210-CB)」

ZERO AUDIO「CARBO BASSO(ZH-DX210-CB)」

特徴

量感豊かな重低音と澄んだ中高域再生を実現するという、8.5mmのドライバーユニットを搭載した重低音モデル。3,000円台の低価格イヤホンの中では、メタルハウジングを採用したしっかりした作りが特徴的だ。ハウジングは、削り出しのアルミニウムと、カーボンファイバーを重ねあわせた複合ボディ「コンポジットハウジング」。共鳴振動を抑えるガッチリしたハウジングの作りにより、クリアなサウンドを実現しているとのこと。ちなみに、製品ページでは軽量と書かれているが、同じ価格帯の他の製品と比べてみると少し重い。だが、フィット感を損なうほどの重さではない。

ボディはドラム缶のような円筒形だ。表面にはカーボンファイバー特有の織り目模様がついている。カラーバリエーションはなく、ブラック一色のみ。パッと見は無骨な感じのするデザインだが、作りはていねいだ。

ケーブルには、一般的な銅線より品質が上の、OFC(Oxygen Free Copper/無酸素銅)ケーブルを使用。OFCとは、酸化物などの不純物を取り除いた99.95%以上の純度を持つ銅のことで、伝送ロスを少なくしピュアな音源伝送を可能にする。オーディオ用ケーブルではおなじみの素材だ。ケーブルはフレキシブルで少し絡まりやすい印象もある。また、残念なところは、比較的ケーブルが断線しにくいL字型を採用しているが、+アルファがなかったことだ。たとえば、接合部にやわらかい素材でさらに被覆するなどの工夫があってもよかったと思う。

音質インプレッション

しっかりしたボトムが特徴的なサウンド。ドラムスやストリングスの低音でも、それぞれの味を残しつつ量感を底上げしてくる。適度に締りがあり、ぼやけた感じもないため、ブーミーな感じはそこまでしない。けれどもクラッシクではやや低音が誇張され気味になるため、好みが分かれるだろう。ボーカルは比較的厚めで、思っていた以上に前にでてくる。高音もほどよく“ ノリノリなサウンド”を楽しませてくれるイヤホンだ。

iPhone 6との相性は?

iPhone 6で聴いてみても、ボトムに特徴があり、迫力が大きく増す印象。AK Jrでの印象と比べるとややブーミーになり、元のニュアンスも多少デフォルメされるが、イヤホンの性格はしっかりと出る。迫力の低音を楽しめた。

円筒形状のアルミボディ

円筒形状のアルミボディ

イヤーピースを外したノズル部

イヤーピースを外したノズル部

プラグはL字型でケーブルの根元部分はほぼそのままの状態だ

プラグはL字型でケーブルの根元部分はほぼそのままの状態だ

イヤーピースはS/M/Lの3種類で、Mサイズが標準で装着されている

イヤーピースはS/M/Lの3種類で、Mサイズが標準で装着されている

パッケージ

パッケージ

装着例

装着例

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