日産 セレナの実燃費テストを編集部員Sが実施したので、その結果をお伝えしたい。
実燃費テストの走行パターンは、「市街地」「郊外路」「高速道路」の3種類でそれぞれ計測。走行ルートは、「市街地」が新宿から八王子までの渋滞の激しい約30kmのルート。「郊外路」は、八王子から高尾山を過ぎ、相模湖から道志みちにはいって奥相模湖付近から折り返す、信号が少なく快走路からワインディングまで変化に富む約50kmのルート。「高速道路」は、相模湖インターから新宿までの約60kmのルートとなる。
テストで使用したセレナのグレードは、試乗テストと同様に標準ボディの「G」グレード。カタログ上のJC08モード燃費は「16.6km/L」だ。
日産「セレナ」市街地における実燃費結果:「11.2km/L」
燃費テスト当日の国道20号は、起点となる新宿から中間地点の府中まではかなりの渋滞に見舞われ、燃費は10km/L前後で推移していたが、府中から八王子まではクルマが流れ始めて燃費が向上し、「11.2km/L」という実燃費結果となった。
日産「セレナ」郊外路における実燃費結果:「13.8km/L」
郊外路では、信号のない平坦な快走路で12〜13km/L、ワインディングで上っている際の燃費は8〜9km/L前後であった。車重の重さから、特にワインディングではアクセルを踏んでも加速が鈍く、深くアクセルを踏み込む必要が生じてしまい、結果として燃費はかなり悪化した。下りについては、ほとんどアクセルを踏み込む必要がなく、燃費は思ったよりも上昇し、結果としては「13.8km/L」となった。
日産「セレナ」高速道路における実燃費結果:「20.3km/L」
高速道路は比較的混雑していたが、渋滞などで停止することはなく、おおむね60〜70km/hで一定のスピードであったために燃費値は大きく上昇し「20.3km/L」という結果となった。
カタログ燃費(JC08モード):16. 6km/L
市街地の実燃費:11.2km/L
郊外路の実燃費:13.8km/L
高速道路の実燃費:20.3km/L
総合実燃費:15.1km/L
セレナの機能や装備と価格のバランスを考えると、標準ボディの「X・Vセレクション」(267万4,080円)が最も買い得だろう。両側スライドドアに電動開閉機能が備わり、インテリジェントキーや3列目シートのスライド機能なども装着される。実用装備を充実させるいっぽうで価格は割安だ。オプションも充実しており、プロパイロットが装着できるのも魅力だ。ハイウェイスターについても、標準ボディと同様に「Vセレクション」(293万4,360円)を推奨したい。
現在、セレナの納期は、おおむね1か月以内だ。サイド&カーテンエアバッグをオプション装着すると少し長くなるが、それでも1.5か月程度だろう。