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運転がうまくなる!? スバヲタ感涙“STI謹製”ドライビンググローブ

“手汗かき”の運転にはグローブが必須

自動車ライターのマリオ高野です。

自分は基本的にビビりなせいか「手汗」をよくかくタイプなので、乗るクルマによってはドライビンググローブの装着が欠かせません。


手汗の多い自分が運転する際に、ドライビンググローブを装着したくなるクルマとは、表皮が硬めの本革巻きステアリングを装備した、パワーステアリングの手応えが重めのクルマです。

たとえば、愛車の初代スバル・インプレッサWRXがそれに該当します。


スバル・インプレッサWRXのステアリングは、イタリアの人気ブランド「ナルディ」。細身の本革巻きでカッコいいのですが、汗でぬれた手で持つと滑りやすいのが難点。25年も前に買ったクルマなのでパワーステアリングが重く今乗ると安定感に乏しいため、速度が高まると冷や汗をかくので、なおさらドライビンググローブが必要になります。

そこで以前は「ミケロッティ(michelotti)」というブランドのドライビンググローブを愛用していました。大手のカー用品店で入手でき、デザイン、質感ともに気に入っていたものの、耐久性はあまり高くなく、おおむね半年で破れるなどして寿命を迎えます。半年ごとに買い替える消耗品でした。

ステアリングの径が細くて硬いタイプでは、ドライビンググローブが必需品。かつては四六時中装着していました

かつて愛用していたミケロッティのグローブ。これはこれでいいグローブでしたが、生地が薄いので、耐久性に難がありました。今ではカー用品店でも見かけなくなってしまいました

その後、比較的新しい2台目のクルマとして買ったインプレッサG4(先代モデル)は、今どきのクルマらしくパワーステアリングの手応えは軽く、革巻きではないので素手で運転しても困ることがなくなったので、ここ数年はドライビンググローブを使わなくなっていました。

新世代のドライビンググローブにびっくり

しかし、SUBARUのモータースポーツ統括部門のSTI(スバルテクニカインターナショナル)から去年発売された新世代のドライビンググローブを試着してからというもの、にわかにドライビンググローブ装着欲が高まったのです。

黒をベースに、随所にチェリーレッドを配置したSTIらしい配色。ほかにブルーもあります。ベルトを留めるスナップボタンも、チェリーレッドの革でくるまれています

見た目にはゴツい印象ですが、触るとしっとりと柔らかく新品からすぐ手になじみます

見た目にはゴツい印象ですが、触るとしっとりと柔らかく新品からすぐ手になじみます

本革巻きとの相性は最高ですが、ウレタンステアリングにもピッタリとフィット。手のひらとステアリングとの密着感が心地よいです

ステアリングを握るとフィットしやすい形状を徹底追求。旧富士重工業やSTIで車両開発実験部部長として活躍した辰己英治氏の手の動きが自然に再現できるのだとか!

高額なのには理由がある

自分の皮膚の延長にあるような一体感を伴うグローブをつけながら運転すると、手とステアリングの密着性が高まり、運転そのものがより楽しく、そしてラクになることを思い出しました。

STIのドライビンググローブは以前から発売されていましたが、今回紹介する商品の値段は以前のモデルの4倍、3万円超え! 企画段階で社内から反対意見が出たそうですが、それだけの高額になった理由があります。

まずは、素材と作りが従来品と抜本的に異なります。厳選されたニュージーランド産のディアスキン(鹿革)を使用し、国内のなめし屋さんで独自の「なめし」とフッ素系の防水加工をすることで、鹿革本来の柔軟性や通気性、しっとりとした肌触りはキープしたまま、水や油をはじき、汚れにくく耐久性を高めることができるそう。

鹿革には伸びる方向と伸びない方向があるなど、部位によって異なる特性があるので、それを判断しながら32ものパーツに裁断して、熟練職人の手作業により極浅で縫い合わせ、最後の工程では立体的な動きを考慮しながらていねいにアイロンがけを行い、シワを伸ばして完成。

素早い操作にもしっかり応答。車庫入れ時など、右手だけでステアリングをクルクル回すような動きにも追従します

ウレタン製のシフトノブの操作フィールも向上。マニュアルトランスミッション車ならドライビンググローブの価値はさらに高まります

肌触りをよくするために内側にキュプラという、一般的にスーツの裏地に使用される再生繊維を貼り、ベルトを留める部分にゴムをいれることで手首サイズの調整がしやすい構造になっています。

縫い合わせる糸は、カバンなどに使われる強靭(きょうじん)な皮革用糸「ビニモ」を使用し、ハードユースにも耐えられるように仕上げているというので、数年は普通に使えるでしょう。

フィット感がいいのにサッと脱ぎやすいのは内側素材のキュプラのおかげ。ステアリングから伝わる路面情報をより鋭敏にキャッチできるようになる効果も

生産は、日本国内の手袋生産シェアの90%以上を占める香川県さぬき市にあるグローブブランド「CACAZAN」で1つずつ縫い上げられます。

知る人ぞ知る香川の職人ブランド「CACAZAN」製。もちろんSTIからの要望や注文も織り込まれています

知る人ぞ知る香川の職人ブランド「CACAZAN」製。もちろんSTIからの要望や注文も織り込まれています

安全性の向上にも役に立つ!

私が以前愛用していたグローブは手汗を吸って乾燥するとシワになって縮んでしまい、劣化や損傷の原因になっていましたが、このドライビンググローブはまるで水分を含んでいるかのようにしっとりとしており、乾燥させても縮んだりシワになったりしませんでした。

私のように手汗をかかない人でも、ドライビンググローブを装着することによって得られる密着感により、ステアリングの操作は確実にやりやすくなります。滑らずしっかり密着することでステアリングを操作する力が少なくて済む効果も見逃せません。

お値段3万円超はちょっと高く感じますが、個人的には6千円ほどの製品を半年で買い替えていたのを思えば決して高くないともいえます。装着感や質感からして、少なくとも半年でダメになっていたグローブの数倍は長持ちしそうなので、ドライビンググローブを常に装着する人にとっては高い買い物ではないと感じられるでしょう。

一般的に、プロドライバーと呼ばれる職業では手袋やグローブを装着して運転するケースが多いことからも、ドライビンググローブの装着に安全性の向上や疲労軽減の効果があるのは明らかです。運転に対する意識も高まることから、安全性の向上にも確実に寄与するので、ドライビンググローブを装着する習慣のなかった人にも強くオススメしたいですね。

マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。2台の愛車はいずれもスバル・インプレッサのMT車。

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