毎日寒いですね…みなさんいろいろな寒さ対策をしていると思いますが、筆者のおすすめは激辛料理で体内から燃え上がること! というわけで今回は、身近な激辛料理の定番「麻婆豆腐」を食べ比べて、辛さ別に分類してみようと思います!
スーパーや通販で買える激辛麻婆豆腐の素8種類を取りそろえました。辛さの系統、コクなどの味もチェックしながら辛さを比べていきましょう! 辛いもの好きな人はもちろん、苦手な方にとっても有益な情報になると思います。
おなじみのブランドから本格四川ブランドまで8種類そろえてみました
目次
激辛初心者向け
(1)味の素 Cook Do四川式麻婆豆腐 中辛
(2)エスビー食品 李錦記 麻婆豆腐の素 中辛
激辛中級者向け
(3)味の素 Cook Do黒麻婆豆腐 中辛
(4)丸美屋 贅を味わう麻婆豆腐の素 辛口
(5)日本ハム 中華名菜 四川辛口 麻婆豆腐
激辛マニアック向け
(6)新宿中村屋 辛さ、ほとばしる麻婆豆腐
(7)ユウキ食品(youki) 四川マーボソース/辛口・花椒粉付
(8)ヤマムロ 陳麻婆豆腐
辛さのチャートを作成! 自分に合うものを探してみて
まずは導入編です。激辛初心者でも食べやすい2商品からご紹介。初心者とはいえ激辛なので、最初から辛いですよ。食べていると体が火照ってくる程度の辛さです。
まずは中辛から行ってみましょう。おなじみCook Doです
味の素
参考価格:197円(税込)
3〜4人前
・ひき肉入り
106.5g
しょうゆ、植物油脂(大豆油、ごま油、米油)、甜麺醤(テンメンジャン)、にんにく、豆板醤、砂糖、豆鼓(トウチ)、ラー油、発酵調味料、でん粉、食塩、チキンエキス、チキンオイル、唐辛子、花椒、調味料(アミノ酸)、糊料(こりょう)(加工でん粉、キサンタン)、パプリカ色素、酸味料、(小麦を原材料の一部に含む)
とろみが強く濃厚な感じです。後からくる辛さが心地いい!
中華料理の素でおなじみ、Cook Doの「四川式麻婆豆腐 中辛」です。色合いはやや黒っぽく、そしてかなりとろみの強いソースになっています。家庭用麻婆豆腐の素ってとろみがあるものが多いですよね。ただ今回紹介する麻婆豆腐の素の中でここまでとろみが強いのはこれだけです。その分まろやかさが加わり辛さを抑えているという感じですね。とろっとした麻婆豆腐が好きならおすすめです。
かのトゥーランドット臥龍居監修の麻婆豆腐の素です
エスビー食品
参考価格:238円(税込)
2〜3人前
・ひき肉なし
原材料:砂糖、しょうゆ、粉飴、中華大豆みそ、豆板醤、米酒、ごま油、塩蔵唐辛子、ごまペースト、魚しょう、香辛料(唐辛子、ガーリック、花椒、こしょう、ちんぴ、シナモン)、食塩、しょうが、米酢、トマトペースト、ラー油、大豆油、エシャロット、カラメル色素、増粘剤(加工でん粉、キサンタン)、調味料(核酸)、香料、(原材料の一部に小麦を含む)
見た目の色合いよりは辛さの刺激は少ないです。ただ味はかなり濃いめ
やはり基本はオンザライス! ごはんにかけて食べるのが一番ですね。
次に辛いのが、「トゥーランドット臥龍居」の脇屋シェフ監修による麻婆豆腐の素です。ひき肉は別に用意するタイプ。合いびき肉推奨とのことで用意して作ってみました。赤い色合いでしたが、思ったほど辛さの刺激は少なく、むしろ中華みその甘塩っぱい感じのするソースでした。でも口にほんのわずかに残る、豆板醤とラー油のピリっとした感覚がいいですね。今回は中辛を使用しましたが、中辛でも普通の人にはかなり辛いと思います。
さて中級編は辛さにパンチの効いた3種類です。ここらへんになってくると、花椒の口に入れたときの辛さがだいぶ効いてきます。鼻に汗をかいてくる感じですね。辛いのを食べながら熱いスープを一緒に飲むと、さらにホットになれますよ!
同じCook Doでもこちらは黒い麻婆豆腐です
味の素
参考価格:197円(税込)
3〜4人前
・ひき肉入り
120g
炒め鶏ひき肉、豆板醤、しょうゆ、大豆油、豆鼓、砂糖、食塩、にんにくパウダー、チキンオイル、チキンエキス、花椒、小麦たん白発酵調味料、こしょう、唐辛子、デキストリン、糊料(加工でん粉、キサンタン)、調味料(アミノ酸)、カラメル色素、香料
赤い麻婆豆腐に慣れてきたら黒の口当たりの辛さを満喫しましょう
黒麻婆豆腐というだけあって、見た目は黒いです。花椒と豆鼓(トウチ)の黒さでしょうか。最初に紹介した同じCook Doの赤い麻婆豆腐に比べると口に入れた瞬間の辛みが違います。こちらのほうが最初から辛く、刺激的ですね。でもすぐに慣れてきて、うま味と辛みが一緒になってくるのが快感です。
ご存じ丸美屋からは「贅を味わう」シリーズをチョイスしました
丸美屋
参考価格:270円(税込)
2〜3人前 1袋入り
・ひき肉入り
・花椒付き
180g
原材料:調味ソース/豚肉、野菜(長ねぎ、しょうが、にんにく)、大豆油、豆板醤、しょうゆ、発酵調味料、甜麺醤、豚脂、砂糖、豆豉、ねぎ油、唐辛子、醸造酢、エキス(カキ、チキン)、こしょう、たん白加水分解物、食塩、香味油、山椒、コリアンダー、調味料(アミノ酸等)、増粘剤(キサンタン)、カラメル色素、酸味料、甘味料(ステビア)、香辛料抽出物、(原材料の一部に小麦、ごまを含む) 別添/山椒
丸美屋という印象だけでいったら、その辛さにやられます。後味をひく辛さが絶妙!
「マーボといったら丸美屋」とCMであるとおり、今まで丸美屋といえばとろみのあるやさしい味の“ザ・家庭用麻婆豆腐の素”として認知しておりましたが、この「贅を味わう」シリーズはいわばプレミアム麻婆豆腐の素という位置づけです。キャッチフレーズの「鮮烈な辛さ、重厚なコク」に恥じない味わいで、3種類の豆板醤に加え、中国を代表する調味料を複数調合し、ぜいたくなコクとうま味を楽しめました。そしてこれは丸美屋の中でもトップクラスの辛さ。すいません正直なめていました。と謝ってしまうくらい辛いです。
おなじみ陳建一氏監修。唯一の要冷蔵麻婆豆腐の素です
日本ハム
参考価格:322円(税込)
3人前×2回分
・ひき肉入り
・花椒付き
【具】豚肉、豆板醤、醸造酒、しょうゆ、植物油、マーラージャン、にんにく、ラー油、甜麺醤、豆鼓、香辛料、卵白末/調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉)、カラメル色素、(一部に卵・乳成分・小麦・大豆・豚肉を含む)
【別添花椒粉】香辛料
色合いはやや黒め。山椒のピリリ感と豆板醤の甘さのバランスが最高です
ごはんに飽きたら、ラーメンにかけての麻婆ラーメンはいかがですか? しょうゆ味の薄口ラーメンにかけるのがおすすめです
中華の鉄人 陳建一氏監修による麻婆豆腐の素です。四川料理を忠実に再現した本品。今回の中で唯一の要冷蔵麻婆豆腐ですが、具材入りで後は豆腐だけ用意すればよく、一番手間がかからず作れ、また2回分入っているというコスパの高さも魅力です。陳建一氏秘伝の豆板醤や甜麺醤を使用とのことですが、見た目ほどの辛さの刺激はなく、むしろほんのりと甘い口当たりでついつい箸が進んでしまいます。豆腐を入れすぎるとちょっと水っぽくなってしまうので注意ですが、ほどほどの辛さとうまさを味わえるバランスのいい麻婆豆腐の素です。
ここからは辛いものが苦手な人には決しておすすめできない領域です。それでもなお刺激を求めたい人はヘブンズゲートを開いてください。そして中華なのに何事か? と思うかもしれませんが、カレーにラッシーのごとく、この麻婆豆腐たちには飲むヨーグルトを一緒に飲みながら食べることを強くおすすめします。翌朝の胃腸のことを考えて準備をしていきましょう。
長期熟成豆板醤のうま味と辛み! 別途四川山椒の小袋が付いています
新宿中村屋
希望小売価格 220円 (税込 237円)
辛口
2〜3人前 1袋入り
・ひき肉入り
・四川山椒0.5g別添
155g
材料:ソース/食肉(豚肉、鶏肉、牛肉)、食用油脂(なたね油、ラード)、豆板醤、しょうゆ、香辛料、粒状植物性たん白、砂糖、魚しょう、発酵調味料、ビーフエキス、豆豉、ポークブイヨン、増粘剤(加工でん粉、増粘多糖類)、調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、パプリカ色素、紅麹)、(原材料の一部に乳成分、小麦を含む)別添スパイス/山椒(さんしょう)
赤いソースが食欲をそそります。口の中に残る刺激的な辛さを堪能あれ
新宿中村屋の麻婆豆腐です。タイトルに偽りなく本格的な辛さです。ソースもかなり赤く、また豚、鶏、牛の3種のひき肉入りなので味も濃厚でコクもあります。そしてこの辛さは食べた瞬間に辛い! という感じではなく、時間とともに辛さが増していくタイプ。なのでうまいうまいと食っていると辛さのピークが突然口の中を侵食し始めます。でもこれがマニアック編の醍醐味(だいごみ)というところ。次第に鼻に汗をかき始め、体が温まっていくのがわかりますよ。
もう見るからに赤くて辛そう。でもやみつきになる辛さ
ユウキ食品(youki)
希望小売価格(税別) ¥480
辛口
2袋入り
・ひき肉なし
・花椒小袋付き
50g×2
四川マーボソース:植物油、豆板醤(唐辛子、食塩、そら豆、小麦粉)、豆鼓(大豆、食塩、小麦粉)、しょうゆ、食塩、唐辛子、調味料(アミノ酸) 【添付花椒粉】花椒
色は赤いですが、思ったほど刺激は強くないです。用意するひき肉と豆腐の量で辛さの調整ができそうです
中華調味料の雄、ユウキ食品(youki)の本格四川麻婆豆腐です。家庭用でよくある麻婆豆腐の素ってとろみが付いているものが多いのですが、本格四川は一切とろみなし! ソースとひき肉があいまってドロっとしたソースにはなりますが、口に残るようなとろみはありません。そう、本当はまろやかさなど一切ないのです。そこにあるのは刺激的な辛さと、それでもなお食べたくなるコクのある味なのです。この素は原産が中国で、まさに本格。唐辛子、花椒、豆豉のバランスよい辛さがたまりません。
4袋入りというコスパもいい商品です。辛いもの好きなら一度はチャレンジ!
ヤマムロ
参考価格:643円(税込)
辛口
4袋入り
・ひき肉なし
・花椒粉付き
50g×4袋入り
原材料:なたね油、豆板醤、唐辛子、豆鼓、食塩、しょうゆ、調味料(アミノ酸) 別添:花椒粉 (原材料の一部に小麦・大豆が含まれております)
飲むヨーグルトは必須です! 胃を守りながら美味な辛さを味わいましょう
ゆでたてのうどんにぶっかけての麻婆豆腐うどんです。汁なしで食べましょう
今回の8種類の中で最も辛かったのがこちらの商品です。さすが四川最強と呼ばれる陳麻婆豆腐。これも食べているうちにじんわりと辛さがやってくるタイプですが、一度来た辛さはもう口の中から抜けません! でも食べる手を止められないほどうま味もありますよ。豆腐多め、ひき肉多めにして調理して食べるのがおすすめです。ひき肉は鶏肉を混ぜておくと、ややマイルドになります。
ということで、1週間にわたり毎晩麻婆豆腐を食べ続けたのですが、実は最初に一番辛い陳麻婆を食べてしまいました。しかも飲むヨーグルトなしで…。翌日はちょっとおなかが大変なことになりましたが、これを最初に食べてしまった後は、ほかの辛さはあまり気にならないほどでしたよ。
さて、食べ比べた結果、どの素がどういう系統の辛さで、激辛度がどれくらいなのかのチャートを作ってみました。辛いものがあまり得意でない方は左半分にある商品を、逆に辛いものが大好きという方には右のほうをオススメします。
最後に、個人的なベスト3を発表させてください。さきほど、陳麻婆豆腐を辛い辛いと言ってしまいましたが、もちろん辛いだけでなく、うま味もしっかりあって、ごはんが進む進む! 辛い=ウマいだなと実感しました。
1位 (8)ヤマムロ 陳麻婆豆腐
2位 (5)日本ハム 中華名菜 四川辛口 麻婆豆腐
3位 (4)丸美屋 贅を味わう麻婆豆腐の素 辛口
特にひき肉入りの中華名菜は手間もかからず、あっという間にうまい麻婆豆腐ができるのでおすすめです。みなさんも、激辛麻婆豆腐で体を温めてみてはいかがでしょうか!
趣味も仕事もゲーム漬けだった人生から脱却を図り模索中。ホビーや生活雑貨記事などを書かせていただきます。