トリュフと言えば、世界三大珍味のひとつ。高級食材としても知られており、なかなか本物を味わうのは難しいイメージがありますよね。しかし、最近では「トリュフ風味」の調味料がたくさん売られており、トリュフ味を手軽に楽しむことができます。そこで今回は、そんなトリュフ調味料を6種類そろえ、どのくらい高級感を味わえるのか試してみました!
スーパーで数百円で手に入るものから、高級感あふれる瓶入りまで……!
そもそも「世界三大珍味」のひとつである、ということくらいは知っていても、トリュフ自体がどんなものか実はよく知らないという方も多いかもしれません。
トリュフはキノコの一種。しかし人工的に栽培することはできず、自然に発生したものを見つけて採ることしかできないのだそうです。
しかも土の中に埋まっているので、メス豚に見つけてもらう方法が一般的です。トリュフをなぜメス豚が見つけられるかというと、トリュフの香りは「発情したオス豚の香りと似ているから」なんだとか……!
トリュフには大きく分けて「黒トリュフ」と「白トリュフ」があります。この2つは色が異なるだけではなく、実は希少性にも大きな差があります。
黒トリュフはその多くがフランス産で12月下旬〜2月下旬にかけて収穫されます。加熱してソースにしたり、スライスして料理のトッピングに使われたりすることが多いようですね。
黒トリュフ
いっぽうの白トリュフはほとんどがイタリア産です。10月下旬〜11月下旬にかけての短い間にしか収穫されません。基本的には生で食べることが多く、ゆえに長期保存もできず、黒トリュフと比べて価格が高騰しやすいのが特徴です。
白トリュフを使ったパスタ料理
黒トリュフの価格の相場としては100gで約35,000円前後、白トリュフは100gで 50,000円前後とも言われています。さすが高級食材ですね!
それでは以下で6つの商品を比較していきましょう。
今回はクラッカー&クリームチーズにのせて比較してみました
永谷園 おとなのふりかけ 薫るトリュフ風味
かなり大きな海苔と、トリュフスライスをイメージしたふりかけが入っています!
お茶漬けやふりかけでおなじみの永谷園が販売する「おとなのふりかけ」シリーズ。実は発売30周年を記念した、期間限定の商品なのだそう。価格は今回試した中では最もお手頃ですが、なんと3パックしか入っていないので、ふりかけとしてはかなり高級な部類に入ります。パッケージには「卵かけごはんにかけて「おとなのTKG」にする食べ方が推奨されています。
トリュフは入っているのか成分をチェックしてみると、
ん?トリュフは入っていない様子……!
「調味顆粒」として、すき焼きシーズニングやビーフエキス、粉末しょう油や粉わさびなどで「トリュフ風味」を再現しているようです。
ほのかに香るトリュフのようなにおい……! 見た目はお茶漬けですね
・トリュフっぽさ:★☆☆☆☆
・高級感:★☆☆☆☆
・幸せ度:★☆☆☆☆
・味の特徴:口に入れるとほんのりトリュフの香りがします。トリュフは入っていないのに不思議……! しかし、がっつり舌を通過するのは海苔の味とふりかけ特融のうましょっぱさ。ごはんとの相性は抜群だろうなと思いました!
サマートリュフ ソース(黒トリュフ ソース)
贅沢に「トリュフの実」がごろごろ入っている高級感がやばい!
マッシュルーム、ブラックトリュフ、ブラックオリーブなどを組み合わせてオリーブオイルに漬け込んだ、ぎっしりと身のつまったトリュフソースです。肉にかけてもよし、ドレッシング代わりにかけてもよしと汎用性が高いのが特徴。黒トリュフの香りを存分に堪能できる濃さが魅力です。
トリュフは入っているのか成分をチェックしてみると、
イタリア中央部のトスカーナ産サマートリュフが入っています!
見た目は”つくだ煮感”がありますが、食べると……!?
・トリュフっぽさ:★★★★★
・高級感:★★★★☆
・幸せ度:★★★★☆
・味の特徴:口いっぱいに広がるトリュフ感が最も高かったのがこの商品。濃厚な「トリュフ!!!」という風味とキノコの食感が最も本物に近いだろうなという感じがしました!
ジャパンソルト トリュフソルト 白
白トリュフの実がかなり大粒で入っています!
フランス産の天日塩に白トリュフを混ぜこんだ商品。塩としては25gで800円前後と高価ですが、かなり香りが強いので何にかけても手軽に高級な味に変えることができるのが人気です。特に人気の食べ方は、ファストフードのフライドポテトにかけて高級感を味わうというもの。
トリュフは入っているのか成分をチェックしてみると、
香料も入っているものの、白トリュフもバッチリ入っています!
チーズにかけるもんじゃないのはわかっています
・トリュフっぽさ:★★★☆☆
・高級感:★★★☆
・幸せ度:★★★☆☆
・味の特徴:もちろん塩なので、ほかの調味料よりも強くしょっぱさが感じられるのですが、その塩味がよりトリュフ味を引き立てているように感じました。塩なのでトリュフとのバランス的に一番トリュフ味を感じなさそうな気がしますが、やはり白トリュフだからか口の中に香りがぶわっと広がる感覚は強烈にありました。
工房カワイ トリュフドレッシング&ソース
見た目は、油としょう油がまざったような感じです
日本人の口に合うように、しょう油ベースで味付けされた、トリュフの香りが際立つドレッシングソース。肉料理やサラダ、さらには白身魚、オムレツなどとも相性がよい万能ソースです。さらさらと液体状なので何にでもかけやすいのが特徴です。
トリュフは入っているのか成分をチェックしてみると、
トリュフの記載がありますが、序列がうしろのほうに記載されているので少量なのかもしれません
中央にへこみをつけて流し込んでみました
・トリュフっぽさ:★☆☆☆☆
・高級感:★☆☆☆☆
・幸せ度:★☆☆☆☆
・味の特徴:期待していたほどのトリュフ感は感じられず、しょう油と玉ねぎの味が強かったのはドレッシングだからかなと思いました。「あんまりトリュフ感が強すぎるのはちょっとね」という方には隠し味としてトリュフが効いているくらいがちょうどいいと感じるかもしれません。
盛田 トリュフソース
とろ〜りとした見た目です。みたらしに近い感じ?
しょう油ベースのすっきりした甘さのソースに黒トリュフのチップが入っています。ステーキやローストビーフ、パスタや卵かけごはんなどさまざまなものにかけることで、料理の味を格段に高級感の増した風味にすることができます。
トリュフは入っているのか成分をチェックしてみると、
黒トリュフが入っています
こちらも中央にへこみ。ドレッシング&ソースより粘度があります
・トリュフっぽさ:★★★☆☆
・高級感:★★☆☆☆
・幸せ度:★★☆☆☆
・味の特徴:「【4】工房カワイ トリュフドレッシング&ソース」と似ているのですが、実はこちらのほうがトリュフ感は強め。黒トリュフチップが入っているため、より濃厚な味わいです。ステーキやローストビーフにかけることが推奨されていましたが、確かに肉に合いそうな感じでした!
地中海フーズ 白トリュフオイル
さらさらとした無色に近い透明なオイル!
40mlで2,000円以上とかなり高価! 白トリュフの天然エキスをオリーブオイルに封じ込めたうえに、白トリュフ片も入っているオイルです。ただでさえ高級な白トリュフの中でも、世界最高級のピエモンテ州アルバ産の白トリュフを使用しているということで、期待できそうです。かなり濃いので、食べる直前に1滴程度を料理に加えるだけでOK。
トリュフは入っているのか成分をチェックしてみると、
白トリュフと白トリュフエキスが入っています! だから高価!
よく見ると白トリュフ片が中に入っています……!
こちらも中央にへこみ。香りがめちゃめちゃ強い! 幸せ!
・トリュフっぽさ:★★★☆☆
・高級感:★★★☆☆
・幸せ度:★★☆☆☆
・味の特徴:さすが、お値段が最も高いだけあるというか、最も上品なトリュフ味を楽しめました。味の比較のためかなり多めにかけたのですが、強すぎず、ほんのりと口におしつけがましくなく広がりつつも、トリュフとしての存在感はしっかり残していってくれます。
最後に、すべての調味料を贅沢に使って憧れの「トリュフTKG」を作ってみました。
これは……! いつもの卵かけごはんがたいそうアップグレードされた感じがします!
6種を比較してみた筆者のお気に入りは、コスパのいい「サマートリュフ ソース(黒トリュフ ソース)」。工夫次第でさまざまな料理にアレンジして使えそうです。
皆さんもぜひお好みに合わせて、プチ贅沢したい日のおうちごはんにぴったりなトリュフ調味料を見つけてみてくださいね!
恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。Twitter:@KA_HO_MA