初夏を迎えた今、旬の青梅。自宅で梅ジャムや梅酒を作りたくなる季節です。
梅酒が大好きな筆者は、今年、梅酒づくりにチャレンジしてみたいと思ったのですが、「日本酒で梅酒を漬けると焼酎やホワイトリカーよりも、味がよりまろやかになっておいしいらしい」と聞いて、がぜん興味が湧いてきました!
日本酒の梅酒……おいしそう!(写真はイメージです)
梅酒といえば、本来はホワイトリカーや焼酎で漬けるのが一般的。
それを日本酒で漬けるとどんな味になるのでしょうか?
用意した材料はこちらです。
梅と容器と砂糖とお酒です
まずは梅酒を漬けるためのコンテナ。しっかりと密閉できるものがマスト。
瓶タイプのものもありますが、これはプラスチック製なので本体が軽いのもポイントです。
容量は3Lを選びました
そして青梅です。5月〜6月のシーズンであれば比較的入手しやすいですが、シーズンオフは冷凍されているものや、このように甘露煮になっているものを探す必要があります。今回材料を手配したのは1月だったため、ひすい梅の甘露煮タイプを入手しました。
梅がなければ始まらない
そして、日本酒です。今回の梅酒づくりで、最も注意しなければいけないのが日本酒!
なんでもいいわけではなく、必ず20度以上のアルコール度数があるものを選ばなければいけません。
一般的な日本酒は15度前後のものが多いのですが、20度以下のアルコールを使って家庭で果実酒を漬けると酒税法違反(!)となってしまうため、必ず20度以上のものを選びましょう。
梅酒用の清酒「梅ちゃん」
アルコール度数20度です!
ちなみに、そのまま飲んでみるとかなりキツイ!
喉にカッとくる強さがあり、そのまま楽しむには厳しい味です……。
最後に氷砂糖です。日本酒1.8L、梅1sに対し、砂糖は300〜800gが目安とのことで、今回は500gで漬けることにしました! 焼酎などで漬ける梅酒に比べ、日本酒には糖分が含まれているため、お砂糖控えめでいいそうですが、お好みで調整してくださいね。
分量はお好みでどうぞ
それでは梅酒を漬けていきましょう!
ですが、梅酒が飲めるようになるまでには最低でも3か月かかります。
まずは、漬けるコンテナを消毒します。煮沸消毒が理想ですが、大きな瓶では難しいため、アルコール消毒をしてキッチンペーパーで拭きとる方法でもOK。なお、吹き付けたアルコールは完全に拭き取りましょう。
今回は除菌スプレーを使いました
次に、梅と氷砂糖を交互に入れていきます
梅と氷砂糖をすべて入れたら、日本酒をゆっくりと注いでいきます。
日本酒を注ぎ終えたら、フタをしっかりと閉めて完成です!
できるだけ涼しく、直射日光の当たらない場所で3か月以上保管しましょう。
2日後には氷砂糖が完全に沈んでいました。砂糖が見えている間は2〜3日に1回はゆっくりと瓶を回し、中身を混ぜます
その後の経過を見ていきましょう!
見た目は変わってくるのでしょうか?
1か月後
漬けて1か月後にはこんな感じです。氷砂糖は完全に溶け、お酒の色が濃くなりました。
2か月後
2か月後にはさらに色が濃くなり、梅が漬かってきているのがわかります。
3か月後
3か月後は少し琥珀色に変化し、梅もいい感じにしんなりと漬かってきました!
3か月経過したら飲めるようになります。さっそく飲んでみましょう!
おお、おいしい!
お酒の強さはなくなり、まろやかになって甘さがしっかり全体に染みわたっています! 市販のものよりも梅の味がダイレクトに感じられ、さらに豊潤な甘味&旨味を感じることができました。また、時間が経つにつれ(漬かり具合が変わるにつれ)味がだんだんまろやかに変わるのも楽しめました。
ロックでも飲みやすく、ぐいぐいと飲めてしまいます。
暑くなるこれからの季節には、ソーダ割りもおいしく飲めそうですよね!
さらに1年以上漬けることで、よりまろやかな味に変化していくそうで、ゆっくりとその味わいの変化を楽しめるのもおもしろい!
少しずつ味わいの変化を楽しみながら、じっくりと「育てる梅酒」、今年はぜひチャレンジしてみませんか? 飲めるのは、ちょっと先になってしまいますが……。
恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。Twitter:@KA_HO_MA