お米が原料のアルコールといえば日本酒。しかし、米で仕込んだビールがあると聞き、いても経ってもいられず、さっそく取り寄せて飲んでみました。米どころ・新潟県にあるブルワリー“スワンレイクビール”が醸造を手掛ける“越乃米こしひかり仕込みビール”
こちらのブルワリーは、本商品以外にも国内外のコンテストで数々の受賞歴があります。そしてその商品ラインアップのなかでも異端の商品がこのビール。原材料に表記されているのは、麦芽、ホップ、そして米。米は一般的なビールでもコーンスターチなどと一緒に副原料として使用されていますが、よりシンプルな素材で、米の種類にこだわったというところに違いがあるようです。
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原材料の2番目に“米”の表示があります! |
商品名のとおり、米は地元の“新潟・笹神の特別栽培コシヒカリ”を使用。貯蔵行程で熟成させる“ラガー”タイプのビールで、明るい黄金色とスッキリとしたのど越しが特徴とのこと。
飲んでみた感想は、とにかく上品! 雑味が少なく、確かに後味にお米っぽさを感じます。ビールの味わいとのど越しに続いて、日本酒のようなまろやかな風合いもあり、二層の奥ゆきのある味覚が楽しめます。
また、ビールの命とも言われるのが“水”。越後の名水と言われる阿賀野川の清らかな伏流水にFFCセラミックと呼ばれる水を使用しているとの謳い文句のとおりに、確かにミネラル分をたっぷり含んだふくよかな水の美味しさが感じられます。キレが特徴のラガービールですが、アンバー系のふくよかさを感じるのはそのせいかもしれません。
メーカー製に比べると確かにちょっとお高いビールですが、相応のこだわりと価値を感じる商品。ご褒美の一杯にストックしておきたい逸品です。