“おうちごはん”をおいしくする必勝法は、調味料をちょっと贅沢なものにすることにあると最近気づきました。調味料といっても、エスニック料理などで使う、1回使っただけでは使い切れないような特別なアイテムではなく、昔から日本の家庭で使われてきた塩、しょうゆ、みそなどの基本調味料のことです。これらに、ほんの少しお金をかけるだけで、家で作るごはんが格段においしくなるのです。しかも難しい料理テクは不要で格段においしくなるのだからうれしいじゃありませんか。そこで、今回オススメするのが、銀座・三河屋の「煎酒(いりざけ)」。
銀座・三河屋の創業は元禄時代。江戸とともに歴史を歩んできだ老舗中の老舗です。主食の白飯を美味しく食するための逸品を取り揃えます。「煎酒(いりざけ)」もその1つ。商品名に“酒”とありますが、いわゆるお酒ではありません。日本酒に梅干しと花がつおを入れ、ことことと煮詰めた、しょうゆに近い調味料です。かつお節の旨味、梅干しの酸味と塩気が生魚や野菜の味を引き立てるので、江戸時代の食卓では欠かせない調味料として広く使われていたそうです。その貴重な調味料を平成の食卓に再現したのが、この商品。有機肥料で栽培した紀州南高梅の梅酢を使用し、まろやかですっきりした塩味。しょうゆと同じように使えるので、用途はいろいろ。
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白身魚のお刺身をいただく時に、しょうゆの代わりにぜひ試して |
特にオススメなのが、卵かけごはん。「煎酒(いりざけ)」をほんの少しかけるだけで、卵かけごはんがご馳走になります。
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朝の卵かけごはんが料亭の味に! |
値段はいつもの調味料より数百円プラスですが、それ以上の価値があるお値打ち品なのは、間違いありません。ぜひご賞味ください。
(回遊舎/村越克子)