仕事を終えた後、スポーツをした後、お風呂から出た後、おいしいものを食べている時、仲間と一緒にわいわいしている時。片手には何がありますか? 私はビールです。お酒を飲むようになってからもっぱらビール党の私ですが、買って飲むばかりではなく、ついに自分で作ってしまいましたのでレポートいたします。ちなみにこちらが、自宅で作ったビールを注いでいる瞬間です。
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泡立ちもいい感じです! 唐揚げと一緒にいただきました |
結論から申します。これ、私にとってこんなにいいモノはありませんでした。ビールを作るにあたり、作業で難しいことはありませんでしたし、できあがったビールは何よりおいしい。仕込みの作業、瓶詰め、発酵してビールができあがるまでの約3週間。ビールが完成する日を待ちわびるあの感覚。待ち遠しくて待ち遠しくて、たまりませんでした。コレは完全に趣味になりそうです。
今回のビールキットには、発酵容器、温度計、瓶など、必要なモノがほとんどそろっています。追加で購入したものといえば、砂糖、消毒用アルコール、栓のできるペットボトル(発酵具合を調べるため)、温度計くらいでしょうか。
ビール作りにとって天敵なのは雑菌。日常ではズボラな私ですが、この時ばかりは入念に消毒をしました。
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消毒を入念にしました |
さっそく作っていきます。1つ目の行程としては、一次発酵させるための仕込みです。ビールの素を砂糖とともにお湯で溶かし、約20Lの水で割ります。ポリタンクのような専用の発酵容器に入れたら、イーストを投入して発酵させます。
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ビールの素。この状態ではドロドロしていて苦い |
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砂糖を入れたお湯で溶かして、約20Lの水で割ります。そしてイーストを投入してフタをします |
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発酵するとエアロック(フタに刺さっている透明のもの)からガスが出てきます |
1人でやっても、ものの1時間で完了。本当に大丈夫か? というくらい簡単でした。この状態で10日ほど、日の当たらないところに置いておきます。ポコポコと発酵し放出されるガスを見ながら、毎日を過ごしました。10日経つとガスも出なくなり、付属していた比重計で測ってみると、ちょうどいい頃合い。
次は、瓶詰めの行程にとりかかります。ここでも重要なのは入念な消毒。ビールの成功祈願をしながら消毒用アルコールをスプレーで噴きまくり、瓶を消毒。二次発酵用に再び砂糖を用意し、一次発酵を終えたビールの原液とともに瓶へ入れます。
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ビールになる液体を瓶に入れ、さらに砂糖を投入 |
原液を入れたら、瓶の先端に栓をかぶせて打栓していきますが、コレがまた楽しいのです。子供に手伝ってもらいましたが、彼も非常に楽しんでくれていて、自分たちでモノを作っている感覚がたまりませんでした。
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打栓機でひと瓶ずつ栓をします |
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打栓を終えた瓶。達成感すらあります |
瓶とは別に、発酵具合を確かめるためにペットボトルにも同じ行程で仕込んでおきます。二次発酵前のペットボトルはこのような感じです。
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指で押すと簡単にベコベコになります |
ここからまた約10日、二次発酵で発生するガスを瓶に閉じ込めておき、ビールの完成を待ちます。雑菌が入って、失敗していないか。やり方は間違えていなかったか。おいしくできるかな。おいしかったら、こんなにうれしいことはないな。いろいろな思いを抱きながら待った10日間でした。
時間の経過とともに沈殿物ができ、液体は透きとおっていきます。そして、ペットボトルはパンパンに張るようになります。力を込めてもベコベコにはならない。そうです。ついに完成の時を迎えました。
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できあがったビール |
いよいよ飲んでみます。これは…まさしくビール! いやぁ、自宅でビールを作った甲斐がありました。泡も立ち、苦みもある。正真正銘のビールでおいしいです。
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思いのほか簡単に、約20Lのビールができちゃいました。スターターセットを購入する初期費用はかかりますが、2回目からは中身のキットだけでいいので、缶ビールを買うよりも断然お得になります。ビールが高いからと発泡酒で我慢するなら、自分で作ったほうが絶対いいと感じました。今回作った48瓶を飲み干したら、別の種類のビールも作ってみようかな。その時は自作でオリジナルラベルなんかも作ってしまいそう。
以上、趣味になるいいモノ「手作りビールキット」の紹介でした。
※日本国内では酒税法によりアルコール度数1%以上のお酒を作ることは禁止されています。附属の説明書に、1%未満で作る方法が書いてありますので、それに従って作る必要があります。お気をつけください。
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おいしい食べ物、楽しく食事ができそうなものに興味あり。気になったら、値段や大きさ、ニオイは二の次。とりあえず調査。ときには体を張ったレポートも厭わない、アラフォー2児の父。