いいモノ調査隊

ペンギンが落ちたら負け! 氷を壊す「クラッシュアイスゲーム」が流行中

ちょっと涼しげ? なブロック崩し

夏真っ盛りということで、紹介する商品はちょっとでも涼しい感じがいいかと思い、氷をうまく崩して遊ぶボードゲームを紹介しようかと思います。氷といってもただのプラスチックなので、全然涼しくないんですけどね…このゲームの名前は「クラッシュアイスゲーム」です。
ボードにはめ込まれた六角形の氷に見立てたブロックを順番に崩していき、氷の上に載っかっているペンギンを落としてしまったら負けというゲームです。
2017年の初頭にTwitterで話題になり、一時店頭や通販サイトから姿を消してしまったほどの人気です。

セット内容です。氷を模したブロックです。青と白が各19個入っています

セット内容です。氷を模したブロックです。青と白が各19個入っています

氷ブロックをはめ込むフィールドです

氷ブロックをはめ込むフィールドです

氷を叩(たた)き落とすハンマーです。2つあります

氷を叩(たた)き落とすハンマーです。2つあります

フィールドを支える足です

フィールドを支える足です

氷ブロックから落としたら負けになるペンギンです

氷ブロックから落としたら負けになるペンギンです

崩すブロックの種類や数を決めるルーレットです

崩すブロックの種類や数を決めるルーレットです

ジェンガや砂場の“棒倒し”みたいな戦略性がある

順番に氷を落としていくだけなんですが、結構、戦略性があったりします。どの氷なら全体的に崩れないかというのを判断するのは、ジェンガのどのブロックを抜けばいいのかというのに通ずるものがあります。

氷のブロック同士がうまく支え合っているだけの状態なので、場所によっては狙った氷だけでなく、周りの氷も巻き込んで崩れてしまうこともあります。崩す氷の数と種類はルーレットで決めるのですが、たいていが1つか2つの氷を崩すという指定となっています。ですが、場合によっては5つも6つも崩れてしまうのです。これをあえて利用して相手にプレッシャーをかけたり、そうならないように安全なブロックを狙って崩したりと、戦略性が出てきます。このあたりは、砂場で遊んだ棒倒しに通ずるものがあります。

まずはブロックをすべてフィールドにはめ込みます。結構、手間な感じです

まずはブロックをすべてフィールドにはめ込みます。結構、手間な感じです

すべてのブロックをはめ込んだあと、フィールドに足を付けます

すべてのブロックをはめ込んだあと、フィールドに足を付けます

ひっくり返してペンギンを中央に載せます

ひっくり返してペンギンを中央に載せます

ルーレットを回して、崩すブロックの種類と数を決めます。進入禁止マークは1回休みになります。このゲームにおいては有利なマス目です

ルーレット次第で逆転可能

最大の運要素はやはりルーレットです。崩す氷の数や種類を決められてしまうので、ジェンガほど自由な場所を狙うことができません。また、8マス中1マスは好きな数だけ崩せるマスがあるので、これで一気に勝負に出ることもできます。

もう、どこを崩しても負けになるような状況でも、1回休みになる「スルー」マス、順番を逆転させる「リバース」マスが1マスずつあるので、王手をかけたつもりが逆王手になってしまうこともあるわけです。

ルーレットにしたがって、指定の色の氷ブロックを指定の数だけ崩します

ルーレットにしたがって、指定の色の氷ブロックを指定の数だけ崩します

振動や巻き込みで、たたいたブロック以外も崩れるときがあります

振動や巻き込みで、たたいたブロック以外も崩れるときがあります

さすがに1列になってしまうと回避しようがありません。唯一の救いはルーレットの1回休みかリバース

さすがに1列になってしまうと回避しようがありません。唯一の救いはルーレットの1回休みかリバース

ペンギンが落ちてしまったらゲームオーバーです

ペンギンが落ちてしまったらゲームオーバーです

通常はペンギンの位置を中央部にしてゲームを始めますが、このペンギンの設置場所を変えることで崩しポイントが変わり、戦略性も高まったりします。
ゲームシステムや構造的にはかなり単純なものですが、戦略性と運のバランスがよく、ゲームとしてはよくできています。あえて苦言を呈するなら、セッティングがちょっと面倒なくらいですかね。
ルールや遊び方を書いてきましたが、このゲームのおもしろさを伝えるのはなかなか難しいです。地味に見えるかもしれませんが、遊んでみると不思議な魅力を感じるゲームでした。

岡安学

岡安学

ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランス・ライターに。現在は、デジタル機器を中心にWebや雑誌、Mookなどで活躍中。近著に『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)。

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