目に見えてわかる子どもの吸収力! 将棋のいろはが覚えられる知育玩具

未来の藤井聡太プロ棋士も夢じゃない!? 「NEWスタディ将棋」を小学生の息子と試してみた!

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2017年初夏、最年少にして公式戦29連勝という新記録を樹立した15歳の将棋棋士、藤井聡太四段の活躍が注目を集めました。そしてこれを機に、再燃した将棋ブーム。「わが子にも将棋をやらせたい!」と思った人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、将棋が初めてという人でも基本的なルールが覚えられるという、くもん出版「NEWスタディ将棋」を息子と一緒に試してみました。

初心者でも楽しめる秘密は「駒」にあり!

藤井四段が注目されたのは、単に棋士としての強さだけではありません。彼の、何時間もの対局をこなす集中力と忍耐力、さらには礼儀正しさや落ち着きなどが子どもを持つ親の心にひびきました。「将棋を学ぶと、こんな子どもになれるのでは?」と考えた親御さんもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。かくいう筆者もそのひとり。実は、筆者は過去に将棋をやっていたことがあり、わが子(小学5年生の息子)にも将棋をさせてみようとしたことがあります。しかし、教える側の筆者の知識があいまいで、駒の動かし方がうろ覚え。こんな親と対戦しても、正しい将棋のやり方が当然身に着くはずもないとあきらめかけていた矢先に出会ったのが、このNEWスタディ将棋です。

パッケージの中には将棋盤と解説書が入っていました。将棋盤のマス目の大きさは一般的なものと同じなので、NEWスタディ将棋以外の駒を使って遊ぶこともできるそうです

将棋盤を開くと、中に駒台となる箱が! いずれも、シナとポプラの木で作られています

駒台の中にある駒を見てみると、デザインがちょっと違う! これこそが、NEWスタディ将棋が人気である秘密なのです

NEWスタディ将棋は、駒の動かし方がわからない初心者でもすぐに将棋が楽しめ、遊んでいるうちに自然とルールが身につくという知育玩具ですが、日本将棋連盟が監修している本格派。かの藤井四段も子どもの頃にNEWスタディ将棋で遊んでいたことから大人気となり、一時は品薄状態が続いたといいます。そんなNEWスタディ将棋の“遊びながら将棋が学べる”鍵は駒。上の写真でわかるように、駒自体にマス目が描かれ、どの方向にどの位置まで動けるのかが確認できるようになっているのです。

駒には3×3のマス目があり、その中央に駒の名前が書いてあります。このような仕様のため、一般的な将棋に比べると文字サイズは小さめ

進める方向は矢印を見れば一目瞭然です。そして、どこまで動けるかは矢印の長さで確認可能。たとえば「歩(歩兵)」は、1マス前にしか進めないので細くて短い矢印ですが、「飛車」は前後左右にどこまでも動けるので、矢印が長くマスからはみ出しています

途中に駒があっても飛び越えて進める「桂馬」の矢印は点線に! 矢印の向き、長さ、種類でうまいこと工夫されています。筆者はいつも「桂馬」の動きがわからなくなるのですが、この矢印のおかげで迷わずに済みそう

そして、「成る」にも同様の工夫が施されていました。「成る」とは、駒が敵陣に入った時にパワーアップし、動ける方向が増える進化のこと。方法は裏を裏返しにするだけなのですが、「飛車」が成ると「龍」(正式には龍王)という駒に名前が変わるうえに動きも別物となります。成るか成らないかは自由に選べ、一度成ると取られるまでもとの駒には戻れないなど、成った駒の特性も覚えないといけないことが将棋をややこしく感じさせる一因でもありました。NEWスタディ将棋なら矢印を見て判断できるので、こうした混乱も軽減できそうですね。

成ると「飛車」は「龍」(正式には龍王)になり、「角」(正式には角行)は「馬」(正式には龍馬)になります。矢印の数が増え、もともとの駒よりも動ける範囲が増えました

「銀将」「桂馬」「香車(きょうしゃ)」「歩(歩兵)」が成った「成銀」「成桂」「成香」「と金」は、名前は違うものの斜め後ろ以外の方向に、1マスずつ動けるようになります。実は、この動きは「金」(正式には金将)と同じ。「金」は自分の「玉」(正式には玉将・王将)を守ったり、相手の「玉」を取る時に役立つ強い駒です

成ったほうが有利になりそうですが、斜め後ろに進める「銀」(正式には銀将)、他の駒と飛び越えられる「桂馬」、まっすぐなら何マスでも一度に進める「香車」はそのままにしておいたほうがいいことも。どの駒を成らせるか、どのタイミングで成らせるかで展開が変わってくるので、いろいろなパターンを試してみるといいでしょう。

そして、初心者向けである以上、解説書のわかりやすさも重要です。基本的なルールやトレーニング方法が書かれていますが、ざっと読んだ限り、とても親切! 単に駒の動かし方を説明するだけでなく(それは駒の矢印を見ればわかりますしね)、それぞれの特徴を表すキャッチが添えられ、どのようなシーンで強い武器になるかが直観的に覚えられるようになっています。例をあげると、「銀」は「ナナメ後ろに強い」、「玉」は「いちばん大切な王様」といった具合。イラストやアイコンでやさしく解説されているので、苦手意識のある親御さんにもありがたい仕様でしょう(笑)。

キャッチで駒のイメージが頭に入ってくるので、記憶しやすい印象です

キャッチで駒のイメージが頭に入ってくるので、記憶しやすい印象です

文字と図解だけだとギブアップしてしまいそうですが、イラストがあることで拒否反応がかなり緩和されます(笑)。また説明文もやさしく書かれているので、安心してください

最初の将棋は「歩なし」から!

基本的な遊び方を理解したところで、将棋の実践スタート! ……なのですが、最初は「歩なし将棋」を体験するのがよいそうです。「歩なし将棋」とはその名のとおり、ふつうの将棋から「歩」だけを外して遊ぶ方法。将棋は8種類の駒を使い、自分の駒20枚、相手の駒20枚で対戦するのですが、初心者が実戦にチャレンジすると駒の多さにまどわされ、「飛車」や「角」を小さくしか動かせなかったり、持ち駒を使えないで終わりがちです。そこで、手持ちの駒の中で一番数の多い「歩」(9枚)を除き、本来の約半分の駒で対局できるようにすれば、いきなり取ったり成ったりできるので、各駒の使い方を学んだり、ゲームとしての楽しさを知ることができるのだそう。なお、「歩なし将棋」には「ゲームの例」が用意されています。「ゲームの例」に習い1手ずつ駒を動かしていけば、将棋のルールやテクニックを覚えられるというので、まずは解説書にある「ゲームの例」にトライ!

「ゲームの例」では1手ごとの解説のほか、なぜこの手を使うのが有効なのかということを駒をモチーフにしたキャラクターが教えてくれます

「ゲームの例」の指示どおりに並べてみました。「歩」なしなので無防備そうに見えますが、そのぶん「飛車」や「角」がいつでも出動できそうです

1手目は「角」で相手の「角」を取りました。「角」は敵陣に入ったので、裏返して「馬」にします

と思いきや、横から動いてきた相手の「飛車」にあっさり「馬」を取られてしまいました。当然といえば当然の結末ですが(笑)

次なる反撃は、直進でどこまでも動かせる「香車」です。左端にある「香車」で一気に相手の陣地にドーン! 「歩」があるとお互いの「歩」にはばまれるので、なかなかこうは動かせません。相手の「香車」を取って、「成香」に進化させました

その後も攻防は続き、相手の「飛車」がこちらの「飛車」を取って「龍」になり、今度はこちらが「銀」を斜め前に動かして攻めてきた相手の「龍」をゲット! ……というように対局は進み、8手目で早くも王手です。

相手の「角」がこちらの「王」(「玉」と同じ“いちばん大切な王様”です)を攻撃できる範囲に入っています! 「王」を取られないように、「銀」を動かし、「角」の攻撃をガード(「銀」は取られてしまいますが、「王」を守ることが先決!)

次の手で相手は、持ち駒の「飛車」をこちらの陣地に打ってきました。「飛車」を「龍」に進化させられるとやっかいです(いきなり成りにはできない)。

「飛車」を成って「龍」にさせられないうちに、攻めます。こちらも同様に持ち駒の「飛車」を敵陣にドン! これで王手です

この後も、相手が「金」を斜めに動かして王手を防ぎ、こちらの「飛車」が取られるなど対局はまだまだ終わりませんが、「ゲームの例」はここで終了。お互いに6回ずつ動かしたところで解説は終わり、13手目からは自由に考えて遊んで、ということでした。1度で理解できなくても、この「ゲームの例」(全12手)を何回か繰り返せば、ルールやテクニックが習得できるのだそうです。

いよいよ本気の将棋で息子と勝負!

何度か繰り返し、少し将棋になれてきたところで「歩」を入れて息子と対局してみました。「歩」を動かさないと後ろに控える強い駒が動かせないため、最初はまどろっこしい展開が続きましたが、先に動き出したのは息子。「飛車」で一気にこちらの陣地に攻め込んできました。動きがユニークな「桂馬」も、駒に描かれた矢印を見て上手に使いこなしています。結局、1戦目は1時間近くかかりましたが、なんと筆者が負けてしまいました。

実際の将棋は数回しかやったことがない息子ですが、漫画などで基本的な知識は持っていたとのこと

実際の将棋は数回しかやったことがない息子ですが、漫画などで基本的な知識は持っていたとのこと

その後、10回ほど対局しましたが、すべて筆者の負け。もちろん手加減はしていません。行き当たりばったりに動かす筆者に対し、息子は数手先を読んでいるようで、これが敗因ではないかと思われます。しかし、子どもの吸収力はすごいですね! 素直に感心しました。将棋のルールは理解していても、相手あってのことなので流れを読み解くチカラが必要。結局、真の初心者は筆者のほうだったようです。

「詰め将棋」で脳もスッキリ!

解説書には、「詰め将棋」の例題も載っていました。将棋は、相手の「玉」がどこに逃げても取られてしまう状態にすることで勝ちになり、このことを「詰み」と言います。「詰み将棋」とは、あと一手で「詰み」になるという場面だけを取り出して、どうやったら敵の「玉」を詰ませられるかを考えるパズルのようなもの。将棋の力をつけるために効果があるといいます。さっそく息子にチャレンジしてもらいました。

「玉」に対峙するように、「歩」と「銀」が並んでいます。持ち駒はなく、どれかを動かせば詰みにできるというシーンからスタート

「銀」を「玉」の前に持ってくればいいのでは? と動かしてみましたが、これでは「玉」に左斜め上に逃げられることが判明。もとの状態に戻し、やり直します

次は「歩」を裏返しにして「と金」に進化させ、「玉」の前に。「と金」は斜め後ろ以外の方向に動けるので、「玉」はもう逃げられません。これが正解です

例題を変えて、「詰め将棋」を続行! 今度は、相手の「玉」を「歩」が防御しており、息子のほうは「銀」が盤に、持ち駒で「金」がある状態です

「これは簡単!」と、息子は「玉」の隣りに「金」を置きました。確かにこれなら、「玉」がどこに逃げても「金」に捕まってしまいます

このほかにもいろいろな例題をやってみましたが、「詰め将棋」はクイズ感覚でかなりおもしろい! しかも、正解が見つかった瞬間のスッキリ感はなかなか爽快で、これが将棋の楽しさなのだろうなと感じました。端的に将棋のテクニックを学ぶには、もってこいの方法ではないでしょうか。

まとめ

NEWスタディ将棋は瞬時に動かし方がわかるので、初心者でもあっという間に対局まで進むことができます。ただ、動かし方が理解できたからといって、すぐに楽しさが感じられるわけではありません。筆者はどの駒を動かしたらいいか判断できず、ひたすら攻め込み続けましたが、最終的には持ち駒が少なくなり、息子に負けてしまうという展開の連続。対する息子は対局を重ねるごとに戦略的になり、強くなっていきました。やはり若いっていいな(笑)。いずれにしても、このNEWスタディ将棋を使えば、将棋の指し方がマスターできること間違いなし。あとは練習を重ね、時には大会に参加して、未来の藤井四段を目指しましょう!

やればやるほど楽しくなるのも将棋の魅力のよう。筆者では相手にならないので、今度は友達と対戦してください(笑)

田中真紀子

田中真紀子

毎日をより楽しく、より便利にしてくれるモノ・コトを中心に執筆するフリーライター。特にアラフォー&ママならではの視点に定評あり。得意ジャンルは育児用品と家電製品。

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2017.11.17 更新
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