今原宿で、パンケーキと並び大人気となっているスイーツをご存じですか?
そう、わたがしです。
テレビや雑誌に出まくっているので見たことある方もいらっしゃるでしょう。カラフルでフワッフワ。インスタ映えのために生まれてきたようなキュートなルックスのわたがしです。
流行の発信地・原宿にあるお店「TOTTI CANDY FACTORY(トッティキャンディファクトリー)」の作り出すこのフォトジェニックなわたがしは、若い女性を中心に近年絶大な支持を集めています。しかしこれ、原宿か心斎橋、名古屋、東京都立川市の4か所でしか買えないんです。遠くに住んでいる人は買いに行くのがなかなか大変…。
ということで今回は、家庭用わたがしメーカーを使って、原宿のカラフルなわたがしを作ってみたいと思います!!
さっそく購入したのは、「D-STYLIST わたあめ屋さん」。中に入っていたのは、本体の機械とフタ、トレイ、それにザラメ用の計量スプーンと説明書というシンプルな内容。これは組み立ても楽そう。
赤いトレイをカチッと音がするまではめて、フタをかぶせるだけで完成!
あとはコンセントに挿してスイッチを入れるだけ。超カンタン! セットは30秒で終わります。
この「わたあめ屋さん」は、ザラメとあめのどちらも対応とのこと。まずはカラーバリエーションが多くて手に入れやすいあめでやってみます。
色鮮やかなわたがしを作るべく用意したあめはこちら「三ツ矢サイダーキャンディアソート」と「サクマ式ドロップス」。コンビニやスーパーなどでよく見かけるおなじみの商品です。もちろん割りばしも。
左から三ツ矢サイダーキャンディアソート、サクマ式ドロップス、元禄箸
説明書によると、電源を入れたらまず10分ほどヒーターが温まるのを待たなければなりません。スイッチをONにすると、モーター音とともに中心部分が回転し始めます。そのまましばらく待っていると…。
おおお、ヒーターが赤くなってきた!
しっかり温まったら、いったん電源をOFFにして回転を止めて、いよいよあめ玉投入です。
このとき回転がちゃんと止まっているのを確認してから入れましょう。回っている状態であめ玉を入れると、どこかへ飛んでいってしまう恐れがあり危険です。
中心にあめ玉を入れます。まずは「三ツ矢サイダーキャンディアソート」から
スイッチオン!
来い…! わたよ…!
…
…
全然フワフワが出てこない
…フワフワの代わりに焦げ臭さと、あめのカスのようなものが箸に付いてきました。これは失敗です。
説明書をよくよく読んでみると、どうやら三ツ矢サイダーキャンディアソートに含まれるシュワシュワ成分がダメだったようです…。これをやってしまうと、わたが出てくるすき間が焦げ付いて本当に大変なのであめを選ぶときは慎重に。
気を取り直して、今度はサクマ式ドロップスいってみましょう。
8種類の味が入ったサクマ式ドロップス。ちゃんとわたがしになってくれるでしょうか
ヒーターを温めて、あめを投入!
すると、今度はフワフワしたものが出てきました! これを箸でくるくると巻き取ること数十秒。
わたが出てくるスピードが速くてよそ見している暇はありません
できました!
1cmほどのあめ1粒でできる量はだいたいこれぐらい。すっごくわかりにくいですが、ほんのりピンクのリンゴ味 です。
原宿のカラフルわたがしは複数の色が層になってできているので、これにほかの色のあめを重ねていくと…
2色めは緑(メロン味)を投入
だんだんわたがしらしくなってきました
もうちょっとボリュームが欲しいので、三色めのオレンジ味は2粒入れてみましょう。
あれ、何だか狭くなってきたぞ…
あああ! ポロポロ崩れてく!!
…
わたがしが大きくなりすぎて、ヒーターやトレイにわたがしが当たり形が崩れてしまいました。
できあがった三色わたがしはというと…
コレジャナイ!!!
形のいびつさもさることながら、肝心の色の違いがほとんどわかりません。これはきっと、各色のわたがしがキレイな層になっていないのが原因でしょう。
それなら、三色をこんな感じで合体してみたらいい感じになるんじゃないの?
三色作って合体させる作戦に変更です。もう失敗したくない!
今度はオレンジ味、イチゴ味、メロン味を2粒ずつ投入し、それぞれ分けてわたがしを作ります
2粒分のわたがし作りを動画で見てみましょう。
あめ2粒だと、一度でこれくらいの大きさになります
こんな感じで三色分が完成。
これを見た通りすがりのしえるさんが、「わたがしっていうか、魂みたい…」と言っていたのは今でも忘れられません。
この三色を1本の箸に合体させて…
ついに完成!!!
うん。まあそうなるわな。
三色をそれぞれ作って合わせるとカラフル感は少しアップしますが、ありあまる三色団子感。これでは「家庭用わたがしメーカーで三色団子を作ってみた」のほうがしっくりきます。
理想と現実
なかなかうまくいきません。何かいい方法はないのだろうか…。
しかしまだまだ諦めません。原宿のわたがしと同じように、ザラメを使ったらどうだろう? ということでザラメを追加購入。
わたがし用のザラメ(5色)
最近のザラメはこんなにカラフルなんですね。発色がよすぎて口に入れるのをためらうほどですが、安心してください。これは砂糖です。
そしてなんと、わたがしの上手な作り方を知っているという上司も参戦してくれるとのこと。これなら原宿のわたがしが作れるかもしれない…!
さっそくザラメを入れて、上司(わたがし師匠)が作ります。
ザラメ投入
師曰く、わたがしをうまく作るには以下3つのコツがあるとのこと。
(1) トレイに沿うように箸を回し、まずわたがしの芯を作る
(2) 中央でわたを巻き取る
(3) 箸を握って腕でグルグル回すのではなく、箸そのものを指で回転させながらわたを絡めとる
文章だとわかりにくいので、動画で見てみましょう。
確かにキレイに巻けてますね。巻き方ひとつでこんなにも変わるとは…。
はたして原宿っぽいわたがしが作れるのか、いっちょ作ってみましょう。
教わったようにまず芯を作って…。
トレイの中で芯作り。ここまでは順調ですが…
わあああああ
どうしてこうなった…
やり方はわかったのですが、実際にやってみると難しい。しかし何度かチャレンジしているとだんだんコツがわかってきました!
左が1回目の作品、右が3回目の作品
3回目にしてすっかりわたがしマスターです。
コツをつかんだところで、いよいよカラフルわたがしに挑戦! まずは1色めのピンク!
3倍速でご覧ください
これをハートになんかしちゃったりして。
割りばしで1か所をおさえ、ハートっぽく形を作ります
ハートのわたがし、かわいいです。だんだん原宿に近づいてきましたよ。
このハートわたがしのまわりに、青のわたがしを巻き付けます!
せいせいせい!!
完成―!
できましたーーーー!
ピンクとブルーのキレイなグラデーション! 原宿のカラフルわたがしっぽい! やり方とコツさえ覚えれば家庭用わたがしメーカーでもカラフルわたがしが作れちゃうんですね!
ホンモノと比べてみましょう。
ホンモノはやっぱり形がキレイだな…
比べてみると立体感が今ひとつですね。箸の長さが足りなくて2色になってしまいましたが、もう少し長いものを使えば三色で立体感のあるものも作れそうです。町内会なんかのお祭りでこれ作れたら、子供たちの心はワシづかみですよ…!
ちなみにあめとザラメでは、完成したわたがしの舌触りが全然違いました。あめで作ったわたがしは舌触りが少しだけトゲトゲしていましたが、ザラメはふんわりと口の中で溶けていく食感。やっぱりわたがしはフワッフワが一番なので、家庭用わたがしメーカーで作るときは一緒にザラメも用意するとよりキレイに仕上がりますよ。
たくさんわたがしができました!
家庭用わたがしメーカーだと、わたを集めるスペースが業務用と比べて狭いため、思ったように形作るのがなかなか難しいかもしれません。しかし、上記でご紹介したような3つのポイントをおさえれば、フワッフワのわたがしをキレイに作ることができます。ちょっとコツがいりますが、何度か作っているうちにだんだん慣れてきますよ! 原宿のカラフルなわたがしをなかなか買いに行けない方、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか♪