さて、皆さまこちらご存じですよね。筆者と同じ昭和世代なら北海道土産で一度は見たことあるのではないでしょうか? 「木彫りの熊」でございます。我が家にも、誰からもらったのか不明ですが、2つ飾られていました。
ツヤなしタイプと、ツヤありタイプが鎮座
って……あれ!?
動いてる!?
実は右側は、単なる木彫りの熊ではありません。全身フル可動フィギュアでおなじみのfigmaから登場した「figma ヒグマ」です。あー、ダジャレかな、ダジャレなんでしょうね。エイプリルフールネタ的に発表しちゃったら、割と受けたので本当に商品化しちゃいました。みたいな。でもそのノリ嫌いじゃないです。
「figma ヒグマ」です。希望小売価格は4,444円(税別)とややお高い印象
どうでしょう。木彫りの熊感がフィギュアで再現されていますよ
figmaといえば可動フィギュアの人気シリーズで、いいモノ調査隊でも何体か紹介させていただいております。基本はアニメやゲームなどで人気のキャラが商品化されることが多いのですが、「考える人」や「ムンクの叫び」といったフィギュアとしては異端の作品である「テーブル美術館シリーズ」など、ほかでは見られないフィギュアもラインアップしているんですよね。今回の「figma ヒグマ」もどちらかというと、その異端シリーズに分別されそうな逸品です。
可動フィギュアということで、全身動きますよ。詳しくは後ほど
大きさは全長約10cm強とかなり小さめ。単3形乾電池と比較しました
商品名は「ヒグマ」ですが、ベースは本物の熊ではなく、北海道土産の定番である「木彫りの熊」。普通はサケをくわえたポージングを思い浮かべると思いますが、頭、腕、脚、腰などが動くので、本物の熊のようなフィギュアとしても楽しめます。つまり二足歩行やお座りポーズなんかもできちゃうってわけです。「だから何?」と突っ込まれること間違いなしなのですが、こういうものだと思って楽しみましょうよ。
サケをくわえた定番ポージング。サケは取り外し可能です
では、実際に動かしてみましょう。腰をぐるっと動かすことができます
そして二足立ちも! あーなんかちょっと怖いかも
二足立ちでもこのサイズ。こぢんまりとした感じですね
いろんなポーズがとれるので、木彫りの熊ということを忘れてしまいそうになりますが、造形はかなりていねいに作り込まれており、木彫りっぽさが再現されています。特に顔立ちや単色の目などは本物の木彫りの熊さながら、手作り感がよく出ています。ちょっとテカった色合いも、ツヤのある木彫りっぽさがあっておもしろいです。figmaなのでスタンドが付属しており、本体下部の穴に差し込むことでさらなるポージングも可能ですよ。
スタンドを使えばアクションフィギュアの本領発揮!
躍動感のある熊フィギュアとして楽しめます! 「ねんどろいど アシㇼパ」と並べれば「ゴールデンカムイ」ごっこもできそうです
お座りポーズもご覧のとおり。もはや木彫りの熊感ゼロです
なんとサケは尾びれが可動します。でも木彫りのサケ単体で見ることってないっすよね
でもサケ単体でも、こんな遊び方ができそう
付属品として、交換用の手首が2種類付いています。持ち手が付いているのでサケを持たせたり、ほかのfigmaの付属アイテムを持たせたりすることができます。こうなってくるともう、おかしな熊のフィギュアと化してしまいますよ。
交換用の手首は2種類
サケを持ったりできますし……
アクションポーズだって決まっちゃいます
いかがでしょう? ジョークネタで生まれたアイテムを実際に販売してしまうところに男気を感じますが、なかなか購入には踏み切れないところもありますわな。そんな皆さまに代わって購入、遊んでみました。サイズが小さいところと、価格が少々不満ですが、さすがにfigma。ムダにていねいに、そしておもしろおかしく作り込んでいます。
これなら普段はテレビの前とかサイドボードとかにおいて、いかにも北海道土産っぽく見せておくこともできますし、何も知らない祖父母へのプレゼントとして渡して、毎日ポーズを変えて驚かせるなんて遊び方もできそうですよ。
普段は木彫りの熊として飾っておけば、家族にも怪しまれません!
本物の木彫りの熊と並べておけばなおさら怪しまれませんよ!
筆者宅ではやっぱり、異端シリーズに分別しておこうと思います