続いて、アーテックの「手作り天体望遠鏡」をご紹介します。こちらは、簡易的な天体望遠鏡を組み立てることができる工作キットです。こうした組み立てキットはいくつかありますが、その中でも、比較的簡単に作れるものだと思います。価格は1,200〜2,000円程度です。実際に組み立てて月を観察してみました。
組み立て自体はそれほど難しくありませんので、取り扱い説明書どおりに行えば、ゆっくりやっても1日あれば終わると思います。組み立てた後に観察する時間を考慮しても、比較的早く自由研究・工作としてまとめられるのではないでしょうか。ただ、組み立てについては、小学生の低学年だと、大人が手伝ってあげないと難しいと思います(付属の取り扱い説明書は、漢字にふりがながついていません)。
倍率30倍の天体望遠鏡を組み立てられます
パーツに番号を鉛筆で書いておくと、組み立てがラクです
組み立てるとこういう感じです。工作用のボンドは付属していますが、セロハンテープとカッターナイフが必要です。組み立てにかかった時間は、撮影しながらで1時間ほど。大人であれば難しくありませんが、小学生の低学年だと複雑に感じると思います
紙の筒と木でできているので、自由に色を塗ったり、絵を描いたりすることもできますよ!
ベランダに設置して月を観察してみました
望遠鏡の中をデジタルカメラで撮影したものになります。ぼんやりとはしていますが、クレーターの形がわかるくらいまで見えました。上下左右が反転して見えていることがポイントで、この望遠鏡では、なぜ上下左右が反転するのかを勉強するのもいいですね
このキットを使っての自由研究・工作のテーマとしては、天体望遠鏡の仕組みについて学んで、まとめてみてはいかがでしょうか。また、月を観察することができたら、月のクレーターなどについて調べてみて、まとめてみるのもよいかと思います。今年8月の月の満ち欠けを見ると、20日以降にだんだん大きくなっていって、30日に満月をむかえます。天候さえよければ、8月下旬に観察できるのではないでしょうか。なお、手作りの天体望遠鏡については、ここで紹介した倍率30倍のもの以外にも、100倍のものなど、より本格的なキットもありますよ。
A3の紙にまとめてみました。望遠鏡の仕組みについてイラストにしたり、観察の様子を撮った写真を載せると、わかりやすいまとめになると思います