東京スカイツリーが立って いるのは東京都墨田区押上。ハッキリいってしまうと、スカイツリーが立つ以前は、これといったランドマークのない土地でした。
そのあたりに住んでいる友人が「ウチから、スカイツリーがハッキリと見えるんだ。夜はなかなかキレイだよ」などと通常の3倍はイイ声を出して女子を誘い、少なくとも「敷居をまたがせることにはそこそこ成功している」と言うではありませんか。悔しさのあまり、スカイツリー直下への引っ越しすら一瞬考えましたが、どう考えても現実的な選択ではありません。
そこで注目したのが、コレ。「東京スカイツリーバンク634 」であります。当方の部屋からはスカイツリーの先端すら見えませんが、だったら家の中にスカイツリーを引き込んでしまおうという作戦です。
モテたい一心で手に入れた「東京スカイツリーバンク634」。強烈なデカさにウットリ
箱から出してみると、強烈なデカさにウットリ。全高126センチのビックサイズです。ちなみに本物の「500分の1」の大きさになります。この存在感、もはや“ご神体”レベル。思わず手を合わせたくなるような神々しさすら放ちます。狭い我が家の居間兼食堂兼寝室兼書斎である6畳間に設置すると、新しい家族のようなプレゼンス。ちょっと楽しくなってきました。
しかもこのスカイツリー、暗がりで光る「夜光バージョン」なのですよ。蓄光式だから、電気も使いません。はい、ここで野望が首をもたげてまいりました──“スカイツリーが見えるバスルーム”の実現です。我ながら素晴らしいひらめき。「ウチのバスルーム、スカイツリーが見えるんだ。どうだい、今夜(イイ声)」と女子を口説く。これぞ漢(おとこ)のロマンです。
暗がりで光る「夜光バージョン」。蓄光式だから電気も使いません。ということで、我が家の狭いバスルームに設定してみました。果たして漢(おとこ)のロマンを叶えることができるのか……!?
てなワケで、さっそく設置です。件の“ご神体”が狭苦しいユニットバスに降臨しました。えーと……想像以上にシュールな光景。でも、これで“スカイツリーが見えるバスルーム”が偽りではなくなりました。変型ロボットの格納状態のように全身を丸めないと浸かれないバスタブも、スカイツリーを眺めながらだとちょっとだけ愉快な空間に思えてきます。
我が家のバスルームに設置!
想像以上にシュールな光景でした
そうそう、忘れていました。この商品の本来の用途は……「貯金箱」です。
その気になれば500円玉で63万4,000円以上貯められるみたいです。本当にスカイツリーが見える部屋に引っ越すことも視野に、頑張って貯金に励むことにします。
なお、風呂場に設置することは本来想定されていない商品ですから、本稿のような酔狂に興じる場合、自己責任でお願いしますね。