いいモノ調査隊

ローテクの醍醐味「野球盤」の進化っぷりがすごい

テレビゲームで、本物の映像と見まがうほどリアルな野球を楽しめてしまう昨今ですが、ファミコンが家庭に普及する以前は、野球ゲームといえば、野球盤で楽しむものでした。

1958年に発売されて以来、着々と進化を遂げてきた野球盤。写真はエポック社の「ドクターケイV.S.ダブルスラッガー」

1958年に発売されて以来、着々と進化を遂げてきた野球盤。写真はエポック社の「ドクターケイV.S.ダブルスラッガー」

現在でもさまざまな野球盤を手がけているエポック社が、最初の野球盤をリリースしたのが1958年のことで、当時の価格は1750円でした。大卒初任給が1万3000円程度の時代ですから、なかなか高級な玩具だったといえるでしょう。

最近の野球盤は、電光掲示や音まで付いています。果ては、バッターがジャストミートすると玉を打ち上げてのホームランまで!

最近の野球盤は、電光掲示や音まで付いています。果ては、バッターがジャストミートすると玉を打ち上げてのホームランまで!

最初は直球しか投げられなかったものが、変化球や消える魔球まで投げられるようになり、最近のモデルでは電光掲示や音まで付いています。果ては、バッターがジャストミートすると玉を打ち上げてのホームランまで打てる機能も。野球盤も、着々と進化を遂げていたワケです。

左右打席に対応したり、豪快なホームランを打てたり……。進化はしているものの、野球盤の代名詞「消える魔球」は健在で、ちょっとほっとしました 左右打席に対応したり、豪快なホームランを打てたり……。進化はしているものの、野球盤の代名詞「消える魔球」は健在で、ちょっとほっとしました

左右打席に対応したり、豪快なホームランを打てたり……。進化はしているものの、野球盤の代名詞「消える魔球」は健在で、ちょっとほっとしました

子ども時代に野球盤で遊んだことのある人なら、自分なりのテクニックを磨いたり、友達とモメたり、打った投げたで一喜一憂したりした記憶が残っているはず。テレビゲームと比べてしまうと確かにローテクで単純な野球盤ですが、アタマの中でプロ野球の試合をイメージしたりしながら、悪友と盤を囲んでワイワイ騒いだひと時は、結構、貴重な時間だったような気もします。

かつて野球盤にハマった人も、これまで触れたことのない人も、この機会に改めて注目してみてはいかがでしょうか。なかなか味のあるゲーム体験を堪能できますよ。

漆原直行
Writer
漆原直行
「あの懐かしい○○」を追い求め、どんどん調査していきたいと思います!!
記事一覧へ
記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
SPECIAL
ページトップへ戻る
×