『三つ子の魂、百まで』という言葉どおり、最近の発達研究によると、生まれてから3歳までに親がどんな環境をつくったかが、赤ちゃんの脳発達に大きく影響することが明らかになっているようです。
そうとわかれば、できるだけ早い月齢から脳に刺激を与えてより良い教育をしたい!と考えるパパママも多いはず。とはいえ、ちまたには「知育玩具」「知育絵本」と謳ったおもちゃや絵本があふれており、どれを選べばいいのやら・・・そこで今回は「パパ大豆の白黒赤絵本」をご紹介したいと思います。
生まれてすぐの新生児の視覚は未発達で、ぼんやりとしか見えていませんが、強いコントラストの白黒の色、○や△や□といったシンプルな図形はしっかり認識しているのだそう。さらに白黒に赤を足した白黒赤の配色が、より赤ちゃんの視覚を刺激することが最近の発達研究によりわかってきているそうです。
それをもとに、この絵本は、より新生児の視覚にうったえかける「白黒赤」のコントラストによる配色を採用し、赤ちゃんの好きな幾何学模様やシンプルな絵柄を盛り込んでいます。生まれて間もない赤ちゃんでも興味を持ち、じーっと見入ってしまう、まさに新生児のための知育絵本です。
![]() |
生まれて間もない赤ちゃんも興味津々 |
また、この絵本の注目すべき点は、赤ちゃんへ語りかけるための細かいしかけがあるところ。ゾウの鼻やウサギの耳には、指を通すことのできる穴が開いており、赤ちゃんに指遊びを見せながら語りかけもでき、赤ちゃんへの語りかけが苦手なパパでも迷わずに一緒に遊べる工夫が盛り込まれているんです。
![]() |
指遊びのしかけがあり赤ちゃんへの語りかけがスムーズに |
さらに、一方向だけを見がちな新生児の赤ちゃんがいろいろな角度から刺激を受けるために効果的な、ページに広がりの出るアコーディオンスタイルを採用しているのも大きなポイント。
![]() |
アコーディオンスタイルならページをめくれない赤ちゃんにもぴったり |
パパやママとのコミュニケーション、それ自体が新生児にとっての「知育」につながるものですが、いつものコミュニケーションにこの絵本を仲間入りさせることで、赤ちゃんはより反応を示し、結果赤ちゃんの脳に刺激を与えて発達を促すことが期待できます。新生児の赤ちゃんのためにたくさんの工夫が詰まったこの絵本を、「知育絵本」としての役割だけではなく、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しむ道具として利用してみてはいかがですか。
(回遊舎/大村美穂)