お吸い物やみそ汁、スープなどなど、「おいしい汁」が好きです!
「だし」だーい好き!
普段は面倒くさいので、だしパックや顆粒(かりゅう)だし、もしくは最初から「だし」が入っているみそを使ってますが、やっぱりかつお節と昆布を使ってちゃんと「だし」を取るとメチャクチャおいしいですよね。
ちょっと手間をかけるだけで、メチャクチャおいしい「だし」が取れるんだから、もっと手間をかけたら、さらにおいしくなるんじゃ……と常々思っていました。
「だし」を取るにあたって、手間を加えるところといえば……。
かつお節!
コーヒー豆と同じように、かつお節も削った瞬間から酸化がはじまってしまうので、削りたての味は別格だといいます(「美味しんぼ」の山岡さんも言ってた!)。
パックのかつお節ではなく、塊のかつお節から自分で削って「だし」を取ったら、もっとステキな「だし」生活を送れると思うんですよね。
というわけで、かつお節(枯節)を買ってきました
この「かんな」みたいな道具で削るわけですが…
なかなかキレイに削れないんですよ
自分で削るかつお節生活に憧れて、この昔ながらの「かつお節削り器」には今まで何度かチャレンジしたことがあるんですが、刃の調整が必要だったり、削り方にもコツがいったりと、なかなか難しくてあきらめていました。
そんなボクでも手軽にかつお節を削れるアイテムがあったんです!
「かつおぶし削り オカカ」
パッと見、「どこがかつお節削り器?」という感じですが……。
かつお節をここにはさんで
このへんをグイッと押さえ
ハンドルをクルクル回すと……
削れてるー!
刃の調整やテクニックは必要ナシで、ハンドルをクルクル回すだけで、鉛筆削り器のようにシュパシュパかつお節が削れてしまうすぐれものです!
ハンドルを回すと刃が回転して、かつお節を削ってくれる仕組み
「オカカ」で削ったかつお節は、削りたてだけあってメチャクチャいい香り! 容器を引き出すだけで、部屋中にかつおの香りが漂いまくりです。
これが削ったばかりのかつお節の実力か……。
パックのかつお節(右)と比べると、だいぶ力強い色合いをしています
コレで「だし」を取ったらどれほどおいしいのか、楽しみですよ!
まず、鍋に水を張って、昆布を30分程度つけておきます
そのまま火にかけて、沸騰する直前に昆布を取り出します
そこへ、かつお節をドサッと入れて
キッチンペーパーを敷いたざるでこせば……
日本料理の超基本。昆布のグルタミン酸と、かつお節のイノシン酸をマリアージュさせた「だし」の完成!
分量の誤差があるかもしれませんが、パックのかつお節で取った「だし」と比べると色も濃く見えます
「オカカ」で削ったかつお節の「だし」のほうが、香りにも深みを感じます
この基本の「だし」にしょう油、塩で味をつけて「お吸い物」にしてみたところ……。
この汁だけでゴクゴク飲めちゃいますよ
同じ味付けをしているハズなんですが、自分で削ったかつお節のほうは「だし」自体の香り・風味を強く感じて、しみじみおいしい!
……「わざわざ削った」という思い入れ補正もあるかもしれませんが。
もちろん「だし」を取るのだけが、かつお節じゃない!
冷ややっこにぶっかけたり
そうめんに投入したり
お好み焼きにかけてもおいしい!
特にお好み焼きは、パックのかつお節だとソースやマヨネーズの味に負けて、ほとんどかつお節の風味を感じられませんが、「オカカ」で削ったかつお節だとソースにも負けない風味を放っています。
また、味もさることながら、1人分のかつお節って中途半端な量なので、パックだといつも余らせちゃっていたんですが、「オカカ」ならその都度、必要な分だけ削ればいいというのもメリットでしょう。
使いかけのかつお節は、ラップなどで包んで冷蔵庫(「枯節」の場合は冷暗所で常温保存でも可)に入れておけば長期間保存できるそうです。
あまり手間をかけずに、本格的な削りたてのかつお節を味わうことができる「オカカ」。
「だし」の味にちょっとこだわりたい人にはおすすめのアイテムです。
……と、コレで終わりでいいかと思っていたんですが、編集部からこんな指令が。
ということで、こちらの記事でもおなじみ、ライターのほそいさんちの猫に試してもらいました。
おっ!
やっぱり猫も、削りたてのかつお節が好きなんだ!
……と思ったら
パックのほうも普通に食べてますね。単に目についたほうを食べているだけかも……
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。