家庭で手作りした手捏ねハンバーグ。美味しいけれど、ミンチを捏ねる際は手が脂でギトギトになってしまって、調理中の急な来客や電話の時には困りものです。ビニール袋に具材を入れて、その上から捏ねる方法もあるものの、ビニールにくっ付いたりして成型の際もまた億劫。そんな不満を解消すべく登場したのがこちらのツールです。
手を汚さずにお肉を捏ねるための専用調子器具。真ん中が穴の開いたおたま状の形状で、マッシャーのように押しつぶしてお肉を捏ねられるとのこと。中央の穴は、お肉が抜けることでくっつきにくくさせるためのものだそうです。スプーン型なのでお肉を掬って混ぜながら捏ねることができます。
実際に使ってみたところ、柄の部分の微妙なカーブが力を分散してくれます。スプーンやヘラを使って捏ねた場合は、すぐに手が痛くなってしまいますが、こちらは長時間使っていても疲れにくく、作業もはかどります。
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長時間ミンチを捏ねても疲れないように考えられたグリップ。この特殊な形状が、手首や握力への負担を軽減させてくれます |
また、手で捏ねる場合は、体温が肉に伝わってしまいますが、こちらを使えば冷えた状態で捏ねられるのもメリット。肉の脂肪分があまり溶けないので、仕上がりもジューシーです。
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手の代わりにミンチをギュッと押したり、捏ねたり。真ん中の穴から飛び出してくるミンチをまた押さえながら捏ねるという作業の繰り返しを効率よく行えます |
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スプーン状にもなっているので、ミンチを掬ったり混ぜたりするのも便利。マッシャーとヘラが一体化した使い勝手のよさです |
ハンバーグ以外にも、ポテトマッシャーや茹でた野菜の簡単な湯切りにも使っても便利。これからの季節は鍋用のおたまとしても活用できそうです。
ステンレス素材なので丈夫で食洗機にも使えます。また、柄の部分がU字状にカーブしていて、鍋やボールなどの縁に引っ掛けておくことができるだけでなく、テーブル置きした際には先端が浮く構造で衛生的。おたま受け用のお皿が不要なので、洗いものも少なくて済むなど、調理だけでなく、あれこれと気配りが効いて重宝するアイテムです。
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捏ねて成型した後、フライパンで焼いたハンバーグ。手で捏ねるのとは違い、体温で油が溶けてしまわないので、肉汁や旨みを閉じ込めることができ、中身が驚くほどジューシー。焼いた時にも脂がほとんど外に出ないことに驚きました |